791【雑記】実は一つの国だった!?インドを挟んで存在する『パキスタンとバングラデシュ』

世界のわきみち(World)
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南アジアの国といえばどこが思いつくでしょうか。
その中心といえば、インド
今後、世界最大の人口を抱える国になろうとしている超巨大国家ですよね。
ではその周辺にはどのような国があるでしょうか。

まずは、インドの北西にある国のパキスタンです。
宗教によってインドとの対立が根深いこの国は、これまでも幾度となくインドとの争いがあったため、その名前は聞いたことがあることでしょう。

そして、インドの北東にあるのがバングラデシュです。
アジアの中でも最貧国に近いこの国は、なかなか目立たないかもしれません。

この3つの国。
どれもがかなり多くの人口を抱える国なのですが、実はもともとはひとつの国だったことは知っているでしょうか。
そして、インドが独立した後に、パキスタンとバングラデシュが1つの国だったことも知っているでしょうか。

このように国の成り立ちに複雑な歴史のあるパキスタンとバングラデシュについて今回は調べてみることにしました。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 今は3つに分かれているけれども、そこに至るまでには紆余曲折、様々な歴史や争いがあったのでした。

パキスタンとバングラデシュ

パキスタンとバングラデシュ、そしてインドは、南アジアにある国々です。
世界第二位の人口を抱えるインド、そして世界第五位のパキスタンに世界第八位のバングラデシュ。
これほど巨大な国々が集まるこの地域ですが、長い歴史の中ではこの辺りは一体であった地域なのでした。
それが現在では3つの国に分かれています。
では、この地域にはどういった歴史的な経緯があったのでしょうか。

インドとパキスタンの独立

南アジアのこの地域は、古くはインダス川流域に興ったインダス文明の中心として栄えていった地域です。
しかし、大航海時代を迎え、ヨーロッパの列強がアジアに植民地を求め、次々にその手に落ちていきます。
インド・パキスタン・バングラデシュの地域も、イギリス領インドとして統治が行われていました。

そんなこの地域なのですが、1947年にイギリスの統治も終わりを迎え、独立を果たすことになります。
しかし、そのときにインドとパキスタンは2つの異なった国として分離独立することとなります。
なぜそのようなことが起こったのかというと、それは宗教間の対立なのでした。

イギリスから独立する際に、イスラム教徒とヒンドゥー教徒とが混在していたインドの地域では、その対立が深まり顕著になっていました。
そのため、ヒンドゥー教徒が住む地域をインドとして、イスラム教徒が住む地域をパキスタンとして、分離独立することになったのでした。

この時に、現在のバングラデシュはまだ存在していませんでした。
バングラデシュは、パキスタンの1州である東ベンガル州として存在していたのでした。

パキスタンからバングラデシュの独立

パキスタンの一部であった東ベンガル州ですが、その後に東パキスタンと名称を変更します。
国としてはパキスタンであったものの、遠く離れた飛び地の場所だったのです。
イスラム教徒の住む国として独立したパキスタンではありましたが、宗教という結びつきだけでは、この離れた2つの地域を1つの国として国家運営していくことには難しさがありました。

その最も大きな理由は言語の違いでした。
パキスタンが推し進めるのはウルドゥー語でしたが、ベンガル人が多数を占める東パキスタンでは、ベンガル語勢力が強く、西パキスタンに重きを置いた政策が多かったことからも、東パキスタンに住む人々には不満が渦巻いていたのでした。

そんな折、インドと西パキスタンは対立を深めていくことになります。
東パキスタンは独立の機運を高めていきますが、敵の敵は味方ということで、インドを後ろ盾にして東パキスタンの独立運動を推し進めていきます。
そして、バングラデシュ独立戦争が1971年に勃発。
インドの強大な武力を味方につけたバングラデシュはその独立を成し遂げたのでした。

602【バングラデシュ紀行】実はもともとはパキスタンだった!!?アジアの最貧国あたりに位置する『バングラデシュ』とは??
バングラデシュはアジア地域では最貧国クラスに位置し、そのことから犯罪も多かったりする国であることは事実です。しかし、このバングラデシュのある地理なのですが、ヒマラヤ山脈から流れてきた栄養素豊富な雪解け水と土砂が、ガンジス川などを経て堆積し、世界大大規模の三角州(デルタ)となった、水と緑にあふれた土地なのです。

このように、この地域はもともとは一つだった国が分離独立していった地域なのでした。
このような歴史的経緯があることから、インドとパキスタン、パキスタンとバングラデシュには、なかなか相容れることができない事情もあります。

いかがだったでしょうか。
今はそれぞれが独立して、徐々に存在感を示してきているこの国々。
次の世界の主役に名乗り出るであろうインドはもちろんのこと、多くの若い人口を抱えるパキスタンやバングラデシュも、今後大きく成長していくであろう国々としてリストアップされています。
今後は訪れる機会も増えるかもしれな南アジア。
その歴史的な経緯を知りながら、太古に華々しい文化が栄えたこの地域を楽しんでみてはいかがでしょうか。