578【カンボジア紀行】別名クメール語。東南アジア諸国の言語の数々に影響を与えたともされている『カンボジア語』

カンボジア(Cambodia)
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今回も世界の言語シリーズです。
かなり私たちになじみのない言葉を取り上げたいと思います。

東南アジアの小国カンボジア
この国で用いられている公用語は、その名の通りカンボジア語です。
別名クメール語とも呼ばれ、現在のカンボジア人、別名クメール人によって使われている言葉です。
カンボジア人(クメール人)の歴史は長く、5~6世紀ごろにはその存在が確認されており、7世紀ごろには現在のカンボジア中部には定住していたことが確認されている民族です。
そのような時代から使われ続けている言葉ということで非常に歴史のある言語なのです。
現在のカンボジア総人口の9割以上がカンボジア人であるため、同国では多くの場面で使用されている言葉です。

ところが、独自の文字を用いて表す言語であり、タイ語や周辺各国の言語にも影響を与えたといわれている文字であるにもかかわらず、私たちにはあまりなじみがなく、ぱっと見で読むことすらできません。
では、このカンボジア語とは、どのような特徴を持つ言葉なのか、今回は調べていきたいと思います。

(※カンボジア語学習の内容ではありませんので、カンボジア語勉強を始めるきっかけ程度の意識で読んでいただければと思います。)

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • みたこともないかもしれないカンボジア語。ところが、実はなじみやすい部分もあったりそすようなのです。

カンボジア語

カンボジア語、別名クメール語はカンボジアの公用語です。
カンボジア国民の9割以上はカンボジア人(クメール人)であるため、同国内のほとんどの人は日常会話にこのカンボジア語を使っています。
国内だけで1100万人ほどが話していることになります。

カンボジア国外となると、ベトナムやタイ、遠くはフランスやアメリカ合衆国。オーストラリアなどでごく少数ですがカンボジア語を用いる人々が暮らしています。
その数は大体250万人ほどになるといわれています。

成り立ち

カンボジア語の成り立ちは、インド文化のサンスクリット語や、パーリ語といった仏教で用いられている言葉からの影響が非常に多い言語です。
7世紀ごろには使われていた記録が見つかっています。

また、周辺諸国であるベトナムやラオスやタイ、中国といった国々から影響を受けている点も多く、かつては植民地支配をしていたフランス語や、近年では英語などの影響も受けています。

そういった様々な影響を受けた言葉があったのですが、それらを自国のカンボジア語として置き換えようとする動きもあったのだそうですが、その後にポル・ポト政権による民主カンプチア時代に動きが中断され、それ以降目立った活動は行われていないのだそうです。

クメール文字

カンボジア語で使われている文字は、タイ語で使われている文字のようにも見えるのですが、タイ語とは全然違うものとなっています。
逆に、タイ語の文字や、周辺諸国の言語に影響を与えたのがこのクメール文字でした。
クメール文字は、音を表す表音文字です。
子音が33個あり、その文字の上下左右に22種類ある母音記号を付けることでどのように発生するかを表しています。

文法

カンボジア語の文法は、日本とは異なり、主語・動詞・目的語の語順である英語と同じ形になっています。
ところが、英語のような複雑な語尾の変化や、日本語だと必要になってくる助詞の活用などが必要ではないため、理解しやすい文法なのだそうです。
複雑な変化がない言語なだけに、その語順によってさまざまな表現をする言語なのです。

また、発音にも日本人が苦手とするような難しい声調がなく、アクセントも存在しないため、読み方さえわかってしまえば、読むだけで案外通じてしまうような言語なのです。

基本のカンボジア語

最低限覚えておいた方がよい表現は以下のようなものです。

こんにちは→チョムリアップ・スオ
お元気ですか→ソック・サバーイ・チア・テー
ありがとう→オー・クン
すみません→ソーム・トーホ
これはなんですか→ニッヒ・チア・アウェイ
私の名前は○○です→クニィミ・チムオホ○○
私は○○した→クニョム・チョン○○
メニューを見せてください→ソム・ムール・タラーン・ムホープ
おいしい→チガィン
いくら?→トライ・ポンマーン

はい→バート(男性の場合)/チャー(女性の場合)
いいえ→テー


いかがだったでしょうか。
まだまだ自分も実際にカンボジア語について深く見てきたわけではないのですが、意外と文字の壁さえ乗り越えてしまえば日本人にもなじみやすい言葉のような気がしませんか?
近年では観光大国として背カウ中から注目を集めるカンボジア。
今後、訪れる機会も多くなりそうな同国の言葉を知っておけば、よりディープなカンボジアに出会えそうではありませんか。