463【愛媛紀行】万葉集にも見られる、古代から知られた伝統ある温泉『道後温泉』

百名城/続・百名城(Castle)
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日本は温泉大国です。
どこに行っても大体のところは温泉地があったりするわけです。
そのため、温泉を目当てに旅に出ることも多いのではないでしょうか。
そんな日本の温泉文化は、途方もなく古い時代から日本人のはなじみ深いものなのです。

今回紹介している愛媛県の道後温泉は、そんな日本に数ある温泉地の中でも明治・大正の雰囲気を今もなお残し続ける、稀有な温泉地ではないでしょうか。
その中でも道後温泉の中心にある道後温泉本館は、その建物が重要文化財でありながら、今もなお公衆浴場としての役割を果たしている建物なのです。
重要文化財の中で温泉・・・、なかなかできるものではありませんよね。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • まるで、タイムスリップしたような温泉施設で、日常とは違った体験をしてみませんか。

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道後温泉

道後温泉は、兵庫県の有馬温泉、和歌山県の白浜温泉などと共に、三古湯と呼ばれているほど、古くから歴史がある温泉です。
その長い歴史とは古事記や日本書紀にもその名が登場するほどの由緒ある温泉です。
また、多くの著名人によって愛された温泉であり、その中でも夏目漱石は良く知られていますね。
同氏の小説『坊っちゃん』のなかでは、この道後温泉本館のことが書かれています。

その中でもシンボル的な存在が、そのレトロな建物且つ、現役の温泉施設である道後温泉本館です。

道後温泉本館

道後温泉本館は、明治27年(1894)に開業した公衆浴場施設であった『神の湯本館』が原形となる施設です。
明治期にあって、この道後を温泉を中心とした町づくりを行おうとした当時の町長である伊佐庭如矢(いさにわゆきや)氏により、老朽化した道後温泉を改築し、巨額の費用を投じて開発されました。
神の湯本館を建造し、そこに至る同度への鉄道路線も合わせて開発することで、その後の道後の発展の基礎がこの時代に造られたこととなります。

その後は現在に至るまで増改築が繰り返されていきました。
現在のように、道後温泉本館の建物が完成したのは昭和61年(1986)のことです。
平成4年(1994)には、日本の公衆浴場としては初めて国の重要文化財に指定されるなど、明治・大正・昭和・平成・令和と5つの時代を見つめ続けてきた建物なのです。

現在は、温泉施設としての営業をしながら、並行して2024年末までの令和の保存修理工事が行われております。

その内部は独特の造りと、独特のルールがあったりします。
まず、道後温泉では湯とお接待の違いによって4種類の切符があります。
(※ただし現在保存修理工事に伴い、利用できない箇所があります。道後温泉本館サイトに営業状況が書かれていますので、訪問の際は事前によく調べてから訪れてください。)

①神の湯階下:410円で神の湯のみに入浴できる切符です。
②神の湯2階:840円で神の湯に入浴できることと、入浴後に2階の大広間で菓子を食べながら休憩をすることができます。
③霊の湯2階:1250円で霊の湯・神の湯に入浴できます。また、皇室専用浴室である又新殿(ゆうしんでん)の見学、神の湯とは別の2階広間で菓子付きで休憩をすることができます。
④霊の湯3階個室:1550円で霊の湯・神の湯に入浴できます。また、皇室専用浴室である又新殿(ゆうしんでん)の見学、3階の個室で坊っちゃん団子付きで休憩をすることができます。

アクセス

伊予鉄道城南線(坊っちゃん列車)の道後温泉駅下車です。
道後温泉本館は、駅から北東に250mほど歩いたところにあります。

道後温泉へ行ってみた

それでは道後温泉へ行ってみましょう。

道後温泉駅に到着しました。
駅から降りると、すぐに雰囲気ががらりと変わります。

こちらは道後温泉駅目にある小さな広場、放生園です。
かつては道後温泉本館で使用していた湯釜が置かれており、そこから流れる足湯が楽しめます。
上の写真は放生円にある「坊っちゃんからくり時計」です。
1時間ごとに音楽に合わせてキャラクターが登場します。

同じく駅前広場には坊っちゃん列車が置かれています。

温泉の噴き出し口になる湯釜。
こちらは、現在の道後温泉本館が建までの温泉場で用いられたものなのだそうです。

現在は、湯釜薬師として祀られています。

それでは、夕暮れの中を道後温泉本館に向かっていきたいと思います。

こちらが道後温泉本館です。
もちろんですが温泉ですので、内部の写真撮影はしていません。
素晴らしい雰囲気ですねえ。

神の湯2階の大広です。
畳敷きの大広間で湯上りに休憩ができます。
休憩していると、菓子(せんべい)とお茶を持ってきてくれます。

道後温泉本館を楽しんだ後は、近隣の食事処で有名な鯛めしをいただきました。
温泉街ということもあり、歩いているだけでも楽しい街です。

いかがだったでしょうか。
これまで数々の温泉地を訪れましたが、ここほどノスタルジックな雰囲気を感じた場所は他にはありませんでした。
温泉に来ただけなのに、なぜかちょっとぜいたくな気分も味わえてしまう。
そんな歴史ある温泉めぐりはいかがでしょうか。