子どもたちが大人になったらなりたい仕事は?
昨今であれば”公務員“でしょうか・・・夢がないなあ。。
他には、スポーツ選手?
宇宙飛行士?
総理大臣??(今はいないか)
これらと並ぶほど子どもたちにとって人気の職業というと、電車の運転手ではないでしょうか。
自分ひとりの力であれほど大きな鉄道を動かす。ロマンがありますよね。
そんな人気の職業でもある電車の運転手ですが、なにせ気軽に体験することはできません。
しかし、そんなときに強い味方になってくれるのが鉄道博物館です。
鉄道大国の日本には、鉄道ファンの心をくすぐる鉄道博物館が数多くあるのです。
今回紹介している鉄道博物館は、そんな中でも比較的新しい施設である京都鉄道博物館について紹介していきたいと思います。
比較的新しいということなのですが、2015年の開館なのです。
ただし現在の京都鉄道博物館は、もともとここにあった蒸気機関車の博物館を拡張する形で開設されたものなのでした。
今回は、そんな京都鉄道博物館のこれまでの歴史と、どのような展示がなされているのかについて紹介していきたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
京都に関する記事です。







京都鉄道博物館
京都鉄道博物館は、京都市下京区にある鉄道関連に関する博物館です。
2016年の8月に開館し、週末を中心に連日人だかりが絶えない大人気の博物館なのです。
まだ開館から間もない博物館ではあるのですが、この場所にはもともとは鉄道がらみの別の博物館があったのです。
梅小路蒸気機関車館と交通科学博物館
そのもともとあった博物館は、梅小路蒸気機関車館といいます。
梅小路蒸気機関車館は2015年まで営業していた蒸気機関車の博物館でした。
その開館は1972年であり、日本の鉄道輸送の中心であり続けた蒸気機関車を、保存・公開するための施設として設けられたものでした。
この場所に夢工事蒸気機関車館が設けられたのは、さらにさかのぼるとこの場所が梅小路機関区の扇形庫として実際に運用されていた場所であったためでした。
後継施設である京都交通博物館には、梅小路蒸気機関車館の収蔵物の展示が行われており、扇形庫も保存され、引き続き一般の人々に展示され続けています。
そんな梅小路蒸気機関車館の光景施設としての京都鉄道博物館ですが、実はもう一つ歴史ある博物館を受け継いでいます。
それは、大阪の弁天町にあった交通科学博物館です。
実質的には、京都鉄道博物館はここの後継施設にあたるのだそうです。
かつて大阪にあった交通科学博物館は、1962年に開館し2014年まで営業されていました。
京都鉄道博物館へ
そんな2つの施設の後継施設として、京都の梅小路蒸気機関車館を拡張リニューアルして開館したのが京都鉄道博物館なのです。
その規模は2021年現在では日本第二位の面積規模を誇ります。
施設内には多くの鉄道車両が収蔵されています。
大阪の交通科学館にて展示されていた車両もここに移設され、トータルで50車両以上の展示があり、日本最大の規模を誇っています。
19世紀末から20世紀初頭の明治から昭和初期を支えた蒸気機関車から始まり、昭和を支えた鉄道車両。
貨物車両やディーゼル機関車、愛車両などなど様々な鉄道車両が保管展示されています。
鉄道車両の展示以外にも、運転シミュレーターの体験や、精巧なジオラマコーナーなどもあり、とにかく鉄道好きにはたまらないものです。
扇形車庫
そして、何よりもここの目玉といっていいものが、梅小路蒸気機関車館時代から公開されていた扇形車庫ではないでしょうか。
大正3年(1914)に建設された、国の重要文化財にも指定されている鉄筋コンクリート造の車庫があります。
ここでは大迫力で展示されている蒸気機関車車両があることももちろんなのです、現代ではなかなか見られないような車両整備施設がそのまま残されているのです。
しかし、ここは戦時中にとあることで有名になってしまいます。
扇形車庫の中央に位置する、シンボル的なターンテーブルが、実はアメリカ軍の京都への原爆投下目標地点として定められていたのです。
実際に京都に原爆が投下されることはありませんでしたが、もしそのような悲劇が現実のものとなっていたら・・・。
いま私たちはこうして、素晴らしい歴史の遺産を目の当たりにすることはなかったのでしょう。
アクセス
JR梅小路西京都駅から南に徒歩1分で到着します。
京都鉄道博物館へ行ってみた
それでは京都鉄道博物館へ行ってみましょう。
館内は、屋外展示であるプロムナード。
屋内展示の本館。
同じく屋外での寝台車展示スペースであるトライライトプラザ。
そして、扇形車庫の蒸気機関車群の展示があります。

こちらは本館展示の蒸気機関車、1903年製、230形蒸気機関車233号機です。
日本国内で初めて量産化された蒸気機関車車両なのだそうです。

昔の駅が再現されています。

鉄道の運転席に入れるのが、鉄道博物館の醍醐味ですよね。

ここでは模型車両につけられた車載カメラの映像が映し出されるモニター付きの運転台があり、運転体験もすることができるのだそうです。
また、子どもは線路の下をくぐって内側から見学することもできます。

こちらは、1074年生のEF81形電気機関車103号機であり、2015年までトワイライトエクスプレスとして運行されていたものです。
梅小路蒸気機関車庫(扇形車庫)

さらに敷地内には、梅小路蒸気機関車館時代からここで一般公開されている扇形車庫があります。
中央には蒸気機関車の向きを変えるターンテーブルが見えます。

その周囲には車庫に入った20台にも及ぶ蒸気機関車が!!
本館もよかったですが、ここの雰囲気は最高でした。
いかだがったでしょうか。
写真だけでもワクワクしてきませんか?
実際、近畿圏の子供たちには大人気の施設であり、連日大入りの博物館なのだそうです。
新しい近代的な館内から、大正時代製造の施設までが一つの場所に同居する博物館というと、ここぐらいのものなのではないでしょうか。
京都駅からも一駅と、さほど遠くない場所ですので、一度訪ねてみてはいかがでしょうか。