775【マレーシア紀行】マレーシアの独立までの経緯を、タダで楽しめる博物館『独立宣言記念館』

世界の世界遺産(World Heritage)
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今回はマレーシアのマラッカにあるとある施設についてです。
マラッカにはかつてヨーロッパの国によって統治されていた時代が長かったために、これまでに紹介してきた建造物も、そういった面影が残っているものがたくさんありました。
キリスト教に絡む建物がたくさんあったり、かつて砦が築かれていた痕跡であったりと、この街がたどってきた歴史を感じるものが多くありました。

以前紹介した、サンチャゴ砦がある場所のすぐ隣には、この砦とは全く時代感の異なる建物が残されているのです。
この建物は、現在は独立宣言記念館という博物館として利用されている建物なのです。
その外観は、美しい洋風建築になっているのですが、もちろんのことながら最初から博物館として設立されたものではありませんでした。
では、この建物はもともとはどのような目的で作られたものであり、現在の博物館にはどのような展示がなされているのでしょうか。

今回はこのマラッカにある独立宣言記念館について紹介していきたいと思います。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • マラッカの中心にある独立宣言記念館。なんとタダで出入りができるこの博物館は、貴重な展示物たくさんなお得な博物館なのです。

マラッカについての記事です。

711【マレーシア紀行】ポルトガルによって築かれ、かつてはセントポールの丘を取り囲むほどの広大な城壁だった『サンチャゴ砦』
マラッカの中でもちょうど中心あたりにあるこの建物は、こじんまりとしていますが、その風格からは長い歴史を感じさせられる、とても印象に残る建物です。そう感じるのも納得であり、なんと500年以上もの歴史をもつ建物なのです。この建物の名を、サンチャゴ砦といいます。
679【マレーシア紀行】東南アジアで最も古い教会であり、宣教師ザビエルの遺体が埋葬されていたことでも有名な『セント・ポール教会』
マラッカの街の中央にはセント・ポールの丘という小高い丘があります。その丘の上には、街中のどこから見ても見える小さな教会跡が残っています。ここはセント・ポール教会といいます。かつてポルトガルがマラッカを支配していたころ、マラッカはキリスト教宣教師たちの活動拠点の街でもありました。その頃に宣教師たちによって使われていた教会跡なのです。
628【マレーシア紀行】あの、歴史で学んだ宣教師ザビエルとやじろうに縁のあるのがマラッカなのです『セント・フランシスコ・ザビエル教会 (Church of St.Francis Xavier) 』
キリスト教を伝来したフランシスコ・ザビエルですが、その人物の存在があったからこそ、ザビエルは日本にやってくることとなり、歴史は大きく動いていったのです。そして、そんなマラッカには、両人にがこの地に大きなかかわりがあったことを今に伝える建物があります。その建物は、セント・サンフランシス・ザビエル教会といいます。
616【マレーシア紀行】海洋交易の要所にあったマラッカならではの博物館『マラッカ海洋博物館』
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595【マレーシア紀行】マラッカの王宮を模した巨大な建物の中にある博物館『マラッカスルタンパレス』
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173【マレーシア紀行】マラッカの街の新旧エリアを一望『マラッカタワー』
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143【マレーシア紀行】マラッカの一日の締めくくりは『マラッカリバークルーズ』
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046 【マレーシア紀行】2013年に遭遇した、マラッカの火災
マレーシアの南にある、世界遺産都市マラッカ。数々の歴史的な史跡を堪能しようと訪れたこの街で、予想外の事態に遭遇したのでした。

独立宣言記念館

独立宣言記念館(Procalmation of Independence Memorial)は、マレーシアが独立するまでの数々の資料を展示した博物館です。
その展示物としては、14世紀のマラッカ王朝誕生から始まり、ポルトガル、オランダによる統治時代。
そして、イギリスによる統治の時代に入り、マレーシアがイギリスから独立を勝ち取るまでのストーリーを描いている絵画や資料が展示されています。
そして、歴史的に貴重な条約文や書類、かつてのマレーシアの領土地図など展示も行われており、この地域の歴史をしっかりと学ぶことができる博物館となっています。
マレーシアといえば日本による占領時期もあります。
もちろんその時期の資料も展示されています。
これだけの貴重な展示品があることから、その入館料もかなりかかるのだろうなあ・・・と思ってしまうかもしれませんが、なんとこの博物館はタダでは入れてしまう、マラッカの太っ腹スポットなのです。

その割には中に入ってみている人はポツポツとなのですが、館内は非常にきれいに整頓されており、冷房もしっかり完備されているので、暑いマラッカ観光の途中で涼みがてら気軽に入ることもできてしまいます。

そんな独立宣言記念館ですが、この建物を見たときにまずその外観に注目することでしょう。
周囲の建物の中でも異質な洋風建築が目を惹くこの建物ですが、もともとは別の用途のために造られたものなのでした。
それはイギリスによる統治が行われていた1912年の頃に、イギリス人専用の社交クラブであった「マラッカ・クラブ」として使われていた建物なのでした。
マラッカ・クラブは、当時の英国人たちが、イギリス領マラヤにいながら社会的な交流の場として使用されていたものです。
記念館としては、マレーシアが独立してから28年後の1985年に、マレーシアの初代首相トゥンク・アブドゥル・ラーマンによって開かれたのでした。

アクセス

サンチャゴ砦のすぐお隣にある洋風建築が目印です。

独立宣言記念館に行ってみた

それでは独立宣言記念館に行ってみましょう。

サンチャゴ砦のすぐお隣に、城を前面に押し出した美しい洋風建築があります。

こちらが独立宣言記念館であり、かつてはマラッカ・クラブという英国人専用の社交場として使われていた建物でした。
今は、博物館として活用されています。

サンチャゴ砦はこの距離にあります。
ほんとすぐそばにあるのでセットで見て回れますね。

博物館の庭には、上の写真のような車両も展示されていました。
それでは館内に入っていきましょう。

早速目に入ってくるのは、マラッカ王朝時代からマレーシアの独立までを表した絵画や資料があります。

とくに、大航海時代に入ってヨーロッパからポルトガル、オランダ、イギリスなどがやってきたことについての資料が展示されています。

海峡植民地であったマラッカだけあって、海や船舶にかかわる資料がたくさんです。

これは、日本刀??

と思っていると、ここからは日本によるマレー半島への進行と、約3年間の統治に関する資料でした。

日本軍がどのように進軍してきたのかについて、地図で解説されていました。

日本統治期に発行されていた紙幣である軍票も展示されていました。

2階にも上がってみましょう。

ここからはギリスからの独立、そしてマラヤ連邦からマレーシアへと移り変わっていくマレーシアの歴史についての展示でした。

こちらは歴代首相かな??

いかがだったでしょうか。
かなり立派な博物館ではなかったでしょうか。
とても丁寧にマレーシアの独立までの歴史について紹介されているので、まずはここに足を運んでから、いろいろな有名なスポットへと向かってもいいかもしれませんね。