今回はインドネシア東ジャワについての記事です。
インドネシア第二の都市スラバヤの北側には、マドゥラ島という大きな島があります。
海を隔てて2~3kmと非常に近い所にあるこの島ですが、現在はスラバヤとマドゥラとを結ぶ大きな橋であるスラマドゥ大橋が開通しているため、非常にアクセスがしやすくなりました。
しかも、このスラマドゥ大橋ですが、両都市の経済発展を促進させるために、なんと無料で行き来することができます。
その影響もあってか、スラバヤとマドゥラの人や物の行き来は、以前にも増して活発になっています。
では、このスラマドゥ大橋がなかったころには、この2つの都市はどのようにして結ばれていたのでしょうか。
もちろん行き来はありました。
それは、海峡を結ぶマドゥラ連絡船によって結ばれていたのでした。
車も詰めるカーフェリーで結ばれていたため、かなり多くの車や人の輸送量があるこの連絡船。
なんと現在もまだ橋と併用して存在しているのです。
今回は、まだまだ現役のマドゥラ連絡船について紹介していきたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
東ジャワに関する記事です。








マドゥラへの連絡船
インドネシアの東ジャワにあるインドネシア第二の都市スラバヤ。
そして、そのすぐ北にある大きな島であるマドゥラ島。
この2つの間には、スラマドゥ大橋というインドネシアで最も長い橋がかかっています。
しかし、この大橋ができたのは2009年。
それまでこの両拠点はどのように結ばれていたのかというと、マドゥラとスラバヤとを結ぶ連絡船の存在があったのです。
約2~3kmの海峡なので、連絡船のフェリーで結んだとしても30分ほどで到着します。
しかし、そうであったとしてもその輸送量には限界があります。
そこで、マドゥラ側の経済的な発展を促進するために作られたのがスラマドゥ大橋でした。
段階的にその通行量も値下げされていき、現在では無料で渡ることができるこの大橋。
人々のアクセスは格段に向上したことでしょう。
しかし、この2拠点を結んでいた連絡船は廃止されずに、現在も現役で活躍し続けています。
この連絡船として使用されているフェリーですが、人だけではなく、車やバイクなどもいっしょに運ぶことができるそれなりに大きなものです。
乗り方はとっても簡単。
車ごと港に赴き、港に入るときに乗船料を支払います。
車+人で大体400円ぐらいの乗船料。
これでも、かなり値上げされたそうなのですが、リーズナブルなお値段です。
港に入るとそのままフェリーが到着する乗り合い場まで進んでいきます。
しばらくすると連絡船のフェリーがやってきます。
橋がなかったころはもっと頻繁に行き来していたのでしょうが、今現在も便数は多いようです。
フェリーは2階建てになっており、車ごと乗りこむと1階の所定の位置に駐車を促され、人は車から降りるように誘導されます。
対岸に到着するまでは約30分ほど。
待っている間は、1階の駐車スペースで待っていてもよし、2階の客室エリアで待っていてもよし。
乗船中の過ごし方はかなり自由です。
船内での過ごし方としては、マドゥラ島やスラバヤの港を眺めるのもよし、スラマドゥ大橋の全景を眺めるのもよし。
みんな思い思いの過ごし方をしています。
船内では小さな売店があったり、物売りの人がいたりと、簡単な物であれば船内で手に入れることができます。
橋が開通して、あっという間に到着できるようになったスラバヤとマドゥラですが、たまには連絡船を使ってゆっくりと景色を眺めながら両都市を行き来する。
そんな使い方もありだな、と思わせる連絡船なのです。
アクセス
東ジャワのスラバヤとマドゥラとを結んでいます。
マドゥラへの連絡船に乗ってみた
それではマドゥラへの連絡船に乗ってみましょう。
今回訪れた際は、往路はスラマドゥ大橋を通ったのですが、帰路は連絡船を利用してスラバヤにまで戻ってきました。

マドゥラの港に到着です。
上の写真にあるところは待合所のようでした。

連絡船への乗船口は、港から突き出たところにあるので、このように車で先端まで移動してきます。
甘利車で乗り込む利用者の数は多くはないようで、このときには自分の車を含めて3台ほどでした。
ただし、バイクは船が到着すると無数にやってきて、大量に乗り込んでいました。


港の様子です。
向こう側にもフェリーがやってきていますが、目的地が異なるようです。

こちらがマドゥラ島側の港の乗り場です。
この先にフェリーが横付けされ、そのまま車で乗り込む形となります。

遠く対岸に見えるのがスラバヤの港です。

インドネシアでも最大の港湾都市であるスラバヤには、世界各国からたくさんの物資が届けられます。
商業船も数多く見られます。

しばらくすると連絡船がやってきました。

車も乗ることができるのでなかなか立派なものです。

到着しました。

一斉に車やバイク、徒歩の人々が連絡船から我先にと降りてきます。

とにかくバイクが多い。
何台乗ってるんだ???と思うほど列になって降りてきます。

みんなが降りて、すっかりスッキリした船内に車ごと乗りこみます。

乗船中は2階の客室へ。

反対にマドゥラ島の様子です。
こちらは緑豊かな様子ですね。
スラバヤの港と、マドゥラの港の様子の違いからも、経済的な発展の様子の違いがわかります。


スラマドゥ大橋もこのように見えます。
なかなか立派なものです。
ちなみに、南半球では第二位の長さなのだそうです。

スラバヤに近づいてくると、コンテナ船などがたくさん見えてきます。


スラバヤの港にある有名なモニュメント、ジャレスベヴァ・ジャヤマヘ記念碑が見えてきました。
巨大な海軍軍人の像です。

豪華客船も停泊していました。

そうこうしているうちにスラバヤ側の港に到着です。
カリマス港といいます。

そこを流れるカリマス川に連絡船ごと入っていくと、すぐのところに停泊所があります。

30分ほどの船の旅でした。
到着して、船から降りるとすぐに街中に出ます。
いかがだったでしょうか。
スラマドゥ大橋の開通によって、非常に便利になったスラバヤとマドゥラとのアクセスですが、あえて海から行き来してみるのも面白味があってよいかと思います。
なかなか訪れることのない地域ではありますが、マドゥラ島にまで足を延ばしてみようとするときには、片道だけでも連絡船の旅はいかがでしょうか。