708【インドネシア紀行】いつになったら完成する!?マランのサグラダファミリア『マスジッド・チバン・トゥレン』

インドネシア(Indonesia)
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スペインのサグラダファミリア
未完の教会建築であり、世界遺産でもあるこの場所は、世界的にも非常に有名なところですね。
まだまだ完成までは時間がかかるといわれていたサグラダファミリアですが、いよいよ2026年に完成かというところまで来ているのだそうです。

サグラダファミリアのように、未完でありつつも、現在進行形で建造がすすめられている〇〇のサグラダファミリアと呼ばれるような建物が、世界にはいろいろとあったりします。

今回紹介しているイスラム教のモスクは、サグラダファミリアのように今もなお建築が進められているモスクなのです。
インドネシアのマランにあるこの建物の名はマスジッド・チバン・トゥレンといいます。
色鮮やかな外壁に囲まれて人々を迎え入れてくれるこのモスクなのですが、一歩足を踏み入れると・・・??
ここはモスクなの?
何を目指しているの?
と思うところがてんこもり。
では今回はこの未完のモスクである、マスジッド・チバン・トゥレンについて紹介していきたいと思います。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • モスクというより、ここは何を目指しているのか!?摩訶不思議なマランのモスクを見に行ってみよう。

東ジャワに関する記事です。

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マスジッド・チバン・トゥレン

マスジッド・チバン・トゥレンは、インドネシアのジャワ島東部、マランにあるモスクです。
10階建ての非常に巨大なモスクではあるのですが、一見すると非常に豪華なモスクではあるものの、実は建築家による計画なく、今もなお拡張され、内装が整えられ続けているモスクなのです。
なお、モスクなので、誰でも無料で入ることができます。(ムスリム以外の人は礼拝室には入ることはできません。)

150mほどの参道の先にあるこのモスクは1978年頃から建てられ始めました。
そしてすでに40年以上が経過しているものの、まだまだ完成には至っていません。
入り口から見えるデザインは非常に豪華であり、特に中央にある塔は、インドネシアだけではなく、トルコやインドやエジプトなど、様々な国々の装飾品が混在して造られています。
ここだけではなく、建物全体を見ても核となるコンセプトはなく、様々なデザインが混ざり合っており、インドネシアのほかの建造物などと比べてみるとその異色さが際立っています。

マスジッド・チバン・トゥレンは10階建ての建物となっており、内部には様々な施設が設けられています。
3階部分に入り口があり、そこから入るといきなり目の前には休憩室と水族館が広がります。
とにかくまずここがモスクであることを忘れてしまいます。

内部には順路があり、ここからはまず上層階に向かって上っていきます。
上層階には、モスクならではの礼拝室はもちろん、ムスリム寄宿学校もあるため、そこの学生たちの休憩室やショップの数々が並んでいます。
階段の位置もフロアのデザインもそれぞれが統一性はなく、フロアを上がるたびに新しいデザインのフロアが広がります。
また、大半のところがまだまだ工事中であり、コンクリートや鉄筋がむき出しの部分も多数あります。
9階~10階になると工事中の個所はさらに顕著になっていきます。
また、10階は洞窟をイメージしてデザインされており、テーマパークのような雰囲気ですらあります。
最上階からは降りていき、1階まで降りて礼拝室などを見てからは再び3階入り口に戻ります。

そんなパラダイス感あふれるマスジッド・チバン・トゥレンは、マランでも人気のスポットになってきており、現地のムスリムの人だけではなく多くの観光客が訪れます。
特に休日になると参道があふれかえるほどの人が集まるのだそうです。

アクセス

マラン中心部から南東20kmほどのところにあります。

マスジッド・チバン・トゥレンに行ってみた

それではマスジッド・チバン・トゥレンに行ってみましょう。

150mの参道の一番奥に、マスジッド・チバン・トゥレンはあります。
すでに参道の店と、モスクとを比べてみるとそのデザインの違いが際立ちすぎていますね。

入り口のゲートがこちらです。
豪華な装飾の数々が素晴らしいですね。

入り口のゲートを反対側から見たところです。

3階入り口付近です。
このあたりはもうすでに完成しているため、ゴージャスなモスクだなあという印象です。

入り口から入ってみると、最初に休憩室が広がります。

そしてなぜか水族館が!?

内部は非常に入り組んでいて様々なデザインが組み合わさった造りになっています。

入り口先のスロープをくぐると、

その先にはムスリムの人たちしか入ることができないエリアがあります。
ここから先は残念ながら私たちは入ることができません。

上を見上げてみるとコンクリートむき出しの空間が。
上に行けば行くほど、このような光景が広がっていきます。
とりあえず、表からよく見えるところは先に建築が進められているようです。

階を上がったところにある休憩室です。
全く建物内に共通のテーマ性はありません。

ここの屋根の部分も装飾がありません。
今後手を入れていくのでしょうが。

途中にある休憩所です。
全て会談で上がりますので、なかなか体力的にきついモスクです。

まだまだ上はありますよ。

と思っていたら目の前に池が!?
ここって7~8階だったような。

9階に到達するとほぼすべてが工事中です。

ここはこれから内聞タイルが貼られていくことでしょう。

9階部分はこのように、一部を除いてもう屋根はありません。
小さな檻が見えますよね。

檻の中には猿が!

9階は山の斜面のようになっています。
マスジッド・チバン・トゥレン全体が山になるようなデザインになっているようです。

そして10階にある一つの部屋は、このような洞窟のデザインになっています。

不思議な形の噴水ですね。

階下に降りていきますが、完成しているところと工事中のところが混在しています。

この辺りは売店があります。

2~1階あたりになります。
大きな階段ですが、ここは手が入れられていませんでした。

1階では職人さんが壁にアラビア文字を描いていました。

1階は駐車場が完備されているようです。

礼拝室です。
ムスリム以外は入れません。

いかがだったでしょうか。
全くデザインに統一性のない不思議なモスクでしたね。
ちなみに、中は非常に入り組んでおり、階段も決まったところに設置されているわけではないので、案の定非常に迷ってしまいました。
インドネシアでもなかなか日本から訪れることが少ないマランですが、このマスジッド・チバン・トゥレンをはじめ、見どころはいろいろとあるので、開拓していきたい街ですね。