818【映画あれこれ】もはや説明の必要のないほどの名作映画。映画と旅とがつながったのはここからかもしれない『ローマの休日』

映画あれこれ(Movie)
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映画の世界というのは昔も今も旅のきっかけに成りえるものの一つなのです。
映画で出てきた国や町、名所に行ってみたい!
映像の中の一場面を実際に体験しに行ってみた人は少なくないのではないでしょうか。

今回紹介している映画は、その元祖ではないかと思います。
日本では1954年に公開されたこの映画ですが、この映画を見て、映画の中で出てきた様々な舞台を巡りに行く!
という行動に出た人々も多かったと聞きます。
その映画の名前を『ローマの休日』といいます。

あまりにも有名すぎるこの映画なのですが、イタリアのローマを全世界に向けてPRしたという意味では、とてつもない功績を持った映画なのではないかと思います。

今回はこの世界的に影響を与えた映画、ローマの休日について紹介していきたいと思います。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 気分はイタリアのローマ。アン王女と共にまずはイタリアのローマに行った気分を味わってみませんか。

映画に関する記事です。

944【映画あれこれ】イタリアの一都市を襲った恐怖の天災の中で生きた人々を描いた『ポンペイ』
今回紹介している映画は『ポンペイ(Pompeii)』といいます。もちろんそこの登場人物などは架空の人物なのですが、ポンペイで行われていたかつての人々の生活の様子や、ポンペイを襲った大災害の様子など、リアリティあふれる映像で見ている人に伝えてくれる映画となっているのです。
923【映画あれこれ】ローマ法王にかかる重圧。そしてそこにある苦悩を描いた『ローマ法王の休日』
ローマ法王になるということはどういうことなのでしょうか。そんな世界中の人々が知っているけれど、実際にどうやってその立場になるのか。どんな生活をしているのか。そんなローマ法王の事実をコメディ映画として取り扱っているのが映画『ローマ法王の休日』です。
902【映画あれこれ】原爆投下からわずか8年。この出来事を風化させまいとした人々によって作られた映画『ひろしま』
原子爆弾を取り上げた作品の中でも、原爆の悲劇からわずか8年後という時代に、実際に広島での原子爆弾の様子を目の当たりにした多くの一般のエキストラの人々が参加した映画があります。その映画を『ひろしま』といいます。
881【映画あれこれ】インドネシアを震撼させた大虐殺事件を取りあげた映画『アクトオブキリング』
インドネシアは世界でも最大のイスラム教徒人口を誇る国です。それ以外の宗教の人たちには暮らしにくそう・・・。と思ってしまうかもしれませんが、インドネシア国内には、キリスト教の人も、ヒンドゥー教の人も、仏教の人もいます。そして、国の祝日にはそれらのイスラム教徒は違う宗教の特別な日も、国家の祝日として制定されるほどなのです。厳格なイスラム国家とは少し雰囲気が違いますよね。
860【映画あれこれ】インドのムンバイ同時多発テロを取り扱った映画『ホテルムンバイ』
た世界を震撼させた事件は、映画化され後世に語り継がれていく場合があるのです。今回紹介している映画もとあるテロ事件を紹介したものです。その映画とは、ホテルムンバイといい、2008年に起きたインドのムンバイ同時多発テロを取り扱った映画なのです。
839【映画あれこれ】実際の事件を取り上げたドキュメンタリー映画。まさか現代にこのようなことが…『奴隷の島、消えた人々』
今回紹介している映画は、『奴隷の島、消えた人々』。ドキッとしませんか、このタイトル。"奴隷"という言葉が印象的なこの映画のタイトル。いかに古い時代の話なのかなと思いきや、その詳細を見てみると、意外や意外。この映画は実際に2014年に発覚した韓国でのとある事件を取り扱った映画なのです。
797【映画あれこれ】かの有名なこの人物を、一人の少女として新たな角度から映画化した『マリー・アントワネット』
「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない。」このセリフを聞いたことがあるのではないでしょうか。誰のセリフだったかなあ、と思い返してみると、歴史上のとある悪女が浮かんでくる緒ではないかと思います。その人物こそが、フランス国王ルイ16世の王妃だったマリー・アントワネットです。
755【映画あれこれ】1950年代のサイゴンが舞台。10歳で奉公に出た少女の成長と人々との交流を描いた作品『青いパパイヤの香り』
今回紹介しているのは、ベトナムの大都市であるホーチミンシティがまだサイゴンと呼ばれていた1950年代のベトナムを取り扱った映画です。その映画の名前は、『青いパパイヤの香り』といいます。
734【映画あれこれ】ベトナムの古い慣習を映像化。しかし、その映像化は問題となり・・・『第三夫人と髪飾り』
ベトナムで作られた『第三夫人と髪飾り』という映画。この映画の舞台は19世紀のベトナム。一夫多妻制が残り、男児を生み育てることが女性の務めとされていた古き慣習の残る時代。その時代に翻弄される14歳の少女が主人公の映画です。
713【映画あれこれ】暗黒の時代を実際に体験した人物が演じるリアリティ『キリングフィールド』
今回紹介しているキリング・フィールドという映画は、地獄のような日々に突き進んでいっていた、当時のカンボジアの状況を表している映画なのです。その映像は非常にリアリティにあふれているのですが、そこまでのリアリティがなぜ表現できたのかというと、この映画の助演の男性が、実際にクメール・ルージュ下のカンボジアを生き抜いた人なのです。
573【映画あれこれ】同じ民族が引き裂かれた悲劇の戦争、朝鮮戦争。ある兄弟の姿を通して戦争の現実を物語る『ブラザーフッド』
映画『ブラザーフッド』は、朝鮮戦争に翻弄されたある兄弟を取り扱った映画なのですが、ストーリーとしてはフィクションであり、実際には起こりえないだろうという点もあったりするため、賛否分かれる映画です。ただ、戦争が同じ民族、家族、恋人たちを引き裂き、多くの人々の心の中に傷を残した戦争の雰囲気は十分に伝えてくれる作品だと思います。
555【映画あれこれ】ベトナム戦争時、アメリカはこの国の中でどのような立場だったのか『グッドモーニング、ベトナム』
ベトナム戦争真っただ中のサイゴン(現在のホーチミンシティ)でアメリカ兵のためにラジオ放送を行っていたある空軍兵且つラジオDJの視点から見たベトナムを描いた作品『グッドモーニング、ベトナム』です。このストーリーは実在の人物の体験に基づいて描かれており、ベトナム戦争のまた違った一面を見ることができる映画なのです。
537【映画あれこれ】ポル・ポト政権下のカンボジアでの実話。この国を襲った歴史の一端が見える『地雷を踏んだらサヨウナラ』
ポル・ポト率いるクメール・ルージュによって激しい内戦状態に陥っていた1970年代のカンボジア。そのような状況下にあったカンボジアに単身乗り込み、カンボジアの実情を伝え続けたのが一ノ瀬泰造氏なのです。そんな一ノ瀬泰造氏の半生を映画化したものが、今回紹介している、『地雷を踏んだらサヨウナラ』です。
522【映画あれこれ】今の時代ではありえないかもしれないが、人が自分の力で生きるためにはありだったのか『フリークス』
今回ふと目に留まったとある白黒映画。その映画なのですが、邦題では『怪物園』、原題では『フリークス』といい、サムネイル画像には下半身がなく、手だけで体を支える人物の画像が。あまりにも強烈なその画像が気になり、この映画を閲覧してみましたが・・・
507【映画あれこれ】イギリス統治時代のインドが舞台。この時代の女性のおかれた立場がよくわかる伝説的な女優『マドビ・ムカージ』
オンデマンドビデオサービスの中では、これまでに全く知らなかったような動画も目に入ります。たくさんのサムネイルを見ていると、その中には目に留まるものもあったりするのです。オンデマンドビデオサービスで目に留まったある映画作品と、そこから知ったとあるインド人女優であるマドビ・ムカージについて書いていきたいと思います。

映画『ローマの休日(1953)』

ローマの休日は、アメリカで製作された映画です。
1953年に本国で上映され、日本では翌年1954年に公開された映画です。
主人公であるアン王女をオードリー・ヘプバーンが、新聞記者をグレゴリー・ペックが演じた伝説的な映画です。
美しいローマの町で繰り広げられる王女と新聞記者との一日だけのラブストーリーなのです。

この映画の世界的な反響はすさまじく、多くの人々に影響を与えたのでした。
2人が訪れたローマの名所数々
アン王女が映画の中で披露したショートヘアーの髪型が、ヘップバーンカットと呼ばれて多くの女性が真似をしたこと。
映画で2人が乗っていたスクーターのベスパ
映画全編は白黒映画となっていますが、白黒だからこそ、見ている人々が想像を膨らませ、より映画の舞台に思いをはせていたのではないでしょうか。
多くの人々を虜にした映画、ローマの休日。
すでに主演の二人は鬼籍に入っていますが、ローマを舞台にした美しい光景は、これからも永遠に残りづ付けます。
名前は知っているけれども、実際に映画は見たことがないなあ、という人も多いかもしれません。
今でもあらゆるところで見る機会がたくさんあるローマの休日を一度は見てみませんか?
日本語吹き替え版もあるため、手軽に楽しむことができる映画作品なのです。

物語は、ヨーロッパ某国の王位継承者であるアン王女が、ヨーロッパ各国を表敬訪問中に、連日のように強行される過密スケジュールと幾度となく用意されていたセレモニー出席などにうんざりしてしまっています。
そんな王女は、イタリアのローマで滞在していた宮殿をひそかに街中に抜け出すのです。
そこで出会ったアメリカ人新聞記者のジョーと出会ったことで、王女と新聞記者のローマを満喫するひと時が始まるのです。

ジョーは、アン王女の写真記事を見て、王女の素性に気付いていたものの、新聞記者としてスクープを得るために王女と共にローマの街中を楽しんでいくのです。

市場での買い物。
美容院で美しい長い髪を短く整え。
スペイン広場でジェラートを堪能する。
その後は、スクーターのベスパに乗ってローマ市内の各所をまわります。
コロッセウム。
ヴェネツィア広場。
真実の口。
祈りの壁。

今では誰もが知っているようなローマの名所の数々を訪れたアン王女は、サンタンジェロの洗浄パーティーに参加していた際に、追っ手に見つかってしまいますが、川へ飛び込むことによって追っ手から逃れることに成功します。

特別な一日を過ごしたアン王女とジョーの間にはお互いに強い恋心が芽生えています。
しかし、そのお互いを思う気持ちは、二人の立場の違いが大きく障壁となってしまいます。
二人は本当の想いをお互いに言い合うこともなく、アン王女は宮殿へと戻り、ジョーはアン王女との思い出の数々を記事にすることはしませんでした。

アン王女は、この表敬訪問で最も思い出に残った場所をローマであると記者会見で発言をします。
その場に記者として参列してたジョーと見つめあう二人。
ローマでの休日は2人だけの思い出として2人の心の中にしまわれたのでした。

いかがだったでしょうか。
安易に映画の最後で二人が結ばれるのではなく、お互いにそれぞれ自分の元ある生活に戻っていく。
そういったところにリアリティが感じられることから、公開から半世紀以上経った今でもなお、人々の心に残り続けている映画となっているのではないでしょうか。
思えば、映画が旅のきっかけになったというのは、この映画頃からではないでしょうか。
当時は海外旅行も一般的ではなかった時代。
今以上に映像で伝えられる世界の名所の様子は人々の心を掴んだのではないかと思います。
そんな伝説的な映画が今でも気軽に楽しめる。
今だからこそ、一度は見ておきたい作品ですね。