マレーシアの首都であるクアラルンプールを代表する建物といえば?
真っ先に名前が挙がるのが今回紹介しているペトロナスツインタワーではないでしょうか。
450mを超えるタワービルということであれば、それ一つだけでも相当なものではありますが、それが2本連なっているとなれば世界でもここくらいなものなのではないでしょうか。
基本的にはオフィスビルではあるものの、下層階には数々のお店が入るショッピングセンターであるため、ここを訪れたことがある観光客の人も数多いことと思います。
なんと1998年に誕生していたこのツインタワーですが、完成から5年間の間は世界で最も高いビルの称号をもっていたほどのビルなのでした。
そんな2つのタワーなのですが、実はマレーシアが施工を依頼した国が左右で異なっていたのはご存じでしょうか。
タワーの前に広がるKLCC公園から見て左側のタワー1を日本が、右側にあるタワー2を韓国が施工したのでした。
あえてこのように2つの国に依頼することで、競争状態にして早期の完成を目指させたのだそうです。
では、このツインタワー。完成から20年以上経つ現在はどのような状態になっているのでしょうか。
今回はこのクアラルンプールを代表するペトロナスツインタワーについて紹介していきたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
クアラルンプール関連の記事です。





クアラルンプールのチャイナタウン
ペトロナスツインタワーはマレーシアの首都クアラルンプールにあるオフィスビルであり、下層階にあるショッピングセンターや、地上370mにある展望フロアなどを備えている超高層ビルです。
その高さは452mで88階の高さがあり、その名前にもなっている国営企業のペトロナスの本社が入っています。
完成したのが1998年であり、大体25周年を迎えます。
その造り方も特徴的であり、鋼材は用いられず、高強度コンクリートを積み重ねて造り上げられています。
20世紀のうちに完成した高層ビルの中では世界一の高さを誇るビルであり、実際に完成から5年間は世界で最も高いビルでした。
世界の超高層ビルの中でもこのペトロナスツインタワーだけの特徴がツインタワーであることであり、さらには地上170mの41階部分にあるスカイブリッジによって2本のタワーは結ばれています。
しかし、このスカイブリッジは当初は設けられる予定があったものではなかったのだそうです。
マレーシア政府は限られた予算と期間の中で世界を代表するようなツインタワーを建造するために、あえてそれぞれのタワーの施工を異なった国の建築会社に依頼しました。
タワー1を日本の建築会社であるハザマに。
タワー2を韓国の建築会社であるサムスンと極東建築に依頼したのでした。
依頼を受けた両国の企業は、自分たちこそが先に完成させると国の威信をかけて建築にあたりました。
マレーシア政府の思惑がうまく働いたわけでした。
ところがあまりに急ピッチでの建築が進められたため、建築途中にタワー2が傾いていることが発覚してしまいます。
しかし、建築途中の状態でタワーの傾きを修正する技術を持っていなかった韓国側。
そこで日本側からタワー1とタワー2をスカイブリッジで結ぶことを提案し、最終的に2本のタワーが結ばれたことで完成を迎えます。
完成から5年間は世界一の高さを誇っていましたが、その後は台湾の台北に完成した台北101に世界一の座を譲り渡してしまいます。
しかし、ツインタワーとしての世界一の座は今もなおを保有しているのです。
アクセス
KLCC駅下車すぐの場所にあります。
ペトロナスツインタワーに行ってみた
それではペトロナスツインタワーに行ってみましょう。

というわけでペトロナスツインタワーの下にやってきました。
近くで見てみると、外壁はメタリックな感じになっており、遠くで見ていたのと質感が異なります。

そして、大体中間あたりにあるのがスカイブリッジですね。

この値は高層ビル群が立ち並んでおり、周辺には多くの新たなビルが建築途中でした。

このツインタワーの下層階6階までがショッピングセンターのスリアKLCCになっており、多くの人々で溢れかえっています。
日本の伊勢丹や紀伊国屋書店などもここに入っていますよ。

以前紹介した石油をテーマにした科学館であるペトロサインスもこのスリアKLCCに入っています。

ビルの一角にあるとは思えないほど充実した内容になっており、子ども連れの家族でとてもにぎわっていました。
いかがだったでしょうか。
マレーシアの首都クアラルンプールに訪れたら、まず間違いなく訪れる場所ではないでしょうか。
マレーシアのお土産ではこのペトロナスツインタワーをテーマにしたものも数多くあるため、実際にこの場所を訪れてみてから、じっくりとお土産を選んでみてもいいかもしれませんね。