598【ペルー紀行】白い火山岩を用いて造られた白い建物が印象的なペルー第二の都市『アレキパ』

ペルー(Peru)
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南米ペルーには魅惑の街がたくさんあります。
どうしてもマチュピチュが、というようになってしまうところもありますが、それ以外にも魅力的な世界遺産が12か所もあります。
その中には、街そのものが世界遺産となっている場所もたくさんあります。
現在の首都であるリマや、かつてのインカ帝国の首都であるクスコなど、かつての歴史を残す町並みが世界遺産になっています。
そしてもう一か所、世界遺産になっている街があるのです。
それが現在のペルー第二の都市、アレキパなのです。

アレキパの街はスペイン人による入植後に創設され、街としての様々な建造物が造られていき、長くスペインの支配下にあった街なのでした。
では、スペイン人たちはなぜこの街を重要な拠点として考え発展させてきたのでしょうか。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • ペルーの主要な拠点から離れているものの、重要な拠点であったアレキパの街を見に行ってみよう。

ペルーのクスコに関する記事です。

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アレキパ

人口90万人をかかえるペルー第二の都市アレキパは、首都のリマから1030km南東にいったところに位置する街です。
アレキパの歴史地区はその街並みが評価され2000年には世界遺産に登録されています。
これほどまで首都から離れた場所にあり、標高約2300m地点にある一都市がなぜ世界遺産に登録されるほどになるのでしょうか。

アレキパは白い町とも呼ばれ、近隣で採取される白い火山岩を用いて建造された建物が特徴的であり、息をのむような白い建物が立ち並ぶ光景で有名です。

そんなアレキパの街は、インカ以前には最初は遊牧民が住み着き、徐々に農業を生業にする民族が定住していた地域でした。
そして、インカの時代になり、最初にこの地域に目をつけて移住を進めたインカ帝国の4代皇帝マイタ・カパックによって、“ここに住みなさい=Ari qhipay”というケチュア語からその名前が付けれています。

しかし、インカ帝国にはスペイン人が進出してきます。
1540年代になると、スペイン人によって町は発展していき、アレキパンの街はその住民のほとんどがスペイン系の住民であったほど、スペインからの影響が大きい街でした。
そして、そのスペインからの影響力は長くこの街を支配し続けるのでした。

スペインがこの街にこだわって発展させてきた理由は、この街の立地にあります。
アレキパの街は、銀や羊毛などの交易が盛んに行われるルート上にあり、人や経済的な富があつまる重要な拠点だったのでした。
また、後のペルーの重要な政治家の誕生地になるなど、政治的にも重要な町としての地位を確立しました。

そんなアレキパの街ですが、街にあるアルマス広場を中心に、その周囲にアレキパ大聖堂といったカテドラルをはじめとしたコロニアル風の建物に囲まれ、美しい様相を見せています。

市内には1580年ごろに建てられたサンタ・カタリナ修道院の建物も残されており、1970年までは実際に外部の人間を受け入れない修道生活が行われていた場所でした。
しかし、現在では内部を見学することができ、その建物自体や展示された美術品などを見ることができます。

また、現在のアレキパは、高い標高にあるにもかかわらず、数々の産業が栄え、フルーツなども豊富に生産されている肥沃な土地をもっています。
また、街を取り囲む山や、海などからもたくさんの野菜や肉類などの食材が集まり、豊かな食生活を支えています。
高い標高であるがゆえ、過ごしやすい気候であり、たくさんの職が集まるアレキパの街は、ペルーの中でも美食が集まる街として有名です。

アクセス

首都リマから南東に1000km以上ほど離れた場所にあります。

アレキパへ行ってみた

それでは、アレキパへ行ってみましょう。

街自体が世界遺産であるアレキパの街は、非常にきれいにその状態が維持されています。

白い町とはよく言ったもので、そこらじゅうが白い火山岩を用いて造られているため、真っ白な街並みが続きます。

スペイン人たちによって建造されたヨーロッパテイストの建物が立ち並びます。

街の中心であるアルマス広場です。
写真奥に写っている建物が、街を代表するカテドラルであるアレキパ大聖堂です。

大聖堂と白い馬の馬車とのコントラストが雰囲気を盛り上げます。

大聖堂内部にも入ってみました。

広場から次の建物に向けてあるくこと5分ほど。

アレキパの有名なスポットである、サンタ・カタリナ修道院にやってきました。
現在は一般の人々も見学することができますが、1970年ごろまでは実際に修道生活が行われていた場所でした。
現在でも当時の修道女たちの暮らしを垣間見ることができます。

赤と青の色を使った壁面や柱などが印象的です。

当時の修道生活を思わせる展示があります。

中庭ですね。

白壁に囲まれたエリアです。

再び赤い壁が見えてきました。

こちらは進入できないようです。

水を分配するシステム?

ここで修道をしていた修道女たちは、祈祷と人々への慈善活動などが行われていたようです。

最後はアレキパの周囲の様子です。
街の周囲には富士山の二倍もあろうかという標高を持つ山々がそびえています。

いかがだったでしょうか。
ペルーの首都ではなく、リマからの距離もかなり遠い所にあるため、なかなか足を延ばすことが難しい場所かもしれませんが、プーノやチチカカ湖を見に行きたいときには拠点として使うことができる街です。
何より、街全体が世界遺産でもあるため、ペルーの持つ世界遺産を網羅したい方にとっては外すことのできない街でしょう。