日本では大人気のApple製品。
特に異常なほどにシェアの高いiPhoneですが、世界ではどうなのでしょうか?
実は、日本ほどにiPhoneのシェアは高くはないのです。
それはなぜか??値段です。
高いからです。
日本だとまだまあ気軽に持てるiPhoneですが、世界だと持っているだけで”お金持ち“というイメージになったりもします。
今回はインドネシアでのApple製品、iPhone事情についてなのですが、インドネシアにいるとApple製品にお目にかかることはほとんどありません。
それもそのはず、インドネシアにはApple Storeがないんです。
一軒も。
ジャカルタであっても。

そもそも3億人近いパイを持つインドネシア市場をAppleがみすみす見逃すというのもよくわからないのですが。
しかし、Apple製品が買えないわけでもないし、修理ができないわけでもないのです。
さてさてそれはどういうことなのでしょうか。
今回は、このようなインドネシアにおけるApple製品事情について書いていきたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
インドネシア生活についての記事です。








インドネシアのApple製品事情

3億人にも近い超巨大なインドネシア市場。
これだけ巨大な市場があるのであれば、インドネシア国内の内需だけでも十分に経済を回していくことができるだけの潜在能力があるわけですよね。
年々経済発展を遂げ、その購買力も非常に上昇していっているわけです。
そして、この国のスマホ普及率は約60%ほど。
まだまだシェアを拡大する余力はあるわけで、各社この市場を取ろうと総力戦が展開されることも想像に難くないですね。
ところが、日本市場では大人気のApple製品。
その中でもiPhoneですね。
iPhoneはインドネシアではどの程度シェアを取っているのでしょうか?
実は、10%もシェアがないのが現状なのだそうです。
その理由の一つは単純明快、『高い』からです。
インドネシアの平均的な人々がもっているスマホの価格帯は1~2万円台くらいが多いように思います。
となると、皆さん何を使っているのか?
多い順(2021年)に言うと、
Samsung→OPPO→Xiaomi→VIVO
この4社でほとんどのシェアは牛耳っています。
Android天国ですね。
しかし、世界で見るとiPhoneのシェアはこちらの方が近いかもしれません。
単純に『高い』というのは、インドネシアの方々の所得から見て高いということもあります。
実際平均月収よりも高いiPhoneは高根の花なのはわかります。
もっているだけで”富裕層”に見られるのです。
インドネシアのApple製品はなぜ高い!?

ではインドネシアではApple製品はなぜ高いのか?
もともと高いのはあるのですが、インドネシアのApple製品はそれ以上に高いのです。
おそらく、1割~2割くらい価格が高いのではないかと思います
それには理由があります。
まず一つは、公式にはAppleがインドネシアに進出できていないからです。
インドネシアの方針として、インドネシア国内で販売する製品に使われる部品の中で、インドネシア国内から調達できるものがない場合、インドネシア市場への進出が難しいということがあるのだそうです。
そのため、インドネシア国内にはApple Storeは一軒もないのです。
主に中華圏で製作され、日本や韓国などの部品を使って作られているAplle製品。
この基準が難しかったのではないかと思います。

じゃあ、インドネシアではApple製品は買えないの??
となると、矛盾が生まれます。
本日の記事の中で”インドネシアのiPhoneシェアは10%いかないほどなのです”、と書きました。
0じゃないんです。
じゃあ、どこでみんなApple製品を買っているのか?
それは、Apple認定ストアで購入することができるのです。
インドネシア国内のApple認定ストア

インドネシア国内には大きく2つのApple認定ストアがあります。
その2つとは、『Digimap』と『iBox』です。
大都市であればほとんどの場所で見かけるこの2つのApple認定ストアにてApple製品は購入することができるのです。(それ以外にも小規模な量販店でも取り扱っているところはあります。)
ところが前述したように、この2つのストアのApple製品価格・・・非常に高いです。
しかし、高くても買う人はいるんです。
海外から駐在している人だけではなく、インドネシア人や華僑の富裕層には大人気のApple製品。
お店に行くと、人気商品はいつも品切れ、ということもよくあるのです。
おそるべしApple製品、です。

もちろん修理受付もやっていますし、各種アクセサリー類も充実しています。
店舗の作りもApple Storeを意識しているのは丸わかりで、Apple Storeはない国だけど、Apple製品に困ることはありません。
まあ、お金はかかりますが、お金がすべてを解決してくれるわけです。

いかがだったでしょうか。
Appleユーザの方でインドネシアに長期間行く、ということになると、やはりその国にApple Storeがあるかどうかというのは懸念点だと思います。
今回の記事を読んでいただくと、まあ一安心はしていただくことができるかなと思います。
ただし、気を付けていただきたいことがあります。
インドネシアでApple製品を購入した場合、日本での修理受付は期待できないかもしれません。
また、携帯用の電波を発する機器の場合は日本の技適を通っているかをよく確認した方がよいでしょう。
iPhoneSEは技適を通っていたことは確認したのですが、iPhone12シリーズ、13シリーズは日本の技適は通っていませんでした。
その点はよく確認してから購入することが大切ですよ。