今回もまたミャンマーのバガンにある名もなき仏塔・寺院群について書いていきます。
前回だけで終わるかなと終っていたのですが、写真がけっこうたくさんあったので2回に分けて紹介することにしました。
大きな仏塔や寺院などと比べると非常にこじんまりとしたものが並んでいますが、小さくても非常に丁寧に作られているところがほとんどです。
また、どれもほかに同じような物がない特徴をもっています。
実際、これらの小さな仏塔や寺院に訪れると、そのそばに暮らしている人がいて、管理をしているようです。
人々が生活に余裕が生まれれば、その分の費用を費やして仏塔や寺院を建てる。
そして、子孫代々とそこを大切にし続けているのですね。
この名もなき仏塔・寺院群見学はバガンに長く滞在するのであればぜひともやってみてほしいことです。
それでは第二回始めていきましょう。
というわけで、今回のわきみちは、
ミャンマーのバガンに関する記事です。












バガンの仏塔や寺院2
ミャンマー中部の、エーヤワディー川沿いにある世界遺産バガン。
長らく世界遺産候補地として名前の挙がり続けていたバガンなのですが、意外なことに世界文化遺産に登録されているのは2019年のことです。
一番最初に世界遺産に推薦したのは1997年でしたが、残念ながら登録には至りませんでした。
世界文化遺産に登録されるためには、正確な資料を基に、修復する際にも極力現地に残されている材料を用いて修復されなければなりません。
当時のバガンは残念ながらその後方に則ったものではなく、近代の建材を用いて修復されていたことに原因があります。
また、遺跡地区にゴルフ場や展望台を立てて景観を崩してしまったことであったり、遺跡に電飾を巻いて飾ったりなど、数々の事情があったため世界遺産登録には至っていませんでした。
そんなバガンを変えたのが皮肉にも2016年委発生したバガン大地震でした。
この地震の被害は非常に大きく、かなり多くの仏塔や寺院が崩壊・損壊してしまいました。
この時、それらを修復するために文化財に対する適切な修復を行ったことが登録にも結び付いたのではないかといわれています。
世界遺産登録されるというめでたいことと共に、バガンの大半の仏塔や寺院は上層部への人の立ち入りを禁止しました。
あれだけ自由に上り下りができていたミャンマーですが、その分落下などの事故も多かったのだそうです。
実際、サンセットやサンライズの際の足元ははっきりとは見えません。
事故につながっても全くおかしくはない状況でした。
以前ほどは自由に見えて回ることができなくなったバガン。
しかし、この地に無数に残るこの古い建造物は、この地に生き続けている人たちの信仰心の深さを今に受け継いでいるのです。
アクセス
これまでのバガン記事でも述べているように、バガンの仏塔などには登ることが禁止されてしまいました。
おそらく小さなものであっても今後はそこに登ってみることはできないのではないかと思います。
バガンの名もなき仏塔・寺院群2
それではバガンの名もなき仏塔群や寺院群をさらに見に行ってみましょう。

ここは名もなき寺院ですが、少し規模が大きく立派な建物になっています。

上層部の造りは比較的シンプルですね。

修繕された跡がありますが、コンクリ?漆喰?
なかなかワイルドな修繕の仕方です。

中には仏の像が。
ミャンマーの仏像はこのように狭い中に入っているものが多くなっています。

こちらは別のところですが、中に仏像が見えます。

ここも敷地は大きめです。
個々の建物の造りは、バガンでは珍しいですね。

インドやインドネシアのヒンドゥーのような建物の特徴をもっています。

中に入ってみるとここは木造建築であることがよくわかる珍しい造りになっていました。

仏塔(パゴダ)が並びます。
小さくはありますが、それらが並ぶと迫力があります。



階段に沿って高さの違う屋根が連なっています。
やはりバガンのデザインとは異なりますね。

木々に覆われた中にも仏塔が。

あてもなくうろうろしてみても、

すぐに視界に仏塔が入ってきます。

こちらはレンガ造りの仏塔です。
中には仏像が安置されていますね。

こんなところにも仏塔が。

とにかくたくさんあります。
あまりにも多すぎるので、そのほとんどはガイドブックには載っていません。


大小様々なものが存在するのがわかる写真です。

こういった形の寺院は、上層部にも上ることができる階段があったりします。
2015年当時はこういったところにも自由に登ることができていました。


バガンの仏像はその彩色もいろいろです。
袈裟に身を包んだ像もよく見かけます。

この寺院の壁に近づいてみると、

小さくてもこだわりの部分がふんだんにある建物もたくさん。

こちらの寺院は登らせてもらいました。

2階からの様子です。

そしてここから撮影をすると・・・!?
こんな光景が目の前に。
全部の仏塔や寺院をコンプリートするのは難しいですね。

現在は上に登れなくなった理由がこの写真からわかると思います。
崩れたレンガの足元に、柵などもないような造られた当時そのままに伝わる、観光者のためではない建物。
一人一人がしっかりと意識しないと、あっという間に落下してけがをしてしまいます。

今登っていた寺院です。

まだまだありますよ~。

この辺りにしておきましょう。

バガンはのんびりとした町。
このように牛なども自由に散策をしています。

ヘビまで散策をしていました。
いかがだったでしょうか。
ミャンマーの名もなき仏塔・寺院群の紹介はここまでにしたいと思いますが、それぞれ名前をよく確認しておらず、具体的に紹介できないのがもどかしい所です。
しかし、あえて同じルートを巡る必要はありません。
なにせ、バガンはどこからまわってもどこにでも仏塔や寺院があるのですから、