559【インドネシア紀行】イスラム教のお祈りって??正しいお祈り方法を学ぶための教材があるのです

インドネシア(Indonesia)
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日本の旅ではほとんど見かけることはないですが、海外旅では時折見かけることになると思います。
天井に不思議な矢印を見たことはありませんか?
これってなんなのでしょう。

あまり気にされる方も少ないかもしれませんが、この天井にある矢印、とある人々にとってはとても大切なものなのです。

では、この矢印の先には何があるのか?
矢印のはるか先には、サウジアラビアのメッカにあるカアバ神殿があるのです。
つまり、ここを聖地とするイスラム教を信仰する人々にとって重要なものなのです。

毎日毎日5回ずつ、この方角に向かって礼拝をおこなうことがイスラム教を信仰する人々には必要なことなのです。
日本人にとってはこの毎日礼拝を行うことがどんなものなのかなじみがないですが、もちろんその礼拝のやり方にはきまりがあるのです。
そして、そのきまりを子どものころから学んでいくための教材がイスラム教国家にはたくさんあるのです。
今回はそんなイスラム教の礼拝について、子ども向けに用意された教材を使って紹介していきたいと思います。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • イスラム教のお祈りの作法ってどのようなものなのでしょうか?イラスト入りの教材を見ながら、調べてみましょう。

インドネシアの宗教に関する記事です。

544【インドネシア紀行】世界最大のイスラム教大国インドネシア。しかし、ここに至るまでは、そう単純なことではなかったのです
インドネシアがイスラム教最大の国です。しかし、インドネシアの地域で古い時代からイスラム教が根付いていたのかというと実はそうではありません。様々な世界の主要な宗教がこのインドネシアの地域にやってきて、長い年月をかけて勢力図を塗り替えていき、今現在に至るわけです。

イスラム教の五行

日本人にはなかなかなじみのないイスラム教
そのため、イスラム教がどのような教えであり、どのようなことが課されているのかということについてもなかなか知ることができないのではないかと思います。
その反面、日本のニュースでは過激な信仰行為をとるイスラムの国や組織を頻繁にとりあげるため、イスラム教=危ないのでは?といったイメージができあがってしまっているのではないでしょうか。
しかし、そういった部分はあくまで一部であり、隣人を大切にするという教えをもつイスラム教を信仰する人々は、総じて親切かつフレンドリーな人々がとてもたくさんいます。
それは実際に自分たちの足で海外へ出向いて行って、感じ取っていただきたいことだなと思います。

そんなイスラム教は、私たちから見たらなかなかに厳しい信仰行為があります。
それは主に5つの信仰行為、五行と定められており、次の行為となります。

シャハーダ

これは信仰告白と訳され、自分が信じる神はアッラーフ以外にいないことを神と人に対して宣言することです。

喜捨

喜捨とは、持つものが持たざる者に対して救いの手を差し伸べることです。
つまりは、裕福な人々が、生活に困窮している人を助けるということですね。

断食

一年のうちの一定期間、日のある時間帯に食べ物や飲み物を取らない断食を行うことです。
断食明けは、それこそお祭りのような雰囲気になることも特徴ですね。

巡礼

イスラム教では、自分の人生の中で1回はサウジアラビアのメッカを訪れることが望ましいとされています。

礼拝

そして最後が礼拝であり、メッカのカアバ神殿の方角に向かって、1日5回のお祈りを行います。

日の出前。
日の出後。
お昼。
日没のころ。

この5回のお祈りをすることが定められています。
また、一週間の中でも金曜日のお昼のお祈りは金曜礼拝として重要なお祈りの時間であり、近くにあるモスクに集まって、いつもより長く30分ほどのお祈りを行うこととされています。

イスラム教国家に行くと、このお祈りの時間になると大きな音で町中に放送が流されます。
これがアザーンとよばれ、お祈りの時間を人々に告げる役割をしています。
現在は、モスクに取り付けらえたスピーカーから大音量で流されていますが、大昔にはモスクに付随している尖塔であるミナレットからムアッジンという アザーン を告げる人によって行われていたそうです。

それでは、具体的にお祈りにはどのような作法があるのか見てみましょう。

イスラム教の礼拝の作法

それでは、なかなか私たちにはなじみのない、イスラム教の礼拝にはどのような作法があるのか、実際にイスラム教国で子どもたちにお祈りを教える教材を見ていきましょう。

お祈りのことを考え、キブラ(メッカのある方角)に向かって立ちます。

アッラー アクバルと言いながら、手のひらを前面に向けて立ちます。

お祈りのために決められた言葉を言います。

おじぎをします。

直立します。

その場に座り、頭を下げます。

頭を上げます。

もう一度頭を下げます。

もう一度頭を上げます。

足の位置を変えます。

左右を見ながら挨拶をします。

これが一連の動作になります。
お祈りの様子を見てみると、これを何度か繰り返している様子でした

いかがだったでしょうか。
宗教観が薄い日本人からしてみると、こういった毎日の生活の中に厳しい教えがあるイスラム教を見てみると、その中で生活することに窮屈感はないのか?と感じてしまうかもしれません。
今回紹介したお祈りなど以外にも、アルコール類を飲むことができなかったり、着るものであったりとほかにもまだまだ守らなければならないことがたくさんあります。
しかし、それらは生活の中の一部になっており、あくまで自然に行われているのが現実です。
もともとは中東の厳しい自然の地域で生まれてきたイスラム教。
そういった自然の中で健康に生きていくために、人々が行った方がよいことが現在のこのイスラム教の行いの中にはあるのだといいます。
それを信仰という形で自然に行うことができるようにしたものが五行をはじめイスラム教の厳しい教えなのですね。
その中には、人間が人間らしく生きていくためのヒントが隠されているのかもしれません。
我々がそこから学び、気付かされていくものもあるのかもしれませんね。