インドネシアのお土産といえば何を思い浮かべますか?
インドネシア産のコーヒーやチョコレート、ココナッツ関係の製品など、地でとれた味が堪能できるお土産がたくさんありますよね。
しかし、私たちは何かを忘れていないでしょうか?
日本に住んでいると、とあるものがあるために、インドネシアがあの名産地であることを知っているはずです。
それは、紅茶です。
スーパーやコンビニに行くと、ジャワティーストレートなる商品があることでしょう。
ジャワティーのジャワとは言わずと知れたインドネシアのジャワ島のこと。
じゃあ、インドネシアは紅茶の一大産地なのだろうな!
と行きつくはずなのですが、いざインドネシアに行ってみると、一般の人々はほとんど紅茶を飲んでいるのを見かけません。
また、お土産としてもフィーチャーされていないし、スーパーの紅茶売り場に安価な紅茶製品が並べられているだけです。
そのため、実際インドネシアに行ってみると、ここって紅茶が有名なの??
という雰囲気になります。
しかし、ジャワティーがあるのだから、インドネシアは紅茶の産地のはず。
では、インドネシアの紅茶とは、どのようなものなのでしょうか。
というわけで、今回のわきみちは、
インドネシア生活についての記事です。








インドネシアの紅茶

日本に住んでいると、一度は聞いたことはあると思います。
ジャワティーストレート。
ジャワティーのジャワとは、インドネシアのジャワ島のこと。
となると、インドネシア産は紅茶の一大産地なのだろうな、ということが想像できることでしょう。
しかし、紅茶の世界的な生産地というとどこが思い浮かぶでしょうか?
まずは世界最大の紅茶生産国であるインドではないでしょうか。
生産量も最大ですが、その消費量も世界最大の国がインドなのです。
やはり、イギリスによる統治が長かった国であるために、紅茶を消費する文化が強く根付いていったのでしょう。
次に、高級な紅茶ブランドを持つ生産国であればスリランカも忘れてはいけません。
セイロンティーという名でも有名なスリランカの紅茶は、その国内の生産地ごとに異なった味わいをもつことで、紅茶愛好家に愛されている紅茶を生産している国なのです。
インド・スリランカときて、それに次ぐのはどこかとなると、中国そしてケニアなのです。
中国はあまりイメージがないかもしれませんが、紅茶以外のお茶も含めた生産量で見ると、中国はダントツで世界第一位なのです。
アフリカのケニアも実はお茶の生産が多いというのも意外に感じますね。
そして、これらの国々に次いで紅茶が生産されているのがインドネシアなのです。
実は今でこそこういった国々の後塵を拝しているインドネシアではありますが、第二次世界大戦前のオランダ統治時代には、インドやスリランカなどと肩を並べるほどの紅茶の一大生産国でした。
しかし、第二次世界大戦と、その後のインドネシア独立戦争などによってお茶畑が荒廃してしまったために、今現在、紅茶の生産がインドネシアにイメージが結びつかない状況になっています。
そんなインドネシアですが、現在ではジャワ島を中心にスマトラ島などでも生産が行われており、その生産量や輸出量は徐々にではありますが増え続けてきています。
インドネシアの紅茶はスリランカのセイロンティーに似た味わいであり、マイルドであっさりとした味わいが特徴であり、どんな人でも飲みやすいのだそうです。
渋みが強くはないのでアイスティーにしても飲みやすい紅茶なのだそうです。
インドネシアの代表的な紅茶
Sariwangi(サリワンギ)
インドネシアに行ってみて、どこでも見かけるトップクラスの紅茶がSariwangi(サリワンギ)でしょう。
コンビニからスーパーまで、どこでも見かけることができるこの紅茶ですが、日本でも購入することができますが、2000円前後になるのは当たり前の高級紅茶のように見えてしまいます。
しかし、インドネシアでは、一般の人々が愛好する紅茶のため、100円ちょいで購入できてしまう紅茶なのです。
そのため、インドネシア国内にいるとお土産になるのかなあ・・・と思ってしまうかもしれませんが、日本に持ち帰ってくると十分立派な高級紅茶土産なのです。
TONG TJI(トン・ティジェイアイ)
Sariwangiと並ぶほどよく見かけるのがこのTONG TJI(トン・ティジェイアイ)です。
これも現地では非常に安く手に入れることができます。
Sariwangiと同じで日本では高級品になってしまいますが。
Sariwangiとは違って、ジャスミンティーやライムティーなども主力の商品であったりするため、そのフレーバーの珍しさでも喜ばれるかもしれません。
いかがだったでしょうか。
こういったインドネシアの紅茶は、お土産としてそれ専門のお店では見かけません。
なぜなら、インドネシアの人々が、紅茶をお土産として贈ったりしないからです。
しかし、インドネシア産の紅茶のお土産としての潜在能力は相当高いものです。
インドネシアの人々はまだ気づいてはいないかもしれないのですが、インドネシア土産として持ち帰ってきたら、喜ばれることは間違いないでしょう。
世界でも、紅茶生産の重要な地位を占めつつあるインドネシア産の紅茶。
一度試してみてはいかがでしょうか。