481【韓国紀行】先史時代から現代まで、朝鮮戦争が中心の朝鮮半島における戦争と軍事に関する『戦争記念館』

韓国(Korea)
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世界各国には、戦争や争い、災害など、人類が未来に向けて教訓とし、伝え続けていくために数々の施設が設けられています。
これまでに紹介してきたような、戦争の歴史を学ぶことができる施設。

221【ベトナム紀行】ベトナムの負の歴史、今の平和は歴史を学ぶことから始まる『ベトナム戦争証跡博物館』
人類がなぜ、20年にも及ぶ戦争に突き進んでいってしまったのか。そんないきさつを知ることによって、人類が再び過ちを起こさないように、新たな未来を紡いでいかなければならないのです。そんなベトナムの戦争史を学ぶことができるのが、このベトナム戦争証跡博物館です。

大量の虐殺があった歴史を学ぶことができる施設。

124【カンボジア紀行】プノンペン『キリング・フィールド』この地、この出来事を人類は忘れてはいけない
1970年代後半にカンボジアを襲った悲劇。それを今も名を体感できる慰霊施設、カンボジアの首都プノンペンにある『チュンエク キリング・フィールド』を紹介します。現在のカンボジアを知る上では、この負の歴史というものは切っても切れないものなのです。
007 【カンボジア紀行】トゥールスレン。虐殺の歴史から何を感じ、何に生かすのか
カンボジアはプノンペンにあるトゥール・スレン。なかなかプノンペンに行くこともないかもしれないが、行くことがあればここにいって、カンボジアが辿ってきた歴史の重みを体感してほしい。

どこも、その国がどう言った歴史を辿ってきたのかがわかる施設ですね。

そして、今回は韓国での戦争を伝える施設についての記事です。
韓国はこれまでに数々の戦いの歴史を乗り越えて、今があります。
その中でも同じ民族同士で戦いあった朝鮮戦争は、忘れてはならない歴史の一つなのでしょう。
そんな戦争の歴史から教訓を学び次の世代へとつなげていく施設として、韓国のソウルには戦争記念館という施設があります、

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 韓国の大都市ソウル。そこに残るかつての城壁と、それらに守られる宮殿群。李氏朝鮮王朝時代の史跡をめぐってみよう。

韓国に関する記事です。

468【韓国紀行】600年の歴史を持つ李氏朝鮮時代の王宮『宗廟・昌慶宮・昌徳宮』
今回は当ブログで初めて韓国の話題を取り上げたいと思います。韓国の首都ソウル中心部には、かつて朝鮮半島を治めていた李氏朝鮮王朝時代の政治の中心であったソウル城郭エリアがあります。その中心に、国王によって政務が執り行われていた宮殿をはじめとする建造物が残されています。

戦争記念館

韓国はソウル特別市の龍山区にある戦争記念館は、先史時代から近代にかけて、朝鮮半島、韓国が経験してきた戦いの歴史について9000点もの展示が行われている軍事博物館です。
その中でも特に1950年から1953年までに朝鮮半島で勃発した朝鮮戦争についての様々なものが中心となって展示されています。

1994年に開館したこの施設ですが、元々この場所には、韓国の陸軍本部がありました。
そのため、博物館は非常に広大な敷地内に、これまた広大な建物が建造されているのが目印です。
企画展以外の展示施設は原則無料で観覧することができます。

建物の中の屋内展示は、テーマごとに分類されて展示が行われています。

護国追慕室

三国時代から今日に至るため、護国のために力を尽くした人々を追悼しています。

戦争歴史室

先史時代→高句麗・百済・新羅の三国時代→新羅と渤海の南北国時代や→高麗時代→朝鮮時代→大韓帝国時代→日本統治時という戦争の歴史が展示されています。

韓国戦争室

朝鮮戦争に至る前の記録や、朝鮮戦争時の韓国軍の作戦遂行などの展示が行われています。

UN室

朝鮮戦争時、韓国を北朝鮮の奇襲攻撃から守るため国連軍が派兵されました。
そんな、国連の歴史と活動についての展示が行われています。

寄贈室

戦争記念館が開館してから寄贈された数々の遺物を展示しています。

海外派兵室

韓国による海外派兵活動にうちての展示があります。
ベトナム戦争時の派兵や、PKOかつどうについての展示が行われています。

国軍発展室

韓国軍の発足から現在に至る活動について展示されています。

大型装備室

朝鮮戦争時の韓国軍と北朝鮮軍が使っていた戦闘装備が展示されています。

屋外展示場

屋外には、朝鮮戦争など第二次世界大戦以降に実際に使われた戦闘機や戦車が約70点並べられています。
装甲車や航空機の一部は内部には行って見ることもできるようになっています。

こういった数々の展示物が戦争の悲惨さを伝え、改めて戦争の惨禍やこれからの未来について考えさせられるきっかけを与えてくれます。

戦争記念館には、観光客だけではなく地元の学生たちなども、戦争について考えたり、戦争で亡くなった人々を追悼したりするためにたくさん訪れているのです。

アクセス

ソウル交通公社4号線・6号線の三角地駅から東に徒歩3分です。

戦争記念館へ行ってみた

それでは、戦争記念館へ行ってみましょう。

兄弟の像

三角地駅から戦争記念館に向かう途中に、兄弟の像があります。
戦争記念館の敷地内にあり、朝鮮戦争のシンボルとして設置されているのだそうです。
モデルとなったのは、朝鮮戦争中に、大韓民国に属していた兄と、北朝鮮軍に属していた弟とが、戦闘の最中に劇的に出会った実話に基づいたものなのだそうです。

ブロンズ像が立つ台座はドーム状になっており、正面から見ると切れ目があります。
これは朝鮮の分断と統一への希望を表しているということであり、ドーム内部には、モザイク壁画などの展示があります。

こちらがドーム内部です。
これらのモザイク壁画は、韓国人が国難を克服していく様子を意味したものなのだそうです。

床にあるプレートは、朝鮮戦争時に国際連合陣営で派遣された16カ国の記念プレートが埋め込まれており、天井にある鉄線は、統一された朝鮮の途切れることのない結束を意味したモニュメントなのだそうです。

さらに歩いていくと、戦争記念館へ到着します。

兄弟の像をこえ、朝鮮戦争のオブジェをこえていくと、

広大な広場の向こうに戦争記念館の建物が見えました。

それでは屋内展示を見に行ってみましょう。

屋内展示

内部はテーマごとに分類された展示室となっています。
博物館なので、内部の撮影はほとんどできませんでした。

内部にはコブクソン(亀甲船)の展示がありました。
李氏朝鮮時代に存在したとされている朝鮮水軍の軍艦です。

屋外展示

ここからは施設内の東側にある屋外大型装備展示場です。

朝鮮戦争で実際に使われた兵器が展示されています。

こちらは、1987年に韓国陸軍に配置されたK-1戦車です。

戦闘機の展示もあります。

こちらは内部にも入ることができました。

操縦室です。

いかがだったでしょうか。
隣国でありながら、韓国がこれまでどういった戦いの歴史を経て現在に至っているのか、韓国へ旅に行くからにはそういったことも知っておくことは非常に大切なことではないでしょうか。
非常に広大で見るところが多いため、時間には余裕を持って訪れるようにしましょう。