572【ニュースあれこれ】まだまだ我々が知っているのは表面的なものなのかもしれない。インドが誇る古代寺院の秘伝レシピ

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インドの食事といえば?
カレーしかないでしょう。
しかし、改めてカレーとは?と聞かれると答えることは難しいのかもしれませんね。

某グルメ漫画である〇〇しんぼでも、〇原〇〇がカレー店の店主に、
『店主。本物のカレーとはなんだ??』
と問いかけたところ、店主は答えられなかった、というお話がありました。
“カレー”とは何なのでしょうか??

というカレーの話は今回はさておき、インドの料理はまだまだ奥が深そうです。
今回見つけたニュースは、そのタイトルワードが妙に気になって目を留めてしまった記事です。
『インドの古代寺院の料理には、独自のクラス(??)』
気になりませんか??
インドにはまだまだ秘められた食文化があるのではないのか!!?
そう考えると、この記事に何が書かれているのか、読み進めたくなりました。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • インドの料理といわれるとカレー以外ピンときませんが、この記事には何が書かれているのでしょうか。

寺院で提供される食事

インドのあちらこちらには寺院があります。
インドは全域で、寺院が宗教施設としてだけではなく、社会的なインフラやセーフティネットの役割をも果たしてきた多々ものです。
では、なぜ寺院がそのような役割を持っているのかということなのですが、寺院は多くの大衆に食事を与えるという伝統的な役割をもっています
都市部であっても田舎であっても同様であり、寺院は独自の調理場を持ち、そこで用意された食事は安く、もしくは金銭を受け取らず提供されてきました。

ところが、この寺院で提供される食事なのですが、一般の人々が家庭などで食べる食事とは異なるのだそうです。
そして、それぞれの寺院がもつ秘伝のレシピであるために、そこ以外では再現が難しい味なのです。
実際、世界的に有名なシェフがこの秘伝の味に挑戦しようとしたものの、完璧に再現することはできなかったといいます。

インドの寺院の食べ物は、「chulha」というまきコンロ上で土鍋を使って伝統的な調理方法に従って調理します。
そしてそれらのレシピはインドの伝統的医学であるアーユルヴェーダの原則に基づいつくられます。
使われる素材は、地元の食材のみが使用され、伝統的な作物やスパイスが用いられます。
また寺院によっては、敷地内の湧水のあるところではそれらを利用し、近くに農場をもち自分たちで栽培を行っているところもあります。

また、寺院に訪れる人々に食事を提供するため、驚くほどの数の食事を毎日提供している寺院もあるのだそうです。
たとえば、シルディのシュリサイババ寺院というところでは、1日あたり40,000食を1年間毎日提供しているのだそうです。

このように食事を提供するインドの寺院なのですが、その歴史は古代インドの神話に基づいています。
ヒンドゥー教の神が長い巡礼に途中でとある寺院で食事をしました。
この時にヒンドゥー教の女神ラクシュミによって調理された神聖な食事が提供されたことで、院で信者たちに食事が用意される伝承へとつながっています。

それでは、インドのどこでどのような食事が提供されているか見てみましょう。

寺院で提供される食事の例

ジャガンナート寺院

インド東部にあるジャガンナート寺院では、約25,000人の信者を養っています。
ところが祭りの期間となると、最大で100万人にも膨れ上がることがあるそうなのです。
この寺院はこれだけの量の食事をさばくことができるほどの調理場を持っています。

ここでは伝統的な56種類の食品が提供されています。
40種類の野菜とレンズ豆を使った料理、6種類のご飯料理、そして10種類のスイーツです。
そして、なんとそれらが1日につき6回も提供されているのです。

ティルパティバラジ寺院

インド南部にあるティルパティバラジ寺院では、毎日約80,000人もの巡礼者に食事を提供しています。
調理する人数もそれだけ膨大であり、200人以上もの料理人が、毎日調理に勤しんでいます。
個々の料理の特徴は、ひよこ豆の粉で作られた円形のスイーツをはじめ、15種類の料理が用意されています。
信者が祈りを捧げた後に本堂を離れると、これらが配られ、ライスと共に葉っぱでつくられたリーフボウルに入れられています。

パンジャブの黄金寺院

インド北部にあるスリハルマンディルサーヒブのランガー(黄金寺院)では、毎日最大100,000人の人々に食事を提供しています。
この場所を訪れた人はどんな人であれ、ここで働くボランティアによって温かい食事を受け取ることができます。
ここでは、この大人数をさばくために2つのキッチンと2つのダイニングホールがあります。
同時に合計で5,000人が収容でき、ロティ(平らなパン)、ダル(レンズ豆の煮もの)、野菜、キール(ミルクとライスプディング)が与えられます。

いかがだったでしょうか。
日本でも寺などで食事が、といったことを聞いたこともないわけではないですが、さすが大国インド。
規模が違いますね。
こういった内容からも、宗教的な考え方が生活に根付いているところに気づかされますね。
社会が発展していくにつれて希薄になっていく人間関係でもありますが、このようにそれぞれが助け合い支え合うコミュニティが自然に根付いているところにインドのすごさを感じます。

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