マラッカには個性的な博物館が数多くあります。
前回紹介したマラッカスルタンパレスは、マラッカ王国時代の文献から当時の建造物ぞ再現して造られた博物館でしたね。
それ以外にもたくさんの博物館を有するマラッカの中でも、最もその見た目に特徴があるのが今回紹介しるマラッカ海洋博物館です。
博物館と聞いてどんな建物を思い浮かべますか?
おそらく普通の建物をイメージするとは思うのですが、このマラッカ海洋博物館はその見た目から大きく異なります。
船
なんです。
船そのものが博物館になっているのです。
これは、他の博物館ではまねのできないポイントでしょう。
丘の上に置かれた船の内部が博物館となっており、とにかくマラッカの中でも異彩を放っています。
観光の際にも非常に訪れやすい場所にあり、年間20万人以上が訪れるこの博物館を、今回は紹介していきたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
マラッカについての記事です。









マラッカ海洋博物館
マラッカ海洋博物館は、マレーシアのマラッカにある博物館です。
マラッカの中心にあるオランダ広場からも遠目に見える巨大な木造船が特徴的な博物館になっています。
ここでは、海洋国家であったマラッカの海運や貿易について展示されています。
特に、この博物館では、マラッカがこれまで経てきたマラッカ王国時代からポルトガル、オランダ、イギリスの植民地時代。
そして日本統治の時代などの各時代の貿易の様子についてなどを知ることができます。
こういったマラッカの歴史的な流れを、様々な国々の歴史的な船の模型や、海洋交易のやり取りを再現した模型や絵画、当時の古地図、工芸品展示で表しており、海に生きたマラッカの人々の歴史を学ぶには非常に良い博物館です。
オランダ広場からも10分ほどで歩いて訪れることができる場所にあるので、マラッカ観光の行程に容易に組み込むことができます。
アクセスが非常に良い場所にあるので、年間20万超の来客があるのだそうです。
1994年から公式に当時の首相によって公開された博物館です。
何よりもこのマラッカ海洋博物館のシンボルである船なのですが、高さ34m、全長36m、幅が8mもあるポルトガルの船フロール・デ・ラマール号です。
高さが34mもあるため、甲板に実際に上がった時の高さは相当なものです。
ポルトガルがマラッカを侵攻する際に使われたものなのだそうですが、残念ながらこちらの船は本物ではなく、レプリカなのですが、原寸大の物となっています。
外装は完全なレプリカではなく、マレーの装飾が施されたりしているため、若干の際はあるのだそうです。
アクセス
オランダ広場から南西に800mほどのところにあります。
マラッカ海洋博物館に行ってみた
それではマラッカ海洋博物館に行ってみましょう。

川沿いにひときわ目立つ大きな船が見えてきました。
ここがマラッカ海洋博物館です。
写真の右下のところにチケットカウンターがあるので入ってみましょう。
大人一人10リンギットです。


レプリカではありますが、原寸大サイズのため、非常に迫力がありますね。

とりあえずまずぐるーっと見て回ってみました。

イカリもしっかりと再現されています。

では中に入っていきましょう。
チケットカウンターを入るとすぐに船の甲板にむかって登っていきます。
この博物館は、甲板から内部に入り、最深部にまで回っていく構造になっています。

甲板に上がってきました!
マストの支柱はもちろん登れません。

甲板の様子です。
かなり高さのある船なので、まわりの様子からその高さがわかるでしょうか。

内部が博物館になっていますので入っていきましょう。

まずは船長室です。

マラッカでの交易の様子が再現されています。

マラッカの海岸線の様子ですね。

武器弾薬の展示です。
ポルトガル船がマラッカ侵攻をしたときに用いられたのでしょう。

当時は貨幣も重要な取引品でした。

これも貨幣?


こちらには世界各国の紙幣の展示がありました。

内部はびっくりするぐらい深く降りていくことができます。

ポルトガルがマラッカを侵攻したときの様子を描いた絵画です。

併設の建物も博物館になっており、一緒に観覧することができます。
いかがだったでしょうか。
マラッカの数ある博物館の中でも非常に特徴ある博物館であるマラッカ海洋博物館。
実際のサイズの船を楽しめるということで、普通の博物館では味わうことができない体験をしてみませんか。