日本からも多くの人々が訪れる台湾北部の大都市 台北。
歴史的なスポットからショッピング、食から生活に至るまで、非常に見どころが多く、何回訪れても楽しめる都市ということで多くの人はご存じではないでしょうか。
そんな台北に訪れたときに必ず行っておきたい定番のスポットが台北にはあります。
まずは、かつて世界で一番高い建物であったこともあるビル、台北101。
特徴的な形のビルなので印象強く、高速エレベーターに乗り展望フロアから見下ろす台北の街の光景は、台北の旅でも欠かせないところでしょう。
次に挙げられるのが、中世紀念堂です。
かつての総統である蒋介石に哀悼の意を表すために造られたこの施設は、その規模の大きさに驚くことでしょう。
以前紹介した衛兵の交代式は有名ですね。
そして、国立故宮博物館も忘れてはいけません。
清朝時代の白菜の形をした翡翠、翠玉白菜は、ここを訪れたことがない人でも知っているほど有名な展示物です。
そしてこれらに匹敵するほど忘れてはならない台北を代表する見どころが龍山寺(ロンシャンスー)でしょう。
占い大好きな台湾の人々。
この龍山寺のあるあたりは、多数の占い師が占いをしており、その中央にそびえたっているのが龍山寺なのです。
ここは観光客だけではなく、現地の人々で常にごった返しており、熱心に祈りをささげる人々が常に後を絶たないのです。
では、なぜこの寺院はこれほど台湾の人々から強く信仰され続けているのか。
今回は、そんな龍山寺について紹介していきたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
台北に関する記事です。




龍山寺(ロンシャンスー)
龍山寺(ロンシャンスー)は、台北市万華区にある台北最古の寺院で、国の二級古跡にも指定されているほどの格式の高いお寺です。
正式には艋舺龍山寺であり、他にもある龍山寺とは区別されていますが、ほとんどの場合龍山寺というとここを指し示すことになるほど、台北の中でも有名なスポットです。
健康から仕事、学業から良縁までありとあらやるご利益のある100以上の神様が祀られているため、迷ったらとにかく龍山寺に言って間違いないほどのご利益がある寺院なのです。
どのような神々が祀られているのかというと、
・観世音菩薩:龍山寺のご本尊であり、ありとあらゆる全般のことに対してご利益があります。
・薬師如来:釈迦三尊のひとつであり、病気全般にご利益があります。
・普賢菩薩:災難回避などの厄除けのご利益があります。
・文昌帝君:学問の神様として、合格祈願に人の絶えない神です。
・文殊菩薩:こちらも学業工場、合格祈願で有名な神です。
・月下老人:恋愛祈願にご利益のある、赤い糸の伝説で有名な神です。
寺院であることからどのような宗教を祀っているのかということが疑問に湧いてきますが、本尊が観世音菩薩であることから仏教寺院なのかなと思うことでしょう。
ところが、中国からやってきた道教や授業、航海・漁業の神として台湾で強く信仰されている媽祖など、様々な宗教の神々が習合して祀られている寺院なのです。
そんな龍山寺ですが、最初は1738年に大陸から渡来した人々が、創建したことから始まります。
その後の日本統治時代であった1919年には、大規模な修繕などが行われ、現在でも多くの人々から宗教の違いを超えて強く信仰され続けているのです。
龍山寺では、ここ独自の参拝方法があるため、訪れるにあたっては予習してから訪れるのがよいでしょう。
龍山寺の参拝方法
龍山寺には参拝順路があります。
ここで予習をしてから訪れてみてください。
参拝の時には、神様に対して具体的に願い事を伝えるようにしましょう。
龍門
龍山寺の山門をくぐった先の右側にある龍門から、敷居を踏まないように左足から入ります。
線香とろうそくを売店で受け取り、それらに火をつけます。
三川殿
火のついたろうそくを、三川殿の左右の燭台に1本ずつお供えします。
そして、三宝仏に名前と生年月日、住所と伝え、持っている線香を頭上に掲げて、三川殿の3体の仏像に3回礼拝をします。
観音炉
観音炉に1本の線香をお供えします。
正殿
正殿に祀られている、ご本尊である観世音菩薩をお参りします。
後殿
本殿の右側から後殿に移動します。
右側にある文昌帝君殿、天上聖母殿、関聖帝君殿の順番にお参りをします。
これらの参拝方法は龍山寺内に日本語参拝ガイドが置かれています。
これらをもとに、作法に則った参拝を心がけましょう。
アクセス
MRT松山駅から北に徒歩ですぐです。
龍山寺(ロンシャンスー)へ行ってみた
それでは龍山寺(ロンシャンスー)へ行ってみましょう。

龍山寺駅から徒歩3分。
あっというまに到着です。

こちらが入り口になる龍門です。
入り方に注意がいりますね。

こちらは三川殿です。
3体の仏像が並ぶ三宝仏があります。

観音炉への線香のお供えを忘れずに。

こちらは正殿になります。



中には観世音菩薩が祀られています。

参拝順路に従って参拝しますしょう。
こちらの燭台にはろうそくを立てます。

参拝途中にあいにくの大雨に遭遇。
しかし、龍山寺内にいれば雨が降っても安心です。

正殿の後は後殿への参拝へと続いていきます。
いかがだったでしょうか。
様々なことにご利益のあるスーパー寺院、龍山寺。
寺社仏閣巡りが好きでもそうでなくても、台北に訪れたからには一度は必ず足を運びたいスポットですね。