520【カンボジア紀行】広大なアンコール・トムの入り口。観音菩薩の四面塔が印象的な『アンコール・トムの南大門』

カンボジア(Cambodia)
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アンコール・ワットの北側にある城壁に囲まれた巨大な都城アンコール・トム
中心にバイヨンという寺院を有する、周囲約12kmもあるこの巨大な城壁には、5つの門が設けられています。
北・西・南にそれぞれ1か所。
東側に2か所の計5か所の門があり、それぞれ北にある北大門。
西にある西大門。
南にある南大門
そして東には勝利の門と死者の門があります。

アンコール地区の観光では、まずは誰しもがアンコール・ワットにまずは向かうことになると思います。
そして、そこから北にあるアンコール・トムに向かうと、バイヨンで見られるような四面塔をもつ巨大な南大門が私たちを迎えてくれます。
今回は門の中で、アンコール・トム敷地内の南側に位置し、観光の際に主に出入り口として使われる南大門について紹介していきたいと思います。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 巨大な遺跡群が残るアンコール・トムへの入り口である南大門。その門自体も長い年月を感じさせる雰囲気たっぷりの門なのです。

カンボジアの世界遺産に関する記事です。

525【カンボジア紀行】巨大な人工池の中心に浮かぶ人工島。そこに浮かぶ寺院『ニャック・ポアン』
アンコール・トムの北には、東西バライに比べるとその大きさはかなわないものの、大きな人工貯水池(バライ)プリヤ・カーン・バライが残されています。そしてその貯水池の陸続きになった先に寺院が残されています。この寺院をニャック・ポアンといい、寺院内にも水がたたえられている構造となっています。
508【カンボジア紀行】ジャヤヴァルマン5世により建設されたが、王が死去したこっとで未完成で放置されたヒンドゥー教寺院『タ・ケウ』
今回紹介するタ・ケウは、アンコール・トムのすぐ東にあるヒンドゥー教寺院です。ピラミッド式の寺院であり、高く積み重ねられた寺院であることが分かるのですが、アンコールのほかの遺跡とは大きく雰囲気が異なるところがあります。
449【カンボジア紀行】かつて存在した貯水池東バライの中央にあった、かつては人工の島だった『東メボン』
アンコールの東側にも、巨大な貯水池 東バライがかつては存在していたのです。現在は枯れてしまっていますが、アンコール最盛期には東西のバライによって、農業生産が盛んにおこなわれていただろうことが想像できます。そして、人工の島 西メボン同様に、この東バライにも人工の島 東メボンがあったのです。
440【カンボジア紀行】夕日鑑賞のベストスポット。アンコール遺跡群の中でも唯一の丘の上に建つ遺跡『プノン・バケン』
アンコール遺跡の中でも珍しく、丘陵の上に建てられた寺院を紹介したいと思います。今回紹介しているプノン・バケン寺院ですが、アンコール・トムのすぐ南にある小高い丘陵の上に設けられた寺院です。
430【カンボジア紀行】アンコールで唯一のギリシャ風2階建て建造物をもつ『 プリア・カン』
アンコール遺跡の中でももっとも大きな場所を占めるアンコール・トム。さらにその北には、規模はアンコール・ワットより少し小さくはなるのですが、アンコール遺跡群の中でも有名な遺跡の一つプリア・カンがあります。このプリア・カンですが、アンコールにある寺院の造りである、中央の祠堂を回廊で囲んだ形になっています。
420【カンボジア紀行】王の沐浴場スラ・スランと対になった寺院跡『 バンテアイ・クデイ』
元々は東バライの代替え施設として建造された貯水池スラ・スラン。そして、その対面には僧院があったのだそうです。しかし、その後その僧院はバンテアイ・クデイに。そしてスラ・スランは王のための沐浴場として整備されたのでした。今回はこのバンテアイ・クデイにフォーカスして紹介をしたいと思います。
368【カンボジア紀行】川に沿って作られたクメール遺跡。川底に遺跡が眠る異色の場所『クバール・スピアン』
今回紹介しているクバール・スピアンはそんな遺跡の一つであり、なんとこの遺跡、実は『川底にある』のです。数多くの遺跡を抱えるカンボジアですが、このように川底や川岸に沿って遺跡が連なる場所は、おそらくここだけではないでしょうか。
321【カンボジア紀行】塔四面に彫られた四面像が有名な『アンコール・トムのバイヨン』
アンコール・トムとは、アンコール・ワットの北に造られた、寺院と王宮を中心とした王都跡の遺跡です。その広大な遺跡の中心にあるのがバイヨンであり、この王都を造った王が考える宗教観と、治政観を体現している遺跡なのです。
282【カンボジア紀行】どんどん観光客に優しい観光地に。10年の変化を見る『アンコール・ワット今昔物語』
世界遺産の中でもトップクラスに有名なアンコール・ワット。ここを10年を隔てて見比べると、この遺跡がどんどんフレンドリーな遺跡になり、観光のしやすいスポットになってきていることが分かったのでした。
194【カンボジア紀行】タイとカンボジアの断崖絶壁の国境にある天空の世界遺産『プレアヴィヒア寺院』
カンボジアの世界遺産といえばアンコールワットですよね。2007年にシェムリアップとプノンペンの中間地点ぐらいにあるサンボー・プレイ・クック遺跡群が登録され、現在カンボジアには3つの世界遺産が登録されています。その残りの一つが、2008年に世界遺産登録されたプレアヴィヒア寺院です。
037 【カンボジア紀行】世界遺産タ・プローム 今昔物語
カンボジアのシェムリアップ。素晴らしい遺跡群があるこの地を、今と昔を見比べながら、その変遷をたどっていきたいと思います。

アンコール・トムの南大門

アンコール・トムとは、周囲を焼く12km、高さ約8mの城壁で囲まれたエリアであり、アンコール・ワットから北に1kmほどのところに、その南側の入り口である南大門があります。
アンコール・トムの内部は、この門と門を解繋ぐように十字の幹線道路があり、敷地内の中央部分にはバイヨン寺院があります。
現在の姿を見るとこのバイヨンが中心であるように見えますが、かつてはバイヨン寺院のすぐ北側に王宮が存在し、この王宮にとって重要なバイヨン寺院をはじめとする寺院群が周囲に配置されていました。

南側にある南大門は、バイヨン寺院とアンコール・ワットとを結ぶ道中に建っており、多くの観光客はこの南大門を通ることになります。
南大門は人だけではなく、車やバイクも通ることができる造りになっており、いつも多くの人々の往来が絶えません。

各城門は南大門を含め、塔になっており、バイヨン寺院同様にその表面には東西南北の四面に観世音菩薩の彫刻のある四面塔と呼ばれる造りになっています。
後の世にヒンドゥー教寺院となったアンコール・トムの寺院群ですが、仏教的な雰囲気が様々なところで見られるこの場所は、アンコール・ワットとはまた一味違った雰囲気を感じる場所なのです。

門から堀を超える橋の欄干には、ナーガ、アスラ、または神々の像が設けられています。

アクセス

アンコールワットから北に向かって1kmほどいったところにあります。

アンコール・トムの南大門へ行ってみた

それでは、アンコール・トムの南大門へ行ってみましょう。

アンコール・ワットから北に向かって道を進んでいくと、表面に顔の彫刻が施された塔が見えてきます。
それがアンコール・トムの入り口である南大門です。

南大門の前には堀が広がっているのですが、南大門に向けて橋が架かっています。
その欄干には、上の写真のような神々の像が立ち並んでいます。

両端を合わせると100体以上は立ち並んでいるのではないでしょうか。

そして、その先には南大門が見えてきました。
四面塔が特徴的ですね。
塔門になっており、等の下側を通り抜けることができるようになっています。

塔門の幅はかなりきわどい広さになっており、車が一台かろうじて通ることができる幅でした。

下から見上げた南大門です。
下から見るとそうは感じませんが、顔の部分だけで3mほどの長さがあるのだそうです。

内部も見てみたいと思います。

トンネル部分から見上げてみました。

今もアンコール・トムの出入り口として普通に活用されているという驚きの門です。

敷地内に入りました。
裏側はこのようになっています。

トゥクトゥクが通っている様子です。
車一台分の幅であることがわかるでしょうか。
貴重な遺跡にいつか車がぶつかってしまわないかとヒヤヒヤものです。

周辺には猿が優雅に遊んでいる様子が広がっていました。

南大門からはバイヨン寺院に向かって道がまっすぐにのびています。
この先には、様々な遺跡が残されているわけです。
心がワクワクしてきますね。

いかがだったでしょうか。
アンコール・ワットからこのアンコール・トムに向かうと、同じアンコールエリアでありながら、その雰囲気の違いをひしひしと感じるはずです。
そして、アンコール・トム内には、バイヨン寺院だけではなく、王宮跡や戦地から帰ってきた兵隊たちを迎えるテラス。
大小さまざまな寺院跡など、ここだけで1日使ってしまいかねないほどの遺跡が残されています。
四面塔を潜り抜けてからの、貴重な体験をぜひ楽しんでください。