今では知ることができない古き時代の様子。
日本でも、時代劇などがあるように、映像の中では今は見ることができないその国の古い生活の様子などを見ることができます。
日本以外の国々のこととなると、さらにそういった映像などがなければどのような生活をしていたのかはわからないですよね。
そういった意味では、各国のドラマや映画などを見ることで、今は知りえない生活や風習などがわかりますね。
そして、そういった映像を見ることによって、また旅に出ていきたい意欲が刺激されるかもしれません。
今回紹介しているのは、ベトナムの大都市であるホーチミンシティがまだサイゴンと呼ばれていた1950年代のベトナムを取り扱った映画です。
その映画の名前は、『青いパパイヤの香り』といいます。
古きベトナムの様子や、家々の様子などが美しい映像で再現されており、今では見ることができないサイゴンの雰囲気を映像で堪能してみませんか。
というわけで、今回のわきみちは、
映画に関する記事です。

















映画『青いパパイヤの香り』

映画『青いパパイヤの香り』は、現在のホーチミンシティ、かつてのサイゴンの1950年代を舞台にして作られた映画です。
1950年代というと、その後にやってくる長いベトナム戦争の前の時代です。
ベトナムも長く続いた戦争によって国が大きく変わっていった歴史をもつ国です。
そのため、その前の時代のベトナムとなると、このような映画を見ることによってでしたか見て感じ取ることしかできませんね。
この映画は、とある奉公人の10歳の少女が、20歳の女性にまで成長していく姿を取り上げた恋愛がテーマの映画となっています。
物語は、10歳の少女ムイが、サイゴンのとある商家に奉公にやってくるところから始まります。
奉公先の家には、その家の父親と母親、三人の息子たちが暮らしています。
そして、先輩の奉公人がすでに働いており、ムイもそのような環境の中で働き始めます。
この奉公先の家には3人の息子たちがいましたが、実は幼くして亡くなっていた娘がいました。
亡くなった娘の面影をムイに見た奉公先の母親は、ムイに心のよりどころを求めます。
そして、長男が連れてきた友人の音楽家クェイに対して、ムイは恋心を抱くことになります。
そんなある日、奉公先の父親が家の中の金目のものを全て持ち去って失踪してしまいます。
そのため、生活をしていくための蓄えが底をつき始めていく奉公先。
段々と奉公先の家族にほころびが目立ち始めていきます。
そんなある日、疾走していた奉公先の父親が玄関先で倒れていることが発見されます。
父親は重篤な病気を患っていたのでした。
看病の甲斐なく、父親は息を引き取り、その看病の疲れのため母親も倒れてしまいます。
まじめに働いてくれるムイだけが頼りだった奉公先の母親。
美しい情勢に成長したムイと本当は次男と結婚をして、本当の娘になってほしいという気持ちが母親にはありました。
しかし、そんな次男は家を飛び出してしまっていました。
ムイは音楽家として成功していたクェイのもとに奉公に出ることとなります。
涙ながらに母親はムイを送り出します。
2人の関係は本当の母と娘のような関係になっていたのでした。
新たな奉公先のクェイの家で働き始めるムイ。
あこがれだった人のもとで働くことになるのですが、クェイには裕福な家で生まれた恋人の存在がありました。
しかし、音楽家として仕事に没頭し続けるクェイ。
そんな恋人のことはないがしろにし続けていました。
そんなある日、ムイはかつての奉公先の母親から贈られたアオザイや装飾品を身に付けます。
その姿を目にしたクェイは、ムイによってその心を掴まれます。
ムイの存在が現れたことによって、クェイの恋人はクェイの心の変化に気付きます。
しかし、クェイの心が自分に向かないと気付いたクェイの恋人は、怒りあらわにムイを叩くとともに、クェイのもとから去っていったのです。
貼れてクェイと結ばれることになったムイ。
クェイとムイは結婚をし、新たに宿った命に対して、クェイの演奏するピアノと共に読み聞かせをするムイの姿で映画は幕を閉じます。
いかがだったでしょうか。
内容だけ聞くと、昼ドラのようなドロドロ示唆を感じる内容のようにも思いますが、このお話の内容が幻想的な映像と共に語られることによって、そうは感じさせない雰囲気の映画になります。
ベトナムを主題にした映画は、この幻想的な雰囲気になることが多いのが特徴のように思いますね。
古きベトナムの姿があるこの映画を見て、またそれが旅のきっかけとなるかもしれませんね。
映画から得られる情報はなかなか参考になるものが多いものなのですね。