510【インドネシア紀行】スマトラ産のカカオを用いて、インドネシア全土でお洒落なチョコレート製品を展開『Krakakoa』

食巡り(Food/Makanan)
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カカオの生産国はどこ?

と聞かれると、どこと答えますか?
ガーナ?コートジボワール?コロンビア?
いろいろと名前は挙がるでしょうが、日本ではこの国の名前はなかな挙がらないかもしれません。
それは、インドネシアです。
世界でもカカオの生産量が2~3位ぐらいの規模のあるインドネシアなのですが、日本の輸入量が少ないので知名度が低いです。
しかし、以前取り上げた『ダリK』や、

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のように、インドネシア産のカカオは徐々にその知名度を高めてきています。
東西に長いインドネシアでは、それぞれの地域でつくられたカカオによってその味わいにも違いが生じているように、一つの国の中でそれぞれの人たちの嗜好に合ったカカオを見つけられる楽しみもあります。
そう遠くない未来に、日本でもメジャーなカカオとなるときもやってくるでしょう。

そして、インドネシア国内でも、国内産のカカオを用いて、それをウリにした企業がたくさんでてきているのです。
今回紹介しているのは、そんなインドネシア産のカカオの中でもスマトラ産のカカオを主に使い、今ではインドネシア全土のカカオも取り扱っている『Krakakoa』です。
現在、インドネシアの一般的なほとんどのスーパーで見かけることができるこのKrakakoaの少しお高いチョコレートですが、調べてみると、意外や意外にかなり歴史の浅い企業であったり、チョコレートづくりを始めるきっかけとなったさまざまなできごとがあったことがわかってきたのです。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • インドネシア産のカカオでつくったKrakakoaのチョコレート。その味わいは・・・??

インドネシアの食に関する記事です。

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Krakakoa

インドネシアのチョコレート会社Krakakoaは、2013年に創業しました。
創業してから10年も経っていない企業ではありますが、インドネシア全域で販路を拡大したり、創業たった4年でAcademy of Chocolate(AoC)という世界最高のチョコレートを決めるイベントにて、2017年に6商品、2018年に2商品の賞を獲得しました。

 ・Krakakoa Limited Edition Single Origin Gift : 2017
 ・SINGLE ORIGIN SULAWESI 75% COCOA : 2017 SILVER
 ・CREAMY COFFEE 40% COCOA : 2017 BRONZE
 ・SEA SALT & PEPPER 59% COCOA : 2017 BRONZE
 ・GINGER 52% COCOA : 2017 BRONZE
 ・SINGLE ORIGIN SUMATRA 70% COCOA : 2017 SILVER

 ・DARK CHOCOLATE 70% CACAO : 2018 SILVER
 ・DARK CHOCOLATE 100% CACAO : 2018 BRONZE

Krakakoaは、シンガポール出身のサブリナ(Sabrina Mustopo)氏によって創業されました。
世界の様々な課題について調べていたサブリナ氏。

インドネシアの農家が抱える貧困問題、非効率な農業生産、無尽蔵に広がる焼き畑による森林破壊。
そして、生産者に還元されないカカオの流通システム。
そういった世界が抱える課題に対して、生産者たちに対してもしっかりと利益を還元できる、フェアトレードの仕組みを持った企業としてKrakakoaを立ち上げました。
カカオ生産者の農場に直接訪問し、Krakakoaのシステムを作り上げたサブリナ氏。
現在では、カカオ農場の生産者の育成から、チョコレートに必要な処理の仕方など、生産者とともにある企業経営を進めており、インドネシアでできたカカオから丁寧につくり上げられたチョコレートを世に広めています。

Krakakoaの戦略

たった数年でインドネシアを代表するようなチョコレート生産販売企業に成長したKrakakoa。
その成長には、巧みな戦略が見て取れます。

デザイン

まずは、先鋭的なデザインです。
インドネシアの伝統的な柄を用いながらも、ポップで新しい雰囲気を感じさせるパッケージ。


生産地をフィーチャーしたSINGLE ORIGINシリーズでは、その地域ならではの生き物をパッケージングして高級感を醸し出しています。

販路

次に、どこでも手軽に買える販路です。
ジャカルタにある旗艦店をはじめ、インドネシア全土の一般的なスーパーにも置かれているところです。
そして、この旗艦店は、チョコレート店とは思えないほどのデザイナーオフィスのようになっています。

また、Tokopediaなどのネット通販の販路も充実しています。
頻繁にセールも行われているので、実店舗よりもお得にKrakakoaのチョコレートを試してみることができます。

商品ラインナップ

最後に、商品ラインナップです。
産地の異なるカカオを主張した製品から、シナモンやジンジャー、トウガラシなどの日本では体験できないようなフレーバーのラインナップも、どれを買うか悩んでしまうところです。

いかがだったでしょうか。
インドネシア産カカオを使った高級チョコレート企業のKrakakoa。
実際に食べてみると、どことなくフルーティな感じのするチョコレートです。
パッケージもお土産にも喜ばれそうな、ぜひともチョイスの一品です。