753【ウズベキスタン紀行】タシケントにある70年以上の歴史がある劇場。日本兵とも関わりのある『ナヴォイ・オペラ・バレエ劇場』

ウズベキスタン(Uzbekistan)
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ウズベキスタンのタシケントは、同国の首都である場所なのですが、どうしてもタシケント以外に世界遺産を有するなどする魅力的な街が多いため、旅行者にもスルーされがちな都市です。
実際、サマルカンドやブハラ、ヒヴァといった見どころが豊富な街からすると、タシケントではどこを回ればいいのか?と悩んでしまうことも多いかもしれません。
実際、タシケントの街では、旅行者はあまり見かけず、あまり活況がないなあと思ってしまうかもしれません。

そんなタシケントではありますが、探してみるといくつかは見どころがあったりします。
数は多くはありませんが、かつてのイスラム教徒のためのモスクやメドレセなどがあったりしますし、市場であるバザールの規模で言うとタシケントは充実しているかもしれません。

そして今回紹介するのは、20世紀中ごろに造られた建物なのですが、実は日本人もかかわっているとされているとある建物についてなのです。
その建物とは、ナヴォイ・オペラ・バレエ劇場といいます。
築70年以上経っているとは思えないほど美しく整ったその佇まいは、ウズベキスタンがこれまでたどってきた激動の時代を見続けてきた建物でもあるのです。

今回は、そんなタシケントに残る劇場について紹介していきたいと思います。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 現在も公演が行われ続けているタシケントの伝統的な建物が素晴らしい劇場を見に行ってみよう。

ウズベキスタンのタシケントに関する記事です。

786【ウズベキスタン紀行】タシケントのバザールで買い物をしたいならまずはここ『アライ・バザール』
今回紹介しているのは中央アジアの国ウズベキスタン。その首都であるタシケントにある市場です。ウズベキスタンの市場はバザールと呼ばれ、大きなバザールがタシケントにはいくつか存在します。以前紹介したツム百貨店のように閑散とした場所ではなく、タシケントではこのバザールで買い物の方が多くの人が集まって活況となっています。
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487【ウズベキスタン紀行】ウズベキスタンの伝説的英雄ティムール。タシケント・サマルカンド・そして生まれ故郷キシュ(現シャフリサブス)に建つ『ティムール像』
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ナヴォイ・オペラ・バレエ劇場

ナヴォイ・オペラ・バレエ劇場は、ウズベキスタンの首都であるタシケントにある建造物です。
正式名称は、ウズベキスタンの伝説的な英雄である人物の名前を冠した、アリシェル・ナヴォイ記念国立アカデミー大劇場といいます。

築70年以上も経つこの建物ですが、現在もまだ劇場として現役でオペラやバレエの公演に利用され続けています。
収容人数は1500人が観劇することができるこの劇場ですが、1947年に造られました
1947年というと、第二次世界大戦直後のウズベキスタンがまだソビエト連邦の構成国だった時代
この建物は、そんな時代に、ソビエト連邦の指導者であったレーニンによるロシア革命30周年記念のためにその建造が計画されたものでした。
1944年から着工はされていたものの、第二次世界大戦がはじまってしまったために、建造途中の段階で工事はストップしてしまっていました。
そんな建造工事が再開されたのは大戦後になります。

その時代には、戦後に抑留されていた旧日本軍がソビエト連邦に連れてこられていました。
そして、数多くの旧日本軍の軍人が過酷な環境の中で強制労働に従事させられていました。
そんな過酷な時代に旧日本兵がこの劇場建築のしあげに携わったとされています
その時にこの劇場建築に従事した旧日本兵は457人いました。

そんな経緯を経て完成したナヴォイ・オペラ・バレエ劇場でしたが、非常に強固な建物であるため、現在でも現役で使い続けることができるほどの建物になっていたのでした。
タシケントを1966年に巨大なタシケント地震が襲ったときでも、周りでは何万もの建物が倒壊している中、この建物は無傷でびくともしなかったとされているほどの建物なのです。
そのため、被災した人々が避難する場所としても大活躍したのでした。

その内装も非常に芸術的な作りになっており、ウズベキスタンの様々な地域のデザインが採用されています。
特に中にある6つの休憩ロビーは、タシケントだけでなく、ウズベキスタンのサマルカンドやブハラ、ホレズム、フェルガナ、テルメズといった各地域の伝統的なデザインのレリーフが施されています。

アクセス

ナヴォイオペラバレエ劇場の南西100mほどの場所にあります。

ナヴォイ・オペラ・バレエ劇場に行ってみた

それでは、ナヴォイ・オペラ・バレエ劇場に行ってみましょう。

こちらがナヴォイ・オペラ・バレエ劇場です。
70年ほど経ったにもかかわらず、そのデザインや古臭さを全く感じさせないほど美しい佇まいを保ち続けています。

劇場の前には広場や噴水が設けられており、とても良い雰囲気をもっています。
その割には人はほとんどといっていいほどいませんでしたが。
なお、この時は何も上演されていなかった時なので人がいなかったのかもしれません。
公演があるときにはもっと人であふれかえるのかもしれませんね。

中に入ることはできませんでしたが、外側から見ることができるところを見に行ってみましょう。

入り口のアーチをくぐったところです。
間近で見ると、壁面や天井の装飾の美しさがよくわかりますね。

いかがだったでしょうか。
タシケントは実際に訪れてみると、ここで滞在する観光客が少ないのがなんとなくわかってしまう都市です。
そんな中でも、じっくり探してみると今回のナヴォイ・オペラ・バレエ劇場のような歴史的な価値を持つ建物などがあったりします。
むしろ静かにいろいろな観光地が回れますし、自分だけが知っている観光地なども見つけられるかもしれないので、少し王道ではない旅のスタイルが好きな人には今回のような劇場めぐりなども面白いかもしれませんね。