662【雑記】もうさっぱりな言葉だけど、実は日本語と似ているところがあるらしい『ヒンディー語』

雑記
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インドの発展が目覚ましい昨今ですが、これほどインドの人々が力をつけてきているのは、高いITスキルと英語能力が占める部分が大きいでしょう。
インドでは、それぞれの州によって数多くの公用語が存在します。
広く使われているものだけで少なくとも30。
細かな方言まで含めると2000あまりもの言語が存在します。
そうなってしまっては、同じ国の中にあったとしても意思疎通が図れないですよね。
そこでインドではインド全体の公用語が定められているのです。

その、国としての公用語に選ばれているのが英語、そしてヒンディー語です。
ヒンディー語??
ちょっと見てみましょう。

はい、もうギブアップですよねw
とりあえず読めません。
もういいじゃん。英語わかればインドでは何とかなるんだし…。
日本でもほとんどの人が知らないヒンディー語。
日本人がヒンディー語でインド人に話しかけるとかなりビビられるそうですw

まあ、おそらく縁のない言葉なのでまあいいかあ…。
でもいいのですが、どんな言葉なのか知ってからでもいいのではないでしょうか。
今回はインドで最も広く使われている言葉、ヒンディー語について紹介していきたいと思います。

今回はそんなヒンディー語について調べていきたいと思います。

(※ヒンディー語学習の内容ではありませんのでヒンディー語について勉強を始めるきっかけ程度の意識で読んでいただければと思います。)

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • これから世界の超大国になっていくインド、そしてそこで使われているヒンディー語。知らないよりかは知っている方が可能性は広がりそうです。

ヒンディー語

ヒンディー語とは主にインドの北中部で話されている言語ですが、インド連邦全体の公用語の一つであると定められている言葉です。
インド単体であれば4億人ほどの人がヒンディー語を母語として使っていることになります。
理解できる人を考えると全世界では10億人ほどと考えられており、世界の中でも主要な位置を占めていることがわかります。

歴史的には、北部デリー一帯で話されていた言語に、ペルシア語やアラビア語の影響が入ったことによって成立しインド全体に広がった言葉です。
意外なことにヒンディー語が公用語なのはインドだけではなく、フィジー諸島でも公用語なのだそうです。
それは、インドやフィジーがイギリスの植民地時代だったころに、インド系の住民をフィジー諸島に強制的に入植させた経緯があったからなのだそうです。

また、遠く南米の国スリナムでもヒンディー語が使われることがあります。
それはこの地域のプランテーション労働者として、インドから契約労働者を多数受け入れたことから多くのインド系移民がこの地に移り住んできた歴史からなのだそうです。
それぞれの国の言語からも、世界の歴史は紐解いていくことができるのですね。

ただし、残念ながらヒンディー語を使うことができればインドのすべてで会話ができるのかというとそういうわけではありません
インド全体の半分以上の人は、ヒンディー語ではなく数多くある州ごとの母語を話しているのです。
もともとヒンディー語圏ではなかった南部の地域では、ヒンディー語の単一公用語化に反対した経緯からもわかるように、北部ほど広く使われているわけではないのです。
そのため、結局はヒンディー語を学ぶよりも英語をやっておいた方がインドでも通じるし、その他の世界各国の国々でも使えるということになってしまうので、なかなかヒンディー語に目が向けられないのです。

ヒンディー語の特徴

ヒンディー語では、デーヴァナーガリー文字という文字を用います。
この文字は古代インドの言葉であるサンスクリットの文字としても使用されていたものであり、今から1000年以上前にインドに普及したものだと考えられています。
これがとにかく私たちからヒンディー語を遠ざけている要因ですね。

しかし、よくよく勉強していってみると、日本語の音韻に近かったり、発音も日本語にある発音が含まれていることから親しみやすいといわれています。
文法はSOV型で語順も似ているために、文字だけを見て難しさを感じる以上に、実は日本語話者は使えるようになるのではないかと考えられています。

大きく異なるところは男性名詞と女性名詞の違いであるといえます。
男性に対して?女性に対して?でしょ。
と思いがちですが、本来の性別とは無関係に性別の区別を行っているところがあり、理屈で説明できないところがあるという点がなじみにくい所なのだそうです。

いかがだったでしょうか。
ざっくりと聞いたことがあるヒンディー語の特徴を並べてみました。
どこかで聞いたことがあるのですが、インドを含む南アジアの文化や語学の研究に携わると、かなり早い段階でその研究を代表するようになるということ。
つまり、研究している人が少ないわけですね。
ヒンディー語の語学研究も同じく、日本国内の大学でも専門的に学べるところはすごく少ないようで。
どうしても海外の研究というと欧米に極端に偏る日本の学術研究。
もっと身近なところに面白い題材は転がっているのになあと思う今日この頃です。