世界のフルーツというのは、本当にたくさんの種類があります。
日本にあるフルーツで十分なのかなと思っていたら、そんなことはありません。
まだまだ日本に入ってきていないフルールは山ほどあるのです。
その中でも、日本で栽培できないような熱帯のフルーツはなかなか日本では食べることはできませんよね。
しかし、そんな熱帯のフルーツであっても、何とかして輸送したり、栽培したりするなどして、日本国内に居ながらにしても味わうことができるフルーツがずいぶんと増えてきました。
ひと昔前であれば南国フルーツの代表だったバナナやパイナップル。
これらはもうどこでも手に入るほど当たり前のフルーツになりましたよね。
近年であれば、マンゴーやアボカド、ドラゴンフルーツやパッションフルーツ。
ライチやロンガンなどは日本でもよく見かけるようになってきましたよね。
そして、まだまだ隠されたフルーツがあるのです。
今回紹介しているフルーツは、シルサックと言います。
これはインドネシアでの呼び方であり、英語ではサワーソップと呼ばれるフルーツです。
その外観はとげとげしており、一見すると美味しそうとは思わない外観のフルーツなのですが、とげのあるものほどその中身は素晴らしいものだったりするのです。
今回はこのシルサックについて紹介していきたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
世界のフルーツに関する記事です。



シルサック(サワーソップ)とは
シルサックは、熱帯地方である赤道付近や、中南米・北米などで栽培されているフルーツです。
シルサックとはインドネシアでの呼び方であり、英語圏ではサワーソップと呼ばれています。
日本ではトゲバンレイシだそうです。(日本語の呼び方があることにお驚き。)
熱帯のフルーツかと思いきや、多湿であり暖冬な地域であれば自生するのだそうです。
その外観は次のようになっています。

緑色のドリアン?かと思うように、とげとげの表面をしているフルーツです。
このとげはドリアンのように固いとげではなく、柔らかいとげになっているため、手で触ることができます。
熟したシルサックはナイフで簡単に切ることも、手で割ることができます。
中は白い繊維のような果肉がつまっており、これを手でむしって食べます。
食感としては、果汁たっぷりのスポンジを食べるような感じがし、多量の種が入っているため、必ずしも食感として美味しさを感じるかというと人によるかもしれません。
しかし、その香りや味は柑橘系の酸味ある味わいをベースに甘さや南国系フルーツの風味も感じたりと、独特の味わいになっています。
そういったフルーツであるため、果肉を食べることもあるのですが、インドネシアではどちらかというと多量に含まれている果汁を味わうフルーツでもあるのだそうです。
果汁を使ったジュースやアイスクリーム、シャーベットなど、暑い時期にさっぱりと食べたり飲んだりしたいときにはぴったりの味わいになっています。
インドネシアでは、このシルサックジュースがどこのスーパーやパサール(市場)でも手に入れることができます。
また、栄養素的にもかなり優れているようであり、食物繊維やビタミンやカリウムを含むことから様々な効能があることからも人々から好まれているフルーツなのです。
その効能はすさまじいらしく、特筆すべきところはがん細胞を死滅させる効果があるということ。
ゴーヤ(ツルレイシ)がもっている効果と似ていますね。
ゴーヤと中身が似ていることもあるのかもしれません。
効果はそれだけにとどまらず、便秘やストレス、糖尿病や高血圧、うつ病やストレスなどにも効能があるなど、食べることによって健康に多大に寄与する可能性があるフルーツでもあるのです。
また、免疫系も強化する作用があるため、あらゆる病気から身を守ってくれる可能性があります。
このような抜群の効果があるため、シルサックの果実だけではなく、その種や葉、樹皮や根なども使って、医療にも積極的に使われているフルーツなのです。

いかがだったでしょうか。
これほど栄養価的に優れたフルーツが他にあるでしょうか?
必ずしも熱帯だけに自生するものではなく、冬がとにかく寒くなければ日本でも栽培ができそうなことから、積極的に沖縄などでも栽培してみてはどうかと思ってしまいました。
果肉は必ずしも万人受けはしなさそうですが、多量に含まれている果汁は利用できる範囲がおおいのではないでしょうか。
中々日本ではお目にかかれないシルサックですが、健康目的でも一度試してみてもいいかもしれませんねん。
バリ島などでもたくさん売られているので、訪れた際には試してみたいですね。