ウズベキスタンのブハラの町の中央には、いつも人の集まるとある建物があります。
東西に延びるブハラの町の中心にある交差点に建てられたこの建物は、店の集まるバザールなのです。
タキというこの交差点バザールは、その抜群の立地を生かして絶えることのない人の流れがあり、いつもそれぞれの店がにぎわっているのです。
タキという名前は、丸屋根という意味があります。
この丸屋根の建物を目印に、人々はバザールに集まってきたことでしょう。
実際、店の立地としては非常に理にかなった場所です。
遠い地から何日もかけてやってきた商人たちが、この滝で商売がしやすいような工夫がいろいろなところに施されています。
また、宿泊地の多い町の東側から、観光の見どころが多い西側や北側などに行ったり来たりすると、必ずと言っていいほどこの交差点を通ります。
その度にタキを行ったり来たりすることになるわけで、それだけ誘惑も多いわけですし、店側にはそれだけ販売のチャンスがあるわけなのです。
というわけで、今回のわきみちは、
ウズベキスタンに関する記事です。









タキ
ブハラの町にあるタキは、町の中央の交差点に建てられた建物であり、そこで営業されているバザールです。
遠目から見ても丸い屋根で覆われた建物が特徴であり、ブハラには南北に3か所のバザールがあります。
南にあるのが、両替商が並ぶタキ・サラフォン。
中央にあるのが、帽子屋や服屋などが主に並ぶタキ・テルパクフルシャン。今回写真で紹介しているのは、このタキ・テルパクフルシャンです。
そして、北にあるのが、宝石商が並ぶタキ・ザルガロンです。
ブハラがモンゴルによって荒廃させられた後、再びウズベク人によって開発がすすめられた16世紀からタキは賑わいを見せていました。
かつてはブハラに5つのタキがあったそうですが、現在もなお残っているのはその中の3つだけです。
タキの中には専門店的な店が立ち並び様々な物が売られていました。
宝石類や、帽子類、外貨を手にいれられる専門店がたくさん立ち並んでいました。
そこには東西から集まる様々な民族の人々が集まり、ブハラに着いたらとにかくまずはタキへ行ってみようというような場所でした。
暑い日差しのブハラの町の中で、このタキの中はひんやりとしてとてもすごしやすくなっています。
暑い中を途方もない時間をかけてやってきた商人たちにとっては、この中での商売は非常に快適に行うことができたことでしょう。
タキの中は店舗型の店もあったり、路上売りをしている店もあったりといろいろなスタイルで商品が販売されています。
もともとは専門店街であったタキですが、現代のタキには、帽子や服などだけではなく、ウズベキスタンで有名な絨毯や、陶器類、雑貨、金属製品などなど、ウズベキスタン土産を探す観光者たちにぴったりの場所になっています。
内部は室内であるものの、特徴的な丸い屋根の窓から入ってく微かな陽光によって明るくなっています。
3つのタキの中で最も規模が大きいのが北にあるタキ・ザルガロンであり、宝石商が並ぶという意味の名前を持つだけあって、商店だけではなく職人たちの仕事場もたくさん見られます。
アクセス
タキ・テルパクフルシャンから西に300mほど進んだところにあります。
タキ・テルパクフルシャンへ行ってみた
それでは、タキ・テルパクフルシャンへ行ってみましょう。

道の先の遠くに、丸い屋根をもつ特徴的な建物が見えてきましたね。
あの屋根がタキという意味をもっているのです。

道はこの建物の中を突っ切るようにして北側に向かって伸びています。
この建物がタキです。

タキはこのように反対側に向けて通り抜けができるようになっています。
見ての通り、タキの入り口は非常に高さのある入り口になっています。
これは、砂漠を超えたやってきた商人たちはラクダを使ってやってきたため、そのラクダとともに入ることができるようなほどの高さが必要だったところからきています。
そして、通りの両側には、たくさんのお店が広がっているのです。
残念ながら、内部の写真が残っていなかったため、ここからの写真のみです。

タキを抜けて北側に出ると、さらに道は続いており、この先には最大のモスクであるカラーン・モスクがあったり、少し良いホテルなどもこの先のエリアに広がっています。
いかがだったでしょうか。
ウズベキスタンのどの町でも名物の場所であるバザール。
中央アジアならではのエキゾチックなお土産物などをいろいろと物色したいときには欠かせない場所ですよね。
ブハラの場合は、観光地を巡りながら、効率よくその間間にタキを通ってバザールを見て回ることができるので、観光にも買い物にもピッタリな町ですよね。