720【インドネシア紀行】様々な宗教的行事を祝うインドネシアでの、西洋歴新年の祝い方とは?

インドネシア(Indonesia)
この記事は約6分で読めます。

もう何度も当ブログで取り上げているインドネシア事情
ムスリムの人々が大多数のインドネシアでは、日本の文化とは異なる点が多くあります。
それは祝日にもいえることであり、日本では見られない祝日も多くあります。

そんなインドネシアの祝日ですが、様々な民族が一つになって国を形成しているインドネシアらしい特徴があります。
それは、ムスリムの祝日を大切にするとともに、他の宗教に対しても非常に寛容であることなのです。
ムスリムでなかったとしても、他に何らかの宗教を信仰していればインドネシアではOKと見られます。
逆に、無宗教であるといってしまうとインドネシアでは立場が悪くなってしまいます。
(〇産党か?との疑いが発生してしまうため・・・。)

ムスリムのお正月を祝う日は祝日です。
最近は日本でも認知度が上がってきた中国の正月も祝日です。
バリでは大多数派のヒンドゥーの正月も祝日です。
そして、キリスト教や世界のほとんどの国の暦にとっての正月である1月1日も祝日です。
日本ではこの1月1日がとても大切な祝日になっており、あわただしく動き続ける日常の中に静かな瞬間が訪れるのがこの1月1日ですよね。
ところがインドネシアでは、日本ほど重要な祝日というわけではありません。
しかし、お祭り大好きなインドネシア。
このお正月も、インドネシアならではの祝い方で祝うのです。

では、今回は、1月1日のお正月にインドネシアではどのような祝い方をするのか、その一つのスタイルを紹介していきたいと思います。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • ムスリム国家のインドネシア。そんなインドネシアの人々の1月1日の祝い方とはどのようなものなのでしょうか。

インドネシアの文化を取り上げた記事です。

726【インドネシア紀行】いまや日本でも一般的になってきた中国の正月である春節。この時期になると、街中はどのようになっていくのでしょうか
アジアでは一般的に祝われてきた日であるものの、日本ではここ最近になってその存在がクローズアップされてきた日、といえば何の日を思い浮かべますか?日本では祝日ではない日なので、意識することはないと思いますし、普通に過ごしていたらなかなか気づかないかもしれません。その日とは中国正月、つまり春節です。
610【インドネシア紀行】インドネシアの伝統的な影絵劇とそこで使われる人形『ワヤン・クリ』
インドネシアに古くから伝えられている人形を用いた芝居を紹介したいと思います。それは、ワヤン・クリ(Wayang Kulit)というのですが、人形を用いたお芝居ではあるのですが、ただ単なる人形劇ではないのです。このワヤン・クリ、人形を操って行われるお芝居ですが、その人形を使った影絵芝居なのです。

インドネシアの西洋歴新年の祝い方

1月1日
戦後の現代日本人にとってこの日は暦の上で新年を迎えるとあって、とても大切な日ですよね。
正月三が日、日本全国の大半がこの日だけはお休みをとる、ということも多いのではないでしょうか。
日本では、新年を迎えるにあたって、年末に身の回りを整理し、身も心もすっきりとしたうえで1月1日を迎えます。
そして、お正月になると、どれだけ忙しい人々もこの日だけはのんびりと過ごし、お節料理を食べ、初詣に向かう。
伝統的な過ごし方がありますね。
まあそれも、近年では変わりつつあるところもあるはずですが、何かしら特別な空気感がこの日にあることも確かです。

2000年のミレニアムからは、そんな新年のスタイルに若干の変化があるような気もします。
新年を迎える瞬間をカウントダウンをみんなで楽しむスタイルが定着していったような気もします。

では、インドネシアはどうなのでしょうか?
インドネシアは世界と同じように西洋歴を採用してはいますが、ムスリムの国家なのでムスリムの暦も重要と考えている国です。
そのため、ムスリムの祝日はまず何よりも重要とされ、大切とされています。
そんなムスリムの暦の新年は、2022年は7月30日に予定されています。
(歴の日数が異なるため、毎年半月ずつ程早くなります。)
この日は、インドネシアの大多数の人々にとって大切な日であり、それこそ多くの人々が新年を祝います。

次にインドネシアの人々にとって大切なのが中国正月かもしれません。
なにせ華僑の人々が多いインドネシア。
西洋歴2月の中国正月が近づいてくると街中は中国正月のシンボルである真っ赤な色でそこら中が彩られます。
しかし、どちらかというとムスリムのインドネシアの人々にとっては、ただの祝日という感じです。

さらにそれに続くのが、ヒンドゥー教の正月である2~3月のニュピです。
インドネシアではかつてはヒンドゥー教の信者が多い時期が歴史的にありました。
ところがムスリムが進出してきたことによって、ヒンドゥー教勢力はバリ島に追いやられ、現代ではバリヒンドゥーとして、バリ島に住む人々の主要な宗教として残っています。
そのため、ニュピ自体はインドネシア全体が祝日になりますが、バリでは盛大に祝われ、多くの人々がしっかりとお休みを取ります。(そのため、ニュピのあたりのバリ島旅行は少し注意が必要。)
そのための大多数のムスリムの人々にとっては、ただの祝日の一つですね。

そして、最後は日本でもおなじみの西洋歴の正月である1月1日です。
様々な宗教に寛容であるインドネシアではこの1月1日も祝いの日となります。
何しろ、ムスリム国家であるのにクリスマスもお休みなのですから。
では、1月1日をどのように祝うのでしょうか?

1月1日が近づいてくると、ニューイヤー的なスーパーの販促や、チラシなどは目につくようになります。
そして、1月1日を迎えますが、街中に特に特別感はありません。
どこのお店も普通に開いていますし、人々も普通に働いています。
まあ、中国正月やニュピとも同じであるように、普通の祝日です。
ところがこの日付が変わるときには、人々はその瞬間をらしい方法で祝います。

日本のようにカウントダウンはインドネシアの人々も大好きなようで、日付が変わる0時が近づいてくる地(かなりフライング気味ですがw)街中で数多くの花火を打ち上げます。
それもとんでもなくあちらこちらで。。。
一般の家々やモスクなど、そこいら中で打ち上げ花火が行われ、あたり一面が花火だらけ煙だらけの状態になります。
花火が大好きな日本人ですが、これだけ多くの場所で一斉に花火を打ち上げるような状況というのはありえませんよね。(ルールも厳しいことですし。)
この圧巻な光景は、インドネシアでのお正月の風物詩のようになっています。
なかなかお正月をインドネシアで、とはいかないこともあるかもしれませんが、あえてこの日にインドネシアでこの光景を眺めに行くという旅のスタイルがあってもいいかもしれませんね。

では、そんな1月1日を迎えた瞬間の街中はどのようになっているのでしょうか?

1月1日のお正月を迎える直前の街中の様子です。
インドネシアの中でも大都会であるこのポイントは、夜間であっても光が絶えない明るい街並みです。

しばらくこの光景を眺めていると・・・、

おっと、まだ30分前であるけどフライング花火が。

まだ新年にはなっていませんが、待ちきれない人々がちらほら花火を始めています。

中央右にある明るい建物がモスクです。
モスクは夜にはこのようにライトアップされているので非常に目立ちます。
そのすぐ右側で花火が上がりました。

あまり迫力感は伝わらないかもしれませんが、0時になるとあちらこちらから花火・花火・花火!!
止まることのない花火が、そこら中で始まります。

日本の花火大会のように、ある特定の場所で花火が上げられるのも圧巻ですが、このように360度すべてのところで花火が上げられ続ける光景もなかなか見ることができないものです。
ぜひこの光景は、ご自身の目で体感してみてください。

いかがだったでしょうか。
国が変われば祝日も変わる。
祝日の祝い方も国それぞれですよね。
そんな、異なる文化を体験して楽しむことができることが旅の醍醐味でもあるのです。