641【ウズベキスタン紀行】中央アジア。ウズベキスタンの人々が操る『ウズベク語』それってどんな言葉?

ウズベキスタン(Uzbekistan)
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中央アジアにあるウズベキスタン
これまで何度も当ブログでも取り上げてきましたが、今回はそんなウズベキスタンで話されている言語について書いていきたいと思います。

ウズベキスタンはその国名が表しているように、ウズベク人による国という意味があります。
そんなウズベキスタンの公用語がウズベク語です。
ウズベキスタンではそのほとんどがウズベク語を用いることはもちろん、周辺諸国のタジキスタン、キルギス、カザフスタン、トルクメニスタン、アフタにスタン、新疆ウイグル自治区のそれぞれにもウズベク語を話す人が存在します。

しかし、ウズベク語と聞いて何かイメージがわきますか?
自分は残念ながら全く何もイメージが湧きませんでした。
おそらくほとんどの方が同じではないかと思います。

そんな全く詳しくない言語を調べていったのですが、ウズベク語はその表記に用いられている文字が年代によって変遷していったという面白い歴史を持つ言語です。

今回はそんなウズベク語について調べていきたいと思います。

(※ウズベク語学習の内容ではありませんのでウズベク語について勉強を始めるきっかけ程度の意識で読んでいただければと思います。)

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 全くなじみのないウズベク語。ここを起点にして中央アジアで用いられている言語について知識を広げていこう。

ウズベク語

ウズベク語は中央アジアの国ウズベキスタンの公用語であり、全世界で約3000万人近くの人々が使っている言語です。
中央アジア地域では、地域としては話者の数が最も最大の言語なのです。
ウズベキスタンの周辺諸国である、キルギスやカザフスタン、タジキスタン、トルクメニスタン、アフガニスタン、ロシア、そして中国の新疆ウイグル自治区といったところで一部用いられています。
思ったよりも広範囲の国々で使われていると思いませんか?

その興りは、9世紀ごろまでに現在のウズベキスタン北方からやってきたテュルク系遊牧民族が用いていた言語が浸透していったことによります。
15世紀のティムール朝になると、そこにペルシア語(イラン語)の影響が入ってきて、チャガタイ語が成立し、広く人々に使われるようになります。

ロシアによる影響力が甚大になってくると、受け継がれてきた文語であるチャガタイ語とともに、口語として伝えられてきた言葉がサルト語として使われるようになり、現在のウズベク語の基礎が整えられていくようになります。

現代ウズベク語は、方言で分類すると大きく、タシケントを中心とした南部の方言と、ブハラなどを中心とした北部とに分かれた方言を有しています。
歴史的な経緯から、ペルシア語の影響が強いことから、本来はテュルク語が持っている特徴が失われているなど、独自の発展を遂げた言語として成立してきました。

特にシルクロードの要所として重要だったウズベキスタン内の各都市は、古来から東西南北さまざまな民族が行き交った場所にあり、いろいろな文化が融合して独自の文化と歴史を紡いできました。
そのため、最も影響を受けているペルシア語のみならず、アラビア語やロシア語からなども語彙が取り入れらられたりしているのだそうです。

現在ウズベク語を表現するために使用されている文字は、ラテン文字が利用されていますが、かつては何世紀もの間はアラビア文字で書かれていた時代がありました。
その後、ロシア文字とも呼ばれているキリル文字が用いられていた期間を経て、現在のラテン文字を利用するに至っています。
キリル文字が用いられていた期間が半世紀以上もあったため依然としてキリル文字もウズベキスタンでは随所に見られます。
使用される文字がわずか1世紀の中で何度も入れ替わるというのはなかなか珍しいことですね。

日本語との共通性

文法の構造や、文の語順などは日本語と似ている部分があるとされているため、実は日本人には習得しやすいのではと考えられている言葉なのです。
日本語の”てにをは“にあたるものも存在したりしているそうです。
元来北方のテュルク系民族の言葉からやってきたウズベク語。
もしかしたら、その分派の際にどこかで日本とつながりがあるのかもしれませんね。

いかがだったでしょうか。
地齋にウズベキスタンを訪れると、ウズベク語だけではなくロシア語も頻繁に見かけます。
使っている文字がほぼ同じということもあるので、どれがどれなのかはわからないですが、英語をなかなか見かけないので、異国にいるという現実をまざまざと見せつけてくれます。
しかし、調べてみてわかった日本語と近いところがあるという事実。
このことは、少なからずこの中尾アジアの一言語に対する興味関心を少し高めてくれたのではないでしょうか。