ここ数年、とある韓国料理が大流行していますね。
もともと知っていた韓国料理だったのですが、たっぷりのチーズと一緒に食べることで再び脚光を浴びているこの料理。
チーズタッカルビ、といえばご存じでしょう。
タッカルビと聞くと、鍋の大部分がとろけたチーズであふれたこれを思い出すことと思いますが、もともとのタッカルビはこんなにチーズあふれるものではありませんでした。
そのタッカルビ自体も実は日本で一般的になったのはそう古いころではありません。
牛焼き肉屋豚焼き肉が一足先に日本に入ってきていた韓国料理文化。
日本では後発ではあるものの、そのぴじしょんは飛躍的に向上してきているのです。
そのビジュアルはまさしくかんこくりょうりそのものの赤!
見ているだけでその辛さがイメージに出てきそうな気がするほどの赤さを持っています。
そのため、コチュジャンたっぷりでたしかに辛いタッカルビなのですが、実はそれ以上に味わい深いお勧めできる韓国料理なのです。
今回はこのタッカルビについて書いていきたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
韓国に関する記事です。



タッカルビ
タッカルビ(ダッカルビ、でもよいらしい)は、韓国料理の一つで、鶏肉と野菜を韓国伝統の調味料であるコチュジャンで味付けした炒め料理でありながら、一種の鍋料理でもある料理です。
韓国語では「タッ」が鶏を、「カルビ」が「あばら骨」を表しています。
つまりは、鶏肉の骨のまわりの肉を食べる料理という意味になります。
元々は韓国の江原道にある春川市の郷土料理であったとのことなのですが、日本でも一時期「春川ダッカルビ」というチェーン店が多数あったのですが、この春川という名前もここからきているわけです。
(最近見かけないのですが、どうなったのか!!?)
もともとはそれほど日本で知られた存在ではなかったタッカルビですが、2000年ごろに初めてのタッカルビブームがやってきます。
その理由としてはいろいろあるのですが、次のようなことが考えられています。
・ドラマ冬のソナタ(冬ソナ)が大ヒットとなり、その舞台となった春川市に注目が集まった。
・狂牛病(BSE)の世界的な流行により、牛肉色が敬遠され、鶏肉食に目が向けられるようになり、そこで郷土料理の一つであったタッカルビが注目された。
・日韓共催ワールドカップなどによって韓国ブームがおこり、その食文化にも注目が集まったため。
などの理由が考えられます。
タッカルビの作り方

タッカルビは、鍋の中で鶏肉や大きめに切ったキャベツや玉ねぎなどの野菜を炒めます。

これらを甘辛いコチュジャンで炒めた、炒め料理でもありながら、鍋料理的な食べ物でもあります。
しっかりとした味付けの料理であるため、食べ終わった後にシメとして、ごはんやインスタント麺、うどんなどを入れると、シメまでおいしく食べることができるのです。
作り方自体はこのように簡単なものであるため、外食する場合にも店舗のキッチンで作ってから出してくれる店もあれば、客の前でスタッフや客自身が作る場合もあります。
チーズタッカルビ
2000年ごろにブームがあったこのタッカルビですが、だんだんとそのブームも沈静化していきます。
それはブームが去ったというよりかは、韓国料理の代表的な一品として一般に定着していったという方が正しいかもしれません。
そんなタッカルビに再び脚光が集まったのが、2017年ごろから巻き起こったチーズタッカルビブームです。
タッカルビの鍋の中になみなみと入れられたとろけるチーズ。
このビジュアルが、インスタ映えするとのことで若い女性らを中心に強烈なヒットが生まれました。
そのあまりのブームによって、現在となってはタッカルビというとチーズたっぷりの料理のビジュアルを思い浮かべる人がほとんどになってしまったのではないでしょうか。
そんなチーズタッカルビですが、チーズ入れると具としておいしいから・・・、だけではなく、理にかなった具材なのです。
なにせ、タッカルビですが、コチュジャンで炒めているためなかなかに辛い料理です。
そんな辛いタッカルビをチーズで包み込むとあら不思議。
辛さも抑えられた非常にマイルドな味わいの料理に大変身してしまうのです。
これは、若者を中心にブームになるのもわかりますよね。
一つの料理で2度の大きなブームが来た料理。
韓国料理界のタピオカ的存在なのかもしれませんね。

いかがだったでしょうか。
焼肉文化の韓国料理ですが、牛や豚とは異なる肉料理でも、素晴らしいクオリティの料理がまだまだ隠されているわけです。
近年ではチーズタッカルビが主流になりすぎてる感はありますが、チーズと一緒でもまろやかな味になっておいしいのですが、タッカルビ単体の味もぜひ味わってみてほしいなと思います。