594【インドネシア紀行】イスラム教のお祈りの前にすることがあるのです。それについても、方法を学ぶための教材があるのです

インドネシア(Indonesia)
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前回はイスラム教のお祈りの方法について取り上げました。

毎日毎日、一日5回のお祈りというのを欠かさず行う生活というのは、私たちからするとなかなか想像できないものですが、小さなか頃から習慣として淡々とイスラム圏の人々は行っているのです。
それを毎日毎日というのは、習慣のない私たちからすれば、「そんなことができるのかなあ・・・」と思ってしまうかもしれませんが、現地に人々にとっては当然であり当たり前のことなのです。

ところで、モスクやプレイヤールームに行って、お祈りをするだけなのかなと思っていたイスラム教のお祈りですが、実はそれっだけではなかったのです。
お祈りする部屋の近くには、簡単に足を洗うことができる水道場が一緒にあるのですが、お祈りの前には身を清めるという行為があるのです。
日本の神社などにある手水舎(てみずや)のように、神様にお祈りをする前には世界のどこでもまずは自らの身を清めるという作法があるのです。

イスラム教でのこのお祈り前に身を清める行為のことを、ウドゥ(Wudu/Wudhu)と言います。
日本語で言うと小浄(おじょう)というこの行為なのですが、イスラム教ではどういった作法なのでしょうか。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • イスラム教のお祈りの前に行うウドゥとはどのような作法なのでしょうか?イラスト入りの教材を見ながら、調べてみましょう。

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ウドゥ

イスラム教では、5つの信仰行為である五行を厳格に行うことが定められています。
五行とは、
シャハーダ:アッラーフ以外に自分が信じる神はいないことを宣言すること。
喜捨:持つものが持たざる喪に対し救いの手を差し伸べること。
断食:1年のうちのある一定期間、断食を行うこと。
巡礼:一生に一度はサウジアラビアのメッカを訪れること。
そして、5つめの行為が礼拝です。
イスラム教ではこの礼拝を1日5回行うものとされています。

そんなイスラム教徒ならではの礼拝なのですが、毎度毎度の礼拝の前に必ず行わなければならない行為があるのです。
それをウドゥと言います。
イスラム教徒のウドゥとは、お祈りの前に身を清める行為のことです。
日本語では小浄(おじょう)ともいい、イスラム教徒が礼拝をおこなうモスクやプレイヤールームの前には、必ず体の一部を水で洗う清めの行為を行うための設備が設けられています。
なぜウドゥが行われるのかというと、コーランを手に持ったり、読んだりするときには、必ず清潔な手であるべきとされているからなのです。
このように身体や衣類を清めるということがコーランにも記述されているのです。

ウドゥを行う際には、モスクなどに必ず併設されている洗い場にまずは行きます。
そして、手→口→鼻→顔→腕→髪の毛→耳→足の順に身体の部位を洗っていきます。
それぞれの個所は3回洗うとされており、2か所ずつ持ち合わせている体の部位(手、腕、耳、足)などは右側から先に洗うというようになっています。

それでは、ウドゥを実際に取り扱った子ども向けの教材を見ていきたいと思います。

ウドゥの手順

それではウドゥの手順を見ていきましょう。

①には、アッラーフのために身を清めるということが宣誓されています。

手を洗う

②は手を洗います。
指を手首にかざして手を洗うとあります。
右手から洗っていきます。

うがいをする

③はうがいをします。
歯もきれいにしながら、3回うがいをするのだそうです。

鼻を洗う

④は鼻を洗います。
ゆっくりと水を鼻孔に入れてから水を出します。
これを3回繰り返して洗浄します。

洗顔をする

⑤は洗顔をします。
額の髪の毛の境目から下あごまで。
そして、右耳から左耳の間で顔を3回洗います。

両手を洗う

⑥は両腕を洗います。
右手から始めて左手までを3回洗います。
その際に肘まで腕も洗います。

頭を洗う

⑦は頭を洗う
頭髪の一部を両手を使って、前から後ろに3回拭きます。

両耳を洗う

⑧は両耳を洗います。
外耳と内耳の両方を同時に3回ていねいに洗います。

両足を洗う

⑨は両足を洗います。
右足から始めて左足までを3回洗います。
その際に、両足の足首まで洗います。

清めの祈りを読む

⑩では、すべてを終えた後に清めの祈り⑪を読みます。

いかがだったでしょうか。
イスラム教のウドゥの一連の流れを見ると、日本の神社にある手水舎でも同様の作法があることと似ているなあということに気づかされました。
世界のどんな宗教であっても祈りの場は、祈りの時間は神聖なもの。
身を清めて、心も体も落ち着いた状態で祈りをささげることが大切だということは、万国共通のようですね。