642【高知紀行】どこでも食べられる料理だけど、高知のこれは一味も二味も違う!!?『かつおのたたき』

四国地方(Shikoku)
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食であふれる高知県
まずは何を食べたいですか?
グルメにはたまらない高知県で真っ先に思いつく王道メニューは、かつおのたたきではないでしょうか。
今でこそ全国区であるたたきですが、やはり本場土佐料理のかつおのたたきは、一味も二味も違います。

かつおをただ単に造りでたべるのではなく、表面をあぶることによって、香ばしい香りが加わり、刺身で食べるよりもさらに味わい深く楽しむことができる品なのです。

そんなかつおのたたきですが、なぜこのような食べ方、調理の仕方が誕生したのかはいろいろと説があるそうです。
寄生虫の影響を極力排除するためであったり、土佐藩で生魚を食べることが禁じられていた説などなど、いろいろな起源が伝えられているのです。
まあ、起源はともあれ、これだけ万人から愛される料理となり、現代にまで長く伝わるものになったことは喜ばしくありますが。

というわけで今回は、高知県発祥の名物料理かつおのたたきと、かつおのたたきをはじめ土佐グルメが堪能できる屋台村ひろめ市場について紹介していきたいと思います。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 今では全国で食べられるかつおのたたき。発祥の地で食べる本場のたたきは、どのようなものなのでしょうか。

高知に関する記事です。

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かつおのたたき

かつおのたたきとは、かつての土佐藩、現在の高知県の郷土料理であり、かつおの表面を炙り、切り分けて薬味とたれをかけて食べる刺身料理の一種です。
“たたき”という独特な名称の料理ではありますが、物理的に叩くことからこの名前が来ているのか、その由来ははっきりとしていません。
一説には漁師たちのまかない料理から始まったとか、西洋からやってきた調理方法をかつおに応用したなどなど、様々な説がありますが、決定的な資料などは内容であり、今だ謎とされています。
これだけ一般的に認知された料理でありながら、その語源や発祥がよくわかっていないという点も不思議であり面白い点ではないかと思います。

一般的にかつおのたたきは、うろこをとった状態の皮つきのかつおをおろした節を、稲わらを使った火で素早くあぶって表面に火を通し、切り分けたのちはたれと薬味をたっぷりとかけて食べます。
たれはポン酢などが一般的に用いられ、それに薬味としてネギやショウガ、ニンニクなどが混ぜ込まれます。
高知県以外でかつおのたたきを食べるときは、このたれと薬味という組み合わせが一般的ではありますが、高知県ではさらにここだけ独特の食べ方があります。
それがかつおの塩たたきであり、ミネラルたっぷりの塩を炙り終えたカツオの切り身にまぶし、ゆずなどの柑橘類の果汁をかけて食べる食べ方です。
普通のかつおのたたきにくらべるとさっぱりとしており、よりかつお本来の味が楽しめる食べ方として、美味しんぼでも紹介されていました。

高知のかつおのたたきがおにかくおいしいのは、しっかりとしたわら焼きで丁寧にたたきが作られているところではないでしょうか。
稲わらで起こされた炎で表面を炙ったかつおは、かつおの身のうまさと、わら焼きの香ばしさ、そして炙られたことによって甘さがあふれ出る皮下の脂とが一体となって、舌を楽しませてくれるのです。

ひろめ市場

そんな高知県のグルメが一堂に楽しめる場所として有名なのが、このひろめ市場です。
高知城のすぐそばにあるこのひろめ市場は、全部で50以上ものお店が集まった屋台村であり、フードコート形式になっています。
そのため、それぞれのお店で食べたい料理を購入し、自分の席で食べる毎日が縁日のような夢の屋台村なのです。

ひろめ市場についたならば、まずは自分たちの席を確保し、それからいろいろなお店に行って食べたい料理を選んできましょう。
あっという間にテーブルの上は土佐パラダイス。
かつおのたたきをはじめとした土佐料理はもちろんのこと、シャモや土佐うし、ウツボ料理などここだけで高知県の食のすべてが満喫できてしまうほどの場所なのです。

ひろめ市場は1998年にオープンした比較的新しい飲食店街ではありますが、高知観光の拠点としてその認知度は非常に高くなっています。
ひろめ市場を中心っとして高知城への観光や、高知名物の日曜市にも足を運ぶことができるため、地方の活性化の大成功のモデルとして他府県からも注目されているのだそうです。

アクセス

路面電車大橋通で下車し、北へ徒歩2分で到着します。

かつおのたたきを食べに、ひろめ市場へ行ってみた

それではかつおのたたきを食べに、ひろめ市場へ行ってみましょう。

ひろめ市場は、平日朝9時(日曜は7時)から、深夜23時まで営業している屋台村です。
この日は、大体夕食時にひろめ市場を訪れました。

中に入るとこの賑わい。
席を確保するのが大変です。
席が見つかったら、いろいろお店を物色しに行きましょう。

なんといってもかつおのたたきをまずは食べねば!!
というわけで、一本釣りの高品質なかつおを、わら焼き実演している有名店、明神丸へ。
ここでは、今まさに目の前でかつおのたたきを作っている様子を見ることができるのです。

こちらがわら焼きの様子です。

大きな炎が上がり、

かつおの節が次々に炙られていきます。

そんな極上のかつおのたたきがこちら。
左は一般的なたれで食べるかつおのたたきですが、右側が高知名物の塩たたきです。
塩たたきのほうが薬味の味がよりガツンと舌の上に広がります。

次は手羽先唐揚げのひろめ揚げです。

こちらは手羽先揚げのひろめ揚げです。
パリッと揚げられてあ手羽先に、甘辛い秘伝のたれがたまりません。

海沿いの街高知。
かつおだけではありません。
寿司メニューも盛りだくさん。

いかがだったでしょうか。
かつおの塩たたき、ためしてみたくなりませんか?
そして、フードコート形式で、みんなでワイワイといろいろな食べ物を持ち寄って楽しめるひろめ市場。
高知県民の気質に合っているらしいこのひろめ市場を拠点にして、高知のうまいものをたくさん堪能しに行ってみませんか。