599【雑記】人類共通の言語を作ろうと模索され、実際に100万人余りが使っているといわれる人工言語『エスペラント』

雑記
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言葉っていつできたんだろう?
自分たちが話している言語について、ふとそんなことを考えたことはありませんか

しかし、それを明確に答えられる人はいないでしょう。
いつどこで、誰が考え出したのか。
ただはっきりしていることは、いつの時代にか必ず言葉の発祥となる出来事などはあったのです。

このようにあまり普段話している言葉について改めて考えることはありませんが、実はそれほど歴史の古くはない言語というのも存在するのです。
例えばインドネシア語
元もっとはマレー語にルーツをもつこの言語ですが、かなり歴史は浅いです。
ではなぜこのインドネシア語ができたのかというと、インドネシアが多数の民族を包含しながら一つの国家として独立するときに、どの民族もが優位な立場に立つことがなく、平等な立場となるように共通語となる言語が制定された経緯があります。
そのため、誰もが使いこなしやすいようにインドネシア語は文法が非常にシンプル。
このように、何か目的をもって言語がつくられることもあります。

では、この地球が世界単一の言語だったとしたら?
そうなると、どれだけ意思の疎通が容易に行えることでしょう。
これまでにこういった考え方がなかったのか?実はあるんです。
19世紀後半このような考え方のもとに、世界統一言語がつくられたのです。
その名をエスペラント(Esperanto)と言います。
では、このエスペラントなのですが、その後どのようになったのか。
また、現在はどのようになっているのか。
調べていきたいと思います。

(※エスペラント学習の内容ではありませんので、エスペラント勉強を始めるきっかけ程度の意識で読んでいただければと思います。)

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • なじみのない人の方が多いであろう、エスペラント。その壮大な夢は、現在はどのようになっているのだろうか。

エスペラント

エスペラントは、1887年に考案された人工言語です。
これが考案された目的は、万国共通の意思伝達を可能にするために考え出された言語であり、これまでの人類史の中でそういった共通の意思伝達手段として考え出された言語の中では、最も成功したのではないかと考えられている言語です。

エスペラントを考えたのは、ポーランド人のルドヴィコ・ザメンホフ氏でした。
エスペラントは世界中の言語を置き換えようと考え出されたのではなく、それぞれの国々で母語に続く第二言語としてあらゆる国々の人々が意思疎通を行えるような補助言語として考え出されました。

ザメンホフ氏は、言語を学ぶ際に、文法や複雑な語形変化、人称による変化など、様々な言語が持つ複雑な規則を何とか省略し、新たに世界中の人々が使いこなすことができる言語がないかということを考えます。
10年以上にも及ぶ試行錯誤の末、1887年にエスペラントは一般に紹介されるにいたります。
そこから現代にいたるまで、時代の移り変わりとともに、ザメンホフの時代には存在しなかったことでも、新しい概念や新たに生まれた外来語を表現するために、次々と新語を取り入れ続けたことで、今日では表現することが可能となっています。。

あまり身近にはこのエスペラントを使いこなす人はいないかもしれません。
しかし、ヨーロッパを中心に世界中に100万人ほどの話者がいるのではないかと考えられています。
そういったエスペラントを話す人々をエスぺランティストというのだそうです。
日本にも一定数のエスペランティストが存在するのだそうです。

崇高な理念を持って考え出されたエスペラントではありましたが、やはりヨーロッパを中心として考え出された言語であることから、ヨーロッパ諸国の影響が大きく、ヨーロッパの人々には比較的習得がしやすい言語にはなっていますが、それ以外の非ヨーロッパ地域の人々にはそれほど恩恵を受けるほどの言語ではないことが課題にあります。
残念ながら現在エスペラントを公用語としている国はありませんが、そのためエスペラントを学ぶかどうかはその人の遺志によります。
そのため、習得したという時点で多くの異なる言語の人々に対し歩み寄る姿勢を表現することになるのです。
そういった歴史的経緯もあるため、ポーランドなどでは無形文化遺産に登録されるなど、ある一定の認知度と地位を誇っている言語なのです。
また、特定の国や特定の民族に依存しな中立な言語であるため、言葉や文化の違う人々が違いを乗り越えてお互いに交流し合うようなシンボル的な役割も果たしています。

エスペラントのメリットは、やはり話者が習得しやすいように考えられている点です。
語順が比較的自由なことや、アクセントの位置が固定のためそれほど発音に関してはそれほど意識しなくていいこと、多くの言語で使われている単語が採用されたことで単語類が覚えやすいことなどが挙げられます。

いかがだったでしょうか。
万国共通の言語を作る・・・なんと壮大なストーリーでしょうか。
しかも、エスペラントという言葉を検索エンジンで探してみてください。
びっくりするほどたくさんのエスペラントを愛好する方々のサイトに行きつくことでしょう。
どの民族とも優位性のない平等な言語。
この言語によって実現される世界は、いかに平和であふれる世界なのでしょうか。