773【雑記】それほどピンとこないけれど、いろいろなところから影響を受けて発展してきた『シンガポール料理』

世界のわきみち(World)
この記事は約4分で読めます。

シンガポールといえば、成長著しい東南アジアの国。
ゆるい北朝鮮?とも言われるこの国では、政府による厳しい世策はあるものの、国が得られた利益も十分に国民に還元されてながら急速な成長を続けてきている国です。
そんなシンガポールですが、もともとは長い歴史の中ではずっとこの近辺にあった大国の一部でした。
直近であれば、1963年のマレーシア独立時には、マレーシアの1州であったシンガポール。
独立後の1965年に、マレー人の多く住むマレーシアから華人たちが多く移り住み、分離独立するような形で誕生したのがシンガポールなのです。

そんなシンガポールは急速な経済発展と共に非常に国は豊かになっていっており、今現在では世界中から様々な食が集まるため、日本の東京のようにどんな国の食でも楽しめるような国となっています。
では、このシンガポールには、シンガポール料理と呼べるようなものはあるのか。
もちろんあります。
国の成り立ちからも、マレーの文化に加えて中国の文化も融合した、シンガポールならではのシンガポール料理が存在するのです。
今回は、そんなシンガポール料理について調べてみました。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 多くの様々な移民たちによって持ち込まれた文化が混在するシンガポール。食の世界も様々な文化の影響が見られるのです。

シンガポール料理

シンガポールは、東南アジアのマレー半島の先端に位置する島国であり、今から60年ほど前にマレーシアから分離独立した国です。
その建国の経緯からも、マレーシアの先端に位置しながら多くの華人を中心として設立されたシンガポール。
そこには中国文化やマレー文化を中心に、インドやイスラムなど様々な文化の影響を受けているのです。
その影響は文化面だけではなく、食の世界にも多大な影響を与えていたのでした。

そして、そういった文化の融合によって生まれていったのがプラナカンというシンガポール独自の混血コミュニティでした。
15世紀ごろから海峡貿易の拠点になっていたシンガポールには、多くの中国人たちがやってきていました。
やってきた中国人たちが現地のマレー人女性を娶り、その子どもたちを指すものがプラナカンではないかと定義されています。
そういった経緯から、中国から持ち込まれた文化とマレー半島にあった文化、さらにはアジアやヨーロッパの様々な文化を融合させて独自の文化が形成されていったのでした。
特にその中でも食の面は重要視され、ただ単に中国料理とマレー料理とが融合されるだけにとどまらず、それらの完成度を独自に高めていったのでした。

中国料理では、マレー料理では使われないような様々な独自の食材が利用されます。
反対に、マレー料理では、中国料理では使われないようなハーブやスパイスなどの香辛料が多く使われます。
このお互いにかけていた部分を貪欲に取り込み、一つの料理として形成されていったのでした。
さらにはそこに、近隣国であるインドやタイなどの料理。
はるか遠くヨーロッパから頻繁に訪れていたオランダやポルトガルなどの料理。
こういった様々な料理の影響を受けて、シンガポール独自の食文化が形成されていったのでした。

代表的なシンガポール料理

チキンライス

シンガポール料理といえばこのチキンライスでしょう。
正式には海南チキンライスというこの料理は、日本にあるチキンライスとは全く異なる料理です。
鶏のスープで炒められた、それだけでもうま味がたっぷりのご飯に、ゆでた鶏肉のぶつ切りが添えられます。
それにタレが添えられた、シンガポールを代表する料理です。
もともとが庶民の料理の一つであったことから、専門店から一般的な屋台まで、多くの店で食べることができる料理なのです。

ラクサ

ラクサは、魚やエビなどの魚貝系から取られた出汁をベースにココナッツや香辛料で味付けされた、シンガポールを代表する麺料理です。
プラナカン料理から発達していったこの料理は、もともとは、マレーシアやインドネシアなど東南アジア諸国で一般的に食されていた麺料理でした。
そのため地域に応じて様々な種類があったりしますが、そのベースになる出汁はほぼ共通のものなのだそうです。
麺もいろいろな種類があり、小麦から作られた太麺や、米から作られた面なども用いられることもあります。

チリクラブ

チリクラブは、カニをチリソースで炒めた、エビのチリソースのカニ版です。
シンガポールでは1950年代後半に起源をもつというこの料理は、今ではシンガポールを代表する名物料理になっています。
使用されるかには、ノゴギリガザミというものが多いようなのですが、タイのプーパッポンカレーでも使われるソフトシェルクラブや、ズワイガニの種類なども使われることなどもあるようです。
カニを用いていることもあって、チキンライスやラクサと比べると、少しお高い料理となっています。

いかがだったでしょうか。
色々な文化が融合したシンガポール料理。
中国料理とも違う。
スパイスたっぷりの東南アジア料理とも違う。
色々な料理のいいとこどりをした独自の料理なのです。
日本でもお目にかかることも増えてきたように思いますが、比較的日本人の口にも合うものが多いように思います。
様々な文化の片鱗が見られる魅惑の料理を一度体験してみませんか。