旅に出たときにどうしてもしたくなることの一つが、そこに住む人々の生活を見てみたいということかもしれません。
そんな人々の生活を見てみたいときにはどこへ行きますか?
現地の生活の様子を見てみたいときに最適な場所といえば、市場ではないでしょうか。
それも観光客向けではない、純粋にローカルの人々向けの市場を見て回れば、その地に住む人々の生活が見えてくることでしょう。
食生活
身に付けているもの
貨幣感覚
こういったものは市場に行くことで実感することができるでしょう。
実際、旅が好きな人の中には、観光客向けに造られた場所に行くより、こういった生の生活がわかるところに行く方が好きな人も多いのではないかと思います。
今回取り上げているのはインドネシアの市場についてです。
インドネシアでは市場のことをパサールといいます。
大都市であれば、観光客や富裕層に向けたような観光市場があったりもしますが、そういったところでは価格も観光客向けだったりするので、なかなか人々の生活を感じることはできません。
しかし、ローカルの人々だけが使うようなパサールではどうでしょうか。
おそらくそこの人々の活気。
見たことがないような食品群。
ローカル価格。
と、ここでしか感じ得ないことも多くあることでしょう。
今回はそんなインドネシアのパサールの中で、東ジャワのマランで訪れた小さなローカルパサールについて紹介していきたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
東ジャワに関する記事です。










マランのパサール
パサールとはインドネシアの市場のことです。
インドネシアの中でも中華系の人々であったり、富裕層の人々であったりすると、おそらくショッピングモールやスーパーマーケットを利用することが多いとは思いますが、大多数の庶民の人々にとって毎日の生活で大事な場所は、それぞれの地域に必ず一つはあるパサールでしょう。
インドネシアでは、富裕層の人々向けと、一般庶民の人々向けでは大きく日用品の価格帯も異なります。
ショッピングモールやスーパーマーケットに慣れている人々がパサールに行ってみると、おそらくその価格の安さにびっくりすることでしょう。
これが、格差の大きいインドネシアの真実なのです。
パサールでは主に生鮮食品が売られています。
農家の人々が持ち込んできた野菜や果物。
ダイナミックに陳列されている鶏肉をはじめとした肉類。
海や川で採れた新鮮な魚。
そして、インドネシアの伝統的な食品であるテンペなどの一部の加工された食品などです。
さらには、日用雑貨などもあり、こういった商品群が所狭しと並べられているのがインドネシアのパサールなのです。
インドネシアであればどこにいってもこのパサールは存在します。
特に、一般庶民の人々が多く暮らす地域の中には必ずと言っていいほど一つはあることでしょう。
ところが、日本人ということがわかってしまうと、値段を吹っ掛けられてしまったりすることもあったりします。
また、パサールそのものに足を踏み入れることを嫌がられる場合もあったりするそうです。
さらには、どうしても狭い所に人が密集しているので、スリなどの軽犯罪も十分注意した方がよいでしょう。
もしどうしても訪れたい場合は、現地の人と一緒についていってもらえるといいかもしれませんね。
マランのパサールに行ってみた
それではマランのパサールに行ってみましょう。
今回訪れたときは、現地のインドネシアの人に連れて行ってもらえることになったので、その肩を先頭にして、マランのパサールを堪能してきました。

こちらは豆腐屋さんです。
インドネシアでは豆腐はかなり食卓に上がるようです。
ところが、日本の豆腐とは違って、酢が使われているようであり、酸っぱい味が特徴なので、少し日本のものとは違うので注意が必要かもしれません。


こちらは鶏肉屋さんです。
朝締めの新鮮な鶏たちがワイルドに陳列されています。
海外の市場では当たり前ですが、上の写真のように冷蔵・冷凍されているわけではないので、胃が現地の食に慣れていない場合は注意しましょう。

こちらは八百屋さんのようですが、これから準備を始めるようです。

市場の端では足の縛られた鶏たちが売られています。
これは、自分たちで持ち帰って自分たちで締めるための鶏たちです。
このときはここで生きた鶏を1羽購入して、実際に自分で締めてみました。
その様子は、以前紹介した記事をご参照ください。


こちらは魚屋さんです。
結構においはすごいですね。
肉類よりも傷むのは早そうなので、自分はパサールでの野菜購入は控えていました。
現地の人であればその鮮度もかなり的確に見分けられるそうなので、これも一緒に行ってもらった方がいいかもしれませんね。

大きな八百屋ですね。
インドネシアの野菜類はよく洗ったりゆでたりしないと、虫が普通に出てきます。
それだけ農薬などに依存しない野菜だということかもしれませんが、あらかじめ知っておいた方がいいかもしれません。

年季の入った天秤を使ってグラムを測っている店がほとんどでした。

こんな場所でも店が開かれています。
少しでもスペースがあれば、そこは売り場に大変身です。

インドネシアの伝統発酵色であるテンペです。
ここまで大きなテンペは見たことがありませんでした。
注文すれば目の前で切り分けてくれます。
マランのテンペは非常においしいのだそうです。

こちらは香辛料類を売っていました。
インドネシアの食事も唐辛子はよく利用されているようです。

パサールを走り回っているバイクには、上の写真のようなカゴがかぶせられています。
これには大量の商品を載せることができるので、非常に便利になるようです。

果物類は市場の周辺で主に売られていました。
インドネシアといえばバナナ。
現地の人々にとっても、ほぼほぼ主食(?)のようなものです。
小さいバナナから大きなバナナ。
熟し具合も様々なバナナがたくさん並べられています。
いかがだったでしょうか。
現地の人々の生の生活を感じ取るには、市場散策は最適です。
インドネシアのパサールの感想ですが、他国の市場に比べると肉や野菜系の激しいにおいは控えめだなあという感じがしました。
ぶらぶらとパサールを見て回ってみると、日本ではなかなか見られない商品群や、売買のやり取りに使われる面白い道具などに出会えたりします。
インドネシアのパサール散策、おすすめですよ。