フルーツの王様といえば?
と聞かれたときには、何と答えますか?
日本でもかなり認知度が上がってきていますが、『ドリアン』という答えが返ってくることでしょう。
とてつもなく好き嫌いの分かれるフルーツではあるものの、一度その味にはまってしまうととりこになってしまうドリアン。
しかし、そのとてつもない臭いのため、ホテルや公共施設、交通機関などに持ち込むことが禁止されていたりすることは、知っている人も増えてきていることでしょう。
では、フルーツの女王といえば?
こちらに関してはすっと答えが返ってこないのではないでしょうか。
フルーツの女王とは一体何か。
それは、マンゴスチンなのです。
ぱっと思い浮かびますか?
その味がイメージできますか??
東南アジアに行けば、安価でどこでも売っているマンゴスチンではありますが、日本ではほとんど見かけることができないと思います。
でが、このマンゴスチンとは、なぜフルーツの女王なのであり、どのような味わいなのでしょうか。
というわけで、今回のわきみちは、
世界のフルーツに関する記事です。







マンゴスチンとは

マンゴスチンは、フルーツの女王として世界では有名なフルーツです。
インドネシアやマレーシアではマンギスとも呼ばれています。
東南アジアが原産であるため、東南アジア各国をはじめ南アジアや中南米でも栽培して食されており、その味が非常に美味であることから、フルーツの女王と呼ばれているフルーツです。
特に東南アジアにやってきたヨーロッパ人に好まれたフルーツであり、現在のような流通技術のない時代には、それこそ本当に幻の高貴なフルーツとして考えられていたのでした。
インドネシアやマレーシア、タイなどではどこの市場やスーパーに行っても見かけることができ、非常に安価に手に入れることができます。
5月~8月頃が旬であるため、この時期にはどこのお店に行ってもマンゴスチンをよく見かけるようになります。
長くミバエの国内への侵入を防ぐために、日本国内への輸入は許可されていませんでしたが、日本には2003年から生果の輸入が解禁されています。
しかし、流通量が非常に少ないため、なかなか見かけることはないと思います。
現在日本に入ってきているマンゴスチンのほぼすべてはタイから輸入されてるものになっています。
完熟の少し手前で収穫されたマンゴスチンは、その後に追熟をして、消費者の手に渡るころに完熟になるように考えられて店頭に並べられています。
完熟した後は数日以内に食べなければ、果皮がかなり硬くなってしまうので、果皮に包丁が通るうちに食べてしまうのが美味しい食べ方なのだそうです。

マンゴスチンは、20m近くもの高さになるマンゴスチンの木になる果実であり、外観は4~8cmほどの球形をしています。
その栽培はなかなかに繊細であり、大規模栽培には向いていないのだそうです。
また、高温多湿である熱帯の気候且つ多くの水を必要とすることから、日本の環境はマンゴスチンの栽培に適していません。
さらには、結実まで10年以上もの年月が必要なフルーツなのです。
これだけ聞いても、その栽培がかなり手がかかることがわかりますよね。
1cmほどもあるかもしれない分厚く硬めの果皮に包まれており。
この果皮はブドウのように濃い赤紫色となっており、ポリフェノールが豊富に含まれています。
そのため、抗がん作用や、免疫力の工場、抗菌作用など様々な効能があるといわれています。
果皮は、捨ててしまうのではなく、薬や染料としても利用されています。

その果皮を切り取ると中には真っ白い色の、ミカンの房のような形の果肉が入っており、大体8~10ほど入っています。
その中の1~2房には種子が入っています。
ではその味わいはどのようなものなのでしょうか。
フルーツの王様と呼ばれるドリアンは、非常に好き嫌いの分かれる味わいであることは聞いたことはあるかもしれませんが、マンゴスチンはおそらくほとんどの人に受け入れられる味ではないかと思います。
果肉は柔らかく、甘みと共に酸味ある上品な味わいのマンゴスチンは、日本にあるフルーツで言うとみかんに近い味わいと考えるとわかりやすいかもしれません。
そのため、珍しい南国フルーツであるにもかかわらず、どこか懐かしいような味わいすら感じてしまうかもしれないことでしょう。

いかがだったでしょうか。
日本にいているとなかなかお目にかかれないフルーツではありますが、その味わいは日本人にも広く受け入れられる味わいだと思います。
上品な甘みと酸味を味わうことができるマンゴスチンは、今後日本にも広く入ってくる南国フルーツの一つだと思います。
ぜひ、魅惑の南国フルーツに一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。