南国フルーツと聞くと何を思い浮かべますか?
マンゴ?パイナップル?ドリアン?
おっと、南国フルーツでありながら、どのフルーツよりも我先に日本に進出を果たしたあの南国フルーツを忘れていませんか?
そう、今では身近な存在になりすぎてしまい、バナナが南国フルーツであることをがすっ飛んでしまっていませんでしたか。
現在ではスーパーマーケットなので、ひと房であっても100円台で買えてしまう割に、抜群の栄養価を誇るバナナは、人々の生活の強い味方ではないかと思います。
では今回は初めてフルーツそのものに着目し調べてみることしました。
というわけで、今回のわきみちは、
世界のフルーツに関する記事です。







バナナとは
バナナは、バショウ科バショウ属に分類される植物であり、その果実が私たちが食しているバナナというフルーツになる植物です。
地球上どこでもできるのではなく、熱帯から亜熱帯の地域でしか栽培できなかったフルーツでした。
日本でも国中どこでも安価で手に入れることができるバナナですが、もちろん日本国内でつくられているわけではありません。(ところが、近年日本でも岡山県で栽培できることに成功したとか??)
そのほぼ100%近くが海外からの輸入品であり、それなのにこれだけ安価で手に入れられるということは、安定してバナナを大量に輸入できる道筋ができあがっているのだな、ということがよくわかります。
日本のバナナの歴史
そんなバナナが日本に入ってきた歴史には次のような経緯がありました。
1900年代初頭にバナナは日本に入ってくるようになりましたが、まだまだ希少であったバナナはとても庶民が手に入れられる値段では有馬あせんでした。
そのため、一部の人だけが口にすることができるフルーツだったのです。
今では考えられないことですが。
その後、1900年代中盤頃からフィリピン産のバナナが入ってきたことによって、今のような非常に手ごろな値段へとなっていったのでした。
現在でも最も輸入量が多いのがフィリピンであり、次いでエクアドルというようにほぼこの2か国の独占状態となっています。
このようにフィリピンのイメージが強いバナナですが、実際世界的には生産量がフィリピンより多い国はあります。
世界で最も栽培が行われているのがインドであり、中国がそれに続きます。
インドネシアも生産量が多く、フィリピンよりも多くなってるのです。
バナナの特徴
バナナはそのイメージ通り、暑い国にできるフルーツです。
バナナの木になると思われがちですが、実際は木ではなく、草に分類されます。
木の幹のように見えていますがこれは偽茎とよばれており、葉鞘とよばれる部分が重なり合ったものとなっています。
バナナは、この木に見えるようなところに一回のみ巨大な花が開花し、下に向けて垂れ下がったような形となります。
その後は、よく知られてるバナナの果実部分が成長していき、緑色のバナナが出来上がっていきます。
花が一度しか開花しないことから、一本の偽茎からとれるバナナも一回であるのですが、次々と偽茎が育っていくため、それぞれがまた開花し、果実を実らせていきます。
日本ではなかなか生えているバナナを見ることはできませんが、熱帯地域では一般的なものであり、特にアフリカ諸国では重要な栄養源ともなっています。
こういった国々ではバナナの果実だけではなく、その葉も利用されています。
盛り付けの皿代わりに使われたり、バナナの葉で包んで蒸し焼きにしたりするなどの調理が行われたりもします。
インドネシアの伝統的な発酵食品であるテンペもバナナの葉を使って作られる伝統的な食品となっています。
種類も多様であり、本で売られているキャベンディッシュという品種の物から、モンキーバナナとも呼ばれる小型バナナといった種類もあり、味も様々なのです。

こちらがバナナの木(偽茎)であり、人の体ほどの大きな葉が幾重にも垂れ下がっています。

果実が見えますね。
実は日本が輸入する際には、植物防疫法によって黄色く熟した状態の物は輸入することができないため、青い熟していない状態で輸入してから、日本国内で追熟するのだそうです。

そしてこちらがバナナの花です。
びっくりするような大きさであり、上の果実と見比べるとその大きさが際立ちますね。
いかがだったでしょうか。
身近にあるものだけど、実は知らないというものの一つがこのバナナではないかと思います。
日本国内では単一の種類しかほとんどの場合口にすることができませんが、世界に出てみると様々なバナナがあることに気が付きます。
中には、日本で食べるものよりもコク深く、甘みも強いものもあったりと、バナナ一つとってみてもいろいろな種類があるものだなあと感じさせられます。
これも、実際に見て触って、味わってみてこそ、新たな旅での発見につながるのですね。