海外旅に出ると、日本人ってのは他国の言葉を習得するのが苦手なので、なかなかコミュニケーションができません。
まあそれであっても、ここ最近では英語教育も進んできたこともあって、最低限の英語を使っての会話はできるようになってきたかもしれません。
実際、観光客が行くようなところであれば、英語が何とかなれば、どこの国に行っても何とかなってしまうのは確かです。
公共交通機関、ホテル、観光名所。
大体は英語でOKですよね。
そして、そういった観光客と会話の必要があるところの人々であれば、必要最低限の英語はわかってもらえるものです。

ところが、そこに気持ちのつながりはあるでしょうか?
英語圏ならまだしも、非英語圏であれば、こちらも話す英語に気持ちを乗せることは難しいですし、相手だって自分の気持ちを乗せるのは難しいのは同じでしょう。
では、自分の気持ちを一番巧みに話すことができる方法と考えると、それは母国語でしかありえませんよね。
つまり、旅先で旅先の言葉を覚えるということには、少なからずのメリットがあるわけなのです。
今回は、そんな旅先でその国の言語を覚えることについて考えてみました。
というわけで、今回のわきみちは、
旅先の言葉を覚えるということ

現代は非常に海外旅のしやすい時代になりました。
特に2010年代以降は、個々人が翻訳できる機器を持ち歩くことができるようになり、将来的には自動翻訳機も夢ではないレベルにまでやってきました。
また、ほんの少しの日常会話英語を知っていれば、海外旅を一通りやり切ることはできるでしょう。
となると、現地の言葉なんて覚える必要はありませんよね?
実際、覚えなくても何とかなることがほとんどです。
では、旅先の現地の言葉を覚えるということは、どういうことなのでしょうか。
旅先の言葉を覚えるメリット
親近感をもってくれる

英語が公用語ではない国に行った場合、旅先でで会う人に、英語で話しかけてみる場合と、現地の言葉で話しかけてみる場合のどちらが親近感をもって接してくれるでしょうか?
ほとんどの外国人の場合、日本人と相対すると、片言の英語で話しかけてくるか、そもそも話さないか、というイメージしかないのかもしれません。
そこに、現地の言葉で話しかけてきたらどうでしょうか?
驚きを感じてもらえるとともに、とてつもない親近感をもってもらえます。
一気にその人との距離が縮まることは間違いないでしょう。
そして、そこから素晴らしい情報をもらえたり、素敵な場所を教えてもらったり、自宅に招待してもらえたり!!?(これは良し悪しですが。)
人から人へのツテというのは、それだけで旅の可能性を増やしてくれるのです。
英語圏であれば、下手でも一生懸命英語で伝えようとすれば、同じく親近感をもって接してくれますよ。
現地の生活が体験できる

観光客が大勢訪れるところは、しょせん観光客が大勢訪れるところなのです。
目的が多くの観光客を受け入れるところにあるので、ふいに訪れたりしても何不自由なく過ごすことができるでしょう。
しかし、現地の生の生活って気になりませんか?
どういった家で生活をし、どういったところで買い物をして、どういったものを食べて、どういった娯楽があるのか。
こういった生の人々の姿を見たいのであれば、現地の生活に飛び込んでいくしかないです。
しかし、そこは生の生活。
観光客相手ではないので忖度してくれるわけではないのです。
だからこそ、現地の言葉が必要なのですね。
人々のありのままの生活に近いほど、言葉も現地の言葉オンリーの世界になります。
そこに、英語で踏み込むわけにはいかないですよね。
気分は現地の人間。
少しでも言葉がわかった状態で足を踏み込むと、ただの観光旅行では見ることのできないその国の姿が広がるわけなのです。
言葉の世界が広がる

新たな言語を学習すると、これまでに知っていたり学んでいた言語の法則に気づいたりします。
ほとんどの場合、日本語と英語のみの学習者が多いかと思いますが、これに加えてほかの言語を学んでいくと、それまでに学んでいた言語のいろいろな決まりなどに気づいたりします。
実際のところ、日本人が英語だけを勉強するより、さらにほかの言語も併せて勉強することで、英語の学習もはかどる、といったようなことが言われています。
言語というものは、いろいろな角度からの見方というものをしっておくのが習得に役立つことになるみたいです。
いかがだったでしょうか。
かくいう自分も、海外旅は英語だけあればいいなあと長く思っていました。
しかし、現地の言葉を使ってみて、旅の世界がさらに広がった経験をしてからは、現地の言葉を覚えることの大切さにより気づかされたような気がします。
旅をより楽しむための一つの方法として、一度お試しあれ。