502【ミャンマー紀行】伝統的手法でつくられる、昨今血糖値を上げにくい砂糖として注目を集め始めている『パームシュガー工房』

食巡り(Food/Makanan)
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現代では人々の食生活に欠かすことはできない砂糖
お菓子類だけではなく、日本食でも多くの場面で使われていますよね。
しかし、その砂糖にはいろいろと危険性も指摘されていることはご存じでしょうか。

大量の砂糖を摂取する害について多く聞かれるようになってきましたし、長年肥満の原因とされていた脂肪よりも、砂糖などの炭水化物が肥満につながるということも知れ渡るようになってきました。
そのためか、炭水化物を抜くダイエットも実践している人が多いと思います。

なぜ炭水化物がダメなのか?
砂糖や穀物類こういった食べ物を摂取すると体の中に糖類が入ることになります。
そして、普段皆さんが摂取している糖類が血糖値を急激に押し上げます。
この血糖値の急激な上昇が肥満につながってしまっているのです。

では、この血糖値の問題を解決する砂糖はないのでしょうか。
実はあるんです。
それが東南アジアでは一般的な砂糖であるパームシュガーなのです。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 人の手だけの伝統的な作り方を実践しているパームシュガー工房。その味は非常に素朴で懐かしさも感じるものなのです。

低GI食品 パームシュガー

人間が糖質を摂ると血糖値が上がります。
血糖値が上がると、膵臓からはそれを下げるためにインスリンが分泌されます。
そして、このインスリンに血中にある糖分を脂肪に変えて体にため込む働きがあるのです。
ただし、血糖値が緩やかに上昇する分に関しては、適正なインスリンが分泌されるために特に大木間問題はありません。
ところが、急激に血糖値が上昇すると、インスリンが必要以上に過剰に分泌されてしまうために体に脂肪がたまってしまうことになります。

この血糖値の上昇を示す指標がGI(Glycemic Index)なのです。
GI値はその値によって高GI(GI値70以上)、中GI、低GI(GI値55以下)の食品に分かれており、食事の中で意図的に低GIの食品を組み込むことが肥満抑制に効果があるというように言われています。

では、そもそもGI値が高いと考えられる砂糖の場合どれくらいの値なのでしょうか。
一般的に使われているグラニュー糖や上白糖の場合、110前後のGI値があります。
完全に高GI値帯であり、相当高いですよね。

次に中GI値だとどうでしょうか。
てんさいからできたてんさい糖や、和菓子に使われる和三盆なごが中GI値の砂糖です。

では、低GI値帯の砂糖はあるのか?
あるんですこれが。もちろん人工甘味料などではないですよ。
それが今回紹介しているパームシュガー、つまりヤシ砂糖です。
パームシュガーのGI値はなんと35
低GI値帯の中でもかなり低いことが分かりますよね。
この結果を聞くと、砂糖を使うのであればこのパームシュガーを積極的に使いたくなりますよね。
ではこのパームシュガー、東南アジアでは非常に一般的なものなのですが、どうやって作っているのでしょうか。
もちろん、大規模な工場でつくっている場合もあるでしょうが、ミャンマーで運よく伝統的な作り方をしている小さなパームシュガー工房を見学することができました。
今回はそんなパームシュガー工房を紹介したいと思います。

パームシュガー工房へ行ってみた

それでは、パームシュガー工房に行ってみましょう。

こちらがパームシュガーの工房です。
いきなりイメージを崩されたのではないでしょうか。
ここでは伝統的な方法でパームシュガーが作られています。

サトウヤシなどのヤシ類の花序や幹の樹液から絞り出して糖液を採取します。
その絞り出す手法なのですが・・・

牛さんの力を借ります!

中央に絞り出したのための道具を置き、牛さんにひたすらその周りを歩いてもらいます。

そうするとこのように糖液が絞り出されてきましたね。

そのあとは鍋に移し替えます。

その鍋を火にかけます。

後は丁寧に、水分を蒸発させ、固化させていき、パームシュガーの塊にします。
残念ながら完成品を購入したのですが、写真は撮り忘れました・・・。
非常に素朴な味でおいしい砂糖です。
日常生活でも積極的に摂取したいですね。

なんと豆菓子を出してもらえました。
ほっと安らぐひと時でした。

いかがだったでしょうか。
東南アジアでは非常に安価で手に入るパームシュガーですが、日本ではまだまだ高価格帯ですね。
しかし、毎日使う料理の調味料類は、あえてお金をかけることで、料理の質を上げたり、健康な生活を実現できたりします。
そう考えると、調味料に投資することは非常にプラスなのではないかなと思います。
まずはなによりその味を見てみることから始めてみてはいかがでしょうか。