496【インドネシア紀行】バリ島にあるお猿たちの楽園。でも実は元々ここは・・・『モンキーフォレスト』

インドネシア(Indonesia)
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今回はバリ島中部の町ウブド近くのとある施設のことを紹介します。
ここもまたバリ島とはからはイメージがしにくいかもしれない施設なのですが、少しずつ訪れる人々も増えてきているようです。
ところが、地元の人からすると、なんでそうまでしていくの?と思っているそうなのです。

今回紹介する施設とはモンキーフォレストと言います。
その名の通り、大量のお猿を見てふれあう(?)ことができる場所なのです。
よくできたテーマパークだなあ!と思うかもしれませんが、実はそれは逆なのです。
ここにモンキーフォレストを作り、そして大量の野生猿を集めてきたのではなく、もともと大量の野生猿が住み着いていたこの地区にお猿を見ることができる施設としてモンキーフォレストを造ったのでした。
では、ここはもともとなんだったのか?
野生猿がたくさん住みついている自然の山だったのか?
それは、この施設を歩いて回ってみるとここが何だったのかがよくわかるのです。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • お猿たちの楽園、モンキーフォレスト。しかし、地元の人たちにとっては、ここがテーマパークしていくことには複雑な心境を持っているようです。

インドネシアのバリ島に関する記事です。

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モンキーフォレスト

モンキーフォレストは、インドネシアのバリ島中心にある町ウブドの南パダンテガル村の約900匹の野生猿が生息している地区です。
ここの森は、野生猿の自然保護区となっており、森の奥あるダルム・アグン・パダントゥガル寺院を含めた12.5ヘクタールもの広いエリアがモンキーフォレストとなっています。
この構造からもわかるように、実はもともとはヒンドゥー教寺院であるダルム・アグン・パダントゥガル寺院を中心に鎮守の森が広がる聖域でした。
そして、そこに住んでいた野生猿たちの生息区がモンキーフォレストとして公開されています。
そのため、地元の人にとにとってこの一帯は神聖な場所と考えられており、神聖なエリアや寺院など、一般の人々の侵入が禁止されている部分があります。
そういった場所には、伝統的なバリの祈りのダンスのための服を着て祈ることができる人だけがアクセスすることができます。

園内では野生猿をたくさん見ることができますが、動物園ではなく、あくまで野生の猿が生息している場所であるため、猿と触れ合いを求めることはなかなか難しいところがあります。
そしてモンキーフォレストとしても、あくまで自然の中に過ごす野生の行動を尊重し、野生猿や森を守るために環境を大切にしています。
そのため、余分なエサなどを与えたりしてはいけません。
しかし、バナナや何らかの食べ物を持ってくると野生猿がそれめがけて、予想できない行動をして、思いがけない事故につながってしまうことがあります。
野生猿たちは観光客に慣れているため、食べ物だけではなく、メガネや帽子、カメラなどを奪ってしまったりすることもあるので持ち物には注意しなければいけません。

園内を歩いていくと、もともとここにあったダルム・アグン・パダントゥガル寺院があります。
そしてその周囲を歩いていくと、少しほかの場所とは違う雰囲気の丘があります。
よく見ると、そこはお墓なのでした。
訪れたときには、埋葬されたばかりの墓もあったりしました。
地元の人たちにとってこのモンキーフォレストが観光地化してしまうことに対して、あまり良い感じを持っていなかったようにも見えたのですが、神聖な場所であると同時に、バリの人々が眠る場所だからということもあるのかもしれませんね。
そういった、地元の人々の感情もここを訪れる人は理解しておかなければいけないかもしれません。

アクセス

ウブドの中心部からウブドの中心部モンキーフォレスト通りの南の突き当たりにあり

モンキーフォレストへ行ってみた

それでは、モンキーフォレストへ行ってみましょう。

こちらがエントランスの建物です。
訪れたのは2019年でしたが、そのころにこのエントランス棟が新しくできたようで、まだ工事中のところも一部ありました。

園内は一方向に向かって歩いていくと全体を周回できます。

なぜヘビの置物かどうかはわかりませんが、いよいよ園内に入っていきたいと思います。

森の中に造られた遊歩道を歩いていきます。
入るとすぐに野生猿がたくさん目に入ってきます。

おおっとこれは!あの三匹ではっ??
『見ざる・聞かざる・言わざる』ですね。

小さなトンネルをくぐるって先に進みます。
ゴア・ガジャ寺院と同じようなレリーフですね。

遊歩道沿いに大量の猿が!
このあたりからは手荷物要注意です。

親子連れの猿も多数。
かわいい子ザルに気をとられたあまりに、後ろからやってきた猿におそわれる欧米人女性・・・。
危険です。

ダルム・アグン・パダントゥガル寺院前の広場です。
この広場から小高い丘に通じる階段があったので登って行ったのですが、そこには墓地が広がっていました。
かなり新しく埋葬されたところもあったりしたので、丘の上と下でかなり雰囲気が異なることにびっくりしました。

ダルム・アグン・パダントゥガル寺院の中は、特別な人たちしか入ることができないので、外から見るだけでした。

まあ猿たちにとっては自由に出入りできますけどね。

いかがだったでしょうか。
観光客には非常に人気のある場所なのですが、写真でも紹介したように地元の人々にとっては神聖な場所でもあります。
そういうことを考えると、この場所をこういった形で開放するのはどうなのかなあとも思いますが、本来の野生猿の自然保護区という役割をしっかりと忘れずに担ってもらえる施設であり続けてほしいなと思います。