その昔、今は無き漫画、こちら葛飾区亀有公園前派出所(通称こち亀)を呼んでいたときに、東京では不思議なイベントがあることを知りました。
それこそそれまでは、この行事は陽気なノリの南アメリカだけのお祭りだと思っていたのですが、それがなぜ東京の下町で??と非常に疑問に残ったことを今でも鮮明に覚えています。
それから何年か経ち、その祭りが実際に東京の下町浅草で行われている祭りなのだと知りました。
その名を、浅草サンバカーニバル。
東京に住んでいる人たちならばごく当たり前のようになっているイベントなのらしいのですが、それ以外の人からしたら、何このイベント??サンバ??浅草で??
となるイベントなのではないでしょうか。
だって、サンバですよ。
頭の中にはリオのカーニバルがよぎります。
そんななんとも場違いなサンバカーニバルのように思えてしまうのですが、東京の人からしたら何をいまさら、といった感じでしょうか。
そして、そんな他府県からしたら謎でしかない行事に行くことができる機会があったため、行ってみたのです。
すると・・・
予想以上に・・・
スゴかったんです。
では、今回はそんな浅草ではすでに40年続く、もはや新たな伝統になりつつある祭り、浅草サンバカーニバルに突撃してみました。
というわけで、今回のわきみちは、
東京の史跡に関する記事です。




浅草サンバカーニバル
浅草サンバカーニバルは東京の浅草で行われるサンバのカーニバルです。
日本最大のサンバカーニバルであり(他はどこであるのかは知らないのですが)、1981年から始まり、2021年には40周年記念を迎えています。
来場者数は一日だけの開催であるにもかかわらず50万人にも及ぶ、かなり大規模なイベントです。
8月の最終土曜日に毎年実施されることが決まっています。
されでも参加できるのかと思いきや、ただの一般参加パレード行事とは異なり、本格的にサンバに取り組んでいるサンバチームがほとんどであり、ある種サンバ界の甲子園的存在のイベントです。
そもそもなぜ浅草にサンバ?となるとは思うのですが、もともと映画や演芸など娯楽の中心地であった浅草の町をもう一度盛り上げようということで、当時の台東区長を中心とした発案によって1981年から始まったのだそうです。
最初のころはサンバなのか?と思われるようなチームも参加していたのだそうですが、徐々にブラジルの本格的なサンバを演ずるチームが増加し、より本格的なサンバイベントとしての地位を確立してきました。
浅草サンバカーニバルには4つのリーグが設けられています。
地域のブラスバンドなどが参加するコミュニケーションリーグ。
企業によるテーマサンバリーグがまずあります。
そして、さらにS1リーグとS2リーグが合うのですが、この2リーグに関しては、このサンバカーニバルがコンテストとなっており、ここでの審査結果によって所属リーグが決まるため、かなり真剣勝負な場なのです。
アクセス
馬道通りから雷門通りの間を練り歩きます。
浅草サンバカーニバルに行ってみた
それでは、浅草サンバカーニバルを見に行ってみましょう。
あまり詳しくは説明はできないので、パレードの様子をご覧ください。

サンバというからには、リオのような露出の多い人たちが多いのかと思いきや意外とそうではあります。

その年ごとにテーマがあるようで、各々のチームがテーマに沿ったサンバを披露します。

ダンスだけではなく、様々なパフォーマンスも披露しながら通りを練り歩きます。

まあわかってはいましたが、周りの光景と、パフォーマーたちのアンバランス感がなんともです。

ブラスバンドも参加しており非常ににぎやかです。

これぞサンバ、というダンサーがやってきました。
ダンサーさんたちがやってくると、どこからそんな巨大なレンズを!!?というようなカメラを持った人たちがわき目もふらず写真を撮り続けています。
少し恐ろしい光景でした・・・。



何のチームなのかはこのように先導者がいるのでわかるようになっています。






今回の記事には載せていませんが(そもそも撮っていませんが)なかなかご高齢の気合の入ったサンバ姿の女性もいましたが、いろいろな意味ですさまじかったです。

こちらは企業によるテーマサンバリーグでしょう。

沿道の観客にアピールしてくるときは、すごいカメラ小僧たちが後ろから雪崩のように押し寄せてきます。









というわけで、いかがだったでしょうか。
浅草の下町を、色とりどりのダンサーたちが練り歩く姿は、ものすごいアンバランスさを感じますが、もう浅草の8月の風物詩として定着してしまっているのですね。
年々、本気のチーム参加が主になってきているようであり、かなり本格的なサンバカーニバルです。
もし8月のこの時期に運よく東京近辺におられる場合は、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。