前回は、北海道釧路市にある阿寒湖畔の阿寒湖アイヌコタンについて紹介しました。
アイヌの人々の伝統的な生活様式や、食文化などを私たちに伝えてくれるスポットとして、特に外国人観光客からは大人気なスポットでしたね。

今回は、そんな阿寒湖アイヌコタンのある北側に存在する大きな湖である阿寒湖について書いていきたいと思います。
山々に囲まれ、かつては噴火によって生じたカルデア湖である淡水湖であり、年間を通して非常に気温の低い場所にある湖です。
そういった気候や地域にある湖であるため、湖面の様子は他の湖などと比べる、柔らかな印象を受けたことを覚えています。
阿寒湖と聞くと真っ先に出てくるのがマリモではないでしょうか。
しかし、阿寒湖でも近年は環境の変化によって、様々な生態系に影響が出ていることも確かなのだそうです。
今回は、そんな阿寒湖の成り立ちから、阿寒湖の特色、阿寒湖が抱える課題などについて書いていきたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
北海道絡みの記事です。食に関するものが多いですね。














阿寒湖
阿寒湖は、北海道の東部、釧路市の北部にある淡水湖です。
北海道では、屈斜路湖、支笏湖、洞爺湖、摩周湖に続いて、5番目に大きな淡水湖です。
阿寒湖ができた経緯としては、約15万年ほど前にあった火山の噴火によってカルデラ湖が誕生し、その後も1万年ほど前の雄阿寒岳の噴火活動によって阿寒湖の東にある淡水湖であるペントケー、パントケーとに分断されて、現在の形になっています。
南西にある雌阿寒岳は現在も活火山であり、小規模な噴火などが起きています。
そういった火山帯であることから、阿寒湖の南岸には阿寒湖温泉があり、温泉街があります。
前回紹介した阿寒湖アイヌコタンはこの阿寒湖温泉街の一角にあります。
湖では阿寒湖を代表する動植物が生息しています。
中でも1952年に特別天然記念物でもあるマリモは阿寒湖を代表するものではありますが、近年はその個体数は減少してきていることもあって、人工栽培やマリモの生息する水質改善など環境の保持などに取り組んでいることで、その個体数も安定してきています。
また、ヒメマスが生息することでも有名です。
2005年には水鳥を中心とした生態系保全のためのラムサール条約に登録された湿地ともなっています。
阿寒湖ではこの湖を利用したレジャーが盛んにおこなわれています。
湖には遊覧船が行き交います。
遊覧船では、チュウルイ島に上陸することができ、マリモの観察などを行うことができます。
冬季になると全面的に湖面が凍結しますが、その時には湖面でのワカサギ釣りやスケート、スノーモービル、スノーチューブといったウインタースポーツが非常に盛んです。
アクセス
JR釧路駅から、車で北に80kmほどのところにあります。
阿寒湖に行ってみた
それでは、阿寒湖へ行ってみましょう。
釧路からは80kmほど北上となかなかの遠さですが、北海道に来てみると、ほとんど何も障害物のない道路を走ると、80kmでも大した距離ではないなあと感じてしまうから不思議です。

阿寒湖にやってきました。

遊覧船ですね。
写真を見てもわかると思うのですが、阿寒湖はあまり透明度は高くありません。
これは水質が悪いというわけではなく、マリモの生育環境として最適な環境になっているのだそうです。

北東の方角に見えるのが雄阿寒岳です。
阿寒湖が現在の形になったきっかけとなる山ですね。

湖面は非常に穏やかな雰囲気が続きます。

夏でしたが、17°ほどしかなく、少し肌寒いような気候でした。

ここまでは日中の阿寒湖の様子でした。
では、朝方の様子も見てみましょう。

こちらが早朝の様子です。
空がだんだんと明るくなっていっていますね。

雄阿寒岳の様子です。
空気が澄んでいるためか、非常に山の様子がくっきりと見えますね。
湖に移った逆さ雄阿寒岳の様子もなかなかのものです。

この時は湖畔のホテルに宿をとっていたため、朝方の湖の様子がよく撮影できました。

朝方の湖面は、昼間よりもなお一層穏やかな様子でした。



周囲には温泉宿もたくさん。
さすが阿寒湖温泉街ですね。
いい宿がそろっていましたよ。
いかがだったでしょうか。
今回は夏の時に訪れた阿寒湖の写真を用いて紹介記事を書いてきました。
阿寒湖といえばどちらかというとウインタースポーツのメッカなのですが、夏の阿寒湖もいいものではないでしょうか。
湖でのレジャーに温泉街、歴史も体験できるとなれば、道東に行った時には外すことのできないスポットですね。