744【ウズベキスタン紀行】ロシア鉄道にも続くウズベキスタン鉄道。この国の大動脈であるこの鉄道はどのようなものなのだろう

ウズベキスタン(Uzbekistan)
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旅の交通手段といえば、飛行機、車、鉄道、バス、船、徒歩??などなど、様々な手段があります。
特に日本国内であればどのような交通手段でも交通網が整備されているので便利に利用することができます。
その中でも鉄道網が非常に細かなところまで整備されているので、鉄道に揺られながらゆったりとした旅を楽しむということも選択肢として出てくるわけです。

ところが世界に目を向けると、日本ほど細かく毛細血管のように鉄道網が敷設されているところはありません。
大体の国がその国の主要な都市間を結ぶだけの鉄道が走っていることだけということが主な路線であることがほとんどです。
今回紹介しているウズベキスタンもそのような鉄道網が敷設されている国です。
なお、ウズベキスタンでは首都のタシケントでは、ソ連時代をうかがわせる豪華な内装なウズベキスタン地下鉄が敷設されていますが、それ以外の地域には地下鉄はありません。
人の移動だけではなく、貨物を運ぶことでも大活躍のウズベキスタン鉄道
実は思ったより使い勝手がよく、移動の効率も高い、ウズベキスタン国内の移動では非常にアリな交通手段なのです。

今回はそんな、ウズベキスタン鉄道について紹介していきたいと思います。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 乾燥した砂漠地帯を駆け抜けるウズベキスタン鉄道。ウズベキスタンの美しいブルーの配色が施された鉄道に乗って出かけてみよう。

ウズベキスタン鉄道

ウズベキスタン鉄道は、ウズベキスタン国内を走る鉄道網であり、その国内前線を国が管理している国営企業です。
企業としては1994年に創設され、現在では総延長距離が4200km以上もあり、ウズベキスタン国内輸送の大動脈を担っています。
特に貨物輸送は、同国内の90%をウズベキスタン鉄道が担っているとされています。
寝台車のある夜行列車も多く、移動と宿泊をうまく利用すれば、時間とお金をうまく節約してウズベキスタン国内移動ができる非常に有効な交通手段の一つでもあります。

そんなウズベキスタン鉄道ですが、鉄道路線の敷設計画は非常に古く、カスピ海横断鉄道として1880年にその建設が始まっています。
そして、19世紀末までには現在のトルクメニスタンにあるトルクメナバードからタシケント、タシケントから東方のアンディジャンまでは鉄道路線で結ばれていたのでした。
さらに、ソビエト連邦時代には、タシケントとロシアの中心部、そして現在のカザフスタンのベイノイまでもが鉄道路線が敷設されており、大規模な鉄道網が存在していました。

ところが、ウズベキスタンがソビエト連邦から独立した後は、ウズベキスタン鉄道を主体としてそれまで隣国を経由していた路線を整備し、新線の建設などもしながら国内のみで完結する路線の再構築が行われています。
また、高速鉄道の新線も建設し、ウズベキスタンではここ数年内で鉄道の整備が非常に進み、国内移動の利便性を高めようとしています。
さらには切符をインターネットでも購入できるようにしたり、クレジット決済を利用できるようにしたりと非常に便利なシステムが構築されています。

ルートは大きく1本に見える鉄道網なのですが、そこには主要ないくつかのの路線が存在しています。
一つ目が首都タシケントから観光の中心地であるサマルカンドを結ぶ、レギスタン号の走る路線です。
サマルカンドにある大広場の名前を冠した路線です。

同じく首都タシケントからサマルカンドを経由してブハラまでを結ぶ、シャルク号の走る路線があります。
この路線は、起点であるタシケントとブハラを約6時間半で結びます。

次に首都タシケントとサマルカンド、ブハラ間を高速鉄道で結ぶアフラシャブ号です。
これは2011年に新たに運航を開始した路線であり、タシケントとサマルカンド間を約2時間10分、タシケントとブハラ間は約3時間20分と、それまでシャルク号では6時間以上かかっていた時間が約半分になるまでになり、国内移動が非常に便利になった路線でした。
全路線の約1割の区間である約30kmの間では、最高時速である時速250kmで運航されているのだそうです。

東方にも路線は伸びており、タシケントと東のアンディジャンを結ぶウズベキスタン号の走る路線があります。
2016年に運航が開始された路線であり、タシケントからフェルガナ盆地の都市である、コーカンド・マルギラン、そしてアンディジャンとを結ぶ路線です。
それまでフェルガナ盆地へ向かう路線はタジキスタンを経由していた路線があったそうなのですが、2国間関係から現在は利用されておらず、タジキスタンを迂回する形で敷設された路線です。
タジキスタンを迂回するためには2000m超の峠を通過するため、19kmもの長さがあるカムチックトンネルが建設されたことに伴ってこの路線が運航開始されました。
なお、タシケントからアンディジャンまでは約6時間かかり、1日1往復のみの運航となっています。

最後に、これらの路線を結ぶ夜行列車があります。
タシケントから西方にあるブハラまで。
タシケントから南西に向かい、アフガニスタン国境付近にあるテルメズまで。
ブハラと北西にあるウルゲンチ、ヌクスまで。
そして、東の端のアンディジャンからタシケントを経由しウルゲンチまでと、国内の主要な都市を結ぶ重要な交通路として夜行列車もよく利用されています。

ウズベキスタン鉄道に乗ってみた

それでは、ウズベキスタン鉄道に乗ってみましょう。

路線としては、ブハラからサマルカンドの移動時にウズベキスタン鉄道を利用しました。

ブハラの駅は非常に中心部から遠く、観光の中心である市外から約15kmも南東に行ったところにあります。
そのため、バスかタクシーで駅までは移動する必要があります。

車内の様子です。
比較的きれいな車内であり、それほど混雑もしていませんでした。

なお、アナウンスはもちろんウズベク語であり、駅の表記も見慣れない言葉で書かれているため、どこで降りるかは、スマホなどで現在地を確認するか、駅員にしっかりと聞かないと乗り過ごしてしまうので注意が必要でした。

いかがだったでしょうか。
ウズベキスタンの旅をする場合、鉄道利用は比較的ありな移動手段でした。
国内の主要な都市はすべて鉄道が敷設されているので、旅の期間うまくこの鉄道を利用できれば、時間もお金も節約しながら上手な旅ができそうです。