世界各国それぞれの国や地域は、様々な歴史を経て今日に至っています。
特に戦いの歴史については、勝利の平和な時代を築いていくために、後世にメッセージを伝えるための重要なメッセージですよね。
そのために国や地域はそのような過去の歴史を受け継いでいくために、それにかかわる施設を造っていくわけです。
今回紹介しているのは大阪にあるピースおおさかという施設です。
正式名称が大阪国際平和センターといい、先の大戦時に大阪だどのような状況になったのかということを今にしっかりと伝えてくれている施設なのです。
観光で訪れる人もいるにはいる施設なのですが、来館者のほとんどは大阪市内の小学生や中学生でにぎわうような施設です。
しかし、だからといって子ども向けだけの施設なのか?そんなことはありません。
かつて大阪がそんなことに巻き込まれていたのか!?そういったことを知ることができる貴重な施設なのです。
今回はこのピースおおさかを紹介することで、大阪のまた別の一面が見えてくるのではないかと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
大阪に関する記事です。







ピースおおさか~大阪国際平和センター~
ピースおおさか、正式名称大阪国際平和センターは、大阪市にある戦争と平和に関する展示や催し物が行われている施設です。
ピースおおさかは、1981年に開設された大阪府平和祈念戦争資料館の流れを受け継ぎ、1989
太平洋戦争中、戦争末期に大阪大空襲をはじめとした50回以上もの空襲があった大阪。
主に大阪市の中心部をはじめとして、大阪は一面の焼け野原になり、10000人以上もの一般市民が死亡しました。
アメリカ軍による無差別爆撃は激しく、当時の軍関係施設が集中していた大阪城公園などはその標的になって大規模な爆撃をうけます。
大規模な空襲に使われた焼夷弾だけではなく、1トン爆弾も使用され、その様子についても展示がなされています。
また、あまり知られてはいないことなのですが、広島に原爆が投下される前に、大阪に同サイズの模擬原爆が投下されたことについても展示があります。
展示のほとんどは大阪に絡むことなのですが、人類史における太平洋戦争に至るまでの戦争の歴史や、海外の戦争にまつわる資料。
さらに、これからの世界平和につながっていくような資料展などもあります。
館内1階には特別展示室があり、定期的に企画展示が行われており、大阪にまつわる企画だけではなく、日本国中や世界の戦争にまつわる展示なども行われています。
同じく1階にある講堂では戦争にまつわる映画上映プログラムが行われています。
定時上映では、大阪の児童たちが徳島県に疎開し、その先で怒った悲劇を描いた『十六地蔵物語』。
大阪空襲の無差別攻撃の様子を描いた『火の海・大阪』が上映されいます。
また、夏休みなどにはこれら以外の映画も特別上映がされています。
アクセス
JR/地下鉄森ノ宮駅から西に徒歩5分のところにあります。
ピースおおさか~大阪国際平和センター~へ行ってみた
それではピースおおさか~大阪国際平和センター~に行ってみましょう。

訪れたときは夏休み期間であったため、アニメ上映も普段よりいろいろな種類の映画が行われていました。
大阪の話だけではなく、広島や長崎の原爆の話や、沖縄戦の話なども取り扱ったアニメ上映が行われていました。

こちらは戦争中に天皇皇后の写真である御真影と、教育勅語の謄本が保管されていた奉安庫です。
当時の学校には必ず設置されていたもので、毎日登録したらまず一番最初にここに訪れ、服装を正して最敬礼することが定められていたものです。

こちらは土間の床に掘られた防空壕です。
内部の構造については手前の模型で紹介されています。

こちらは戦中の一般の家の中です。
電球は黒い布で覆われ、光が漏れないようにされています。

こちらは防空壕を再現したものであり、実際に横から入ることができます。

こちらは爆撃を受けた釣鐘です。

あれだけの金属の塊がこのようにひしゃげてしまうほどの威力があるわけです。
空襲の恐ろしさが伝わってきますね。

こちらは焼夷弾の跡です。
焼夷弾は木造建築が主だった日本家屋攻撃にはぴったりな爆弾ではありましたが、実は角柱系のその爆弾そのものが人を殺傷する兵器でもありました。
上空からすさまじい勢いで焼夷弾が落ちてくることで、人にあたると即死させたり、体を欠損させたりするほどの恐ろしい平気なのです。

こちらは1トン爆弾です。
こんなものが上空から・・・、想像もできないですね。
大阪では、こういった1トン爆弾の不発弾が何度か見つかっているようです。
いかがだったでしょうか。
今回は展示の一部を見ていきましたが、ピースおおさかではしっかりとした説明資料展示が同時になされているため、一つ一つの展示物についてしっかりと理解を深めることができます。
実は大阪城公園内にあるというアクセスの良さがあるので、大阪城や大阪歴史博物館などと一緒に訪れるのがおすすめのコースとなっています。