何度のってもドキドキするのが飛行機。
離陸のタイミングはなかなかにドキドキするのものです。
フライト中の”これから気流の悪い所を飛びます”案内などがあると、さらに身構えてしまいますね。
それ以上にドキドキするのが、着陸時。
飛行機の航行でやはり離着陸時が最も危険なのは確かだそうで。
そこをいかにうまく操作できるのかが、パイロットの腕の見せ所でもあります。
そして、その離着時には、それ相応の滑走路の距離が必要なのだそうです。
それなりの長さがあることによってより高い確率で安全に、離着陸ができるのだそうです。
そんな要ともなるような滑走路がギリギリの長さだったとしたら・・・??
今回はそんなニュースがあったので、紹介していきたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
世界で最も短い商用滑走路に着陸する気分どんな感じ??

オランダのカリブ海には、サバ島という小さな島があります。
この小さな島は、起伏が激しい斜面と海食崖で囲まれており、飛行機が着陸できるような滑走路を確保できるスペースは十分にはありません。
そんなサバ島にあるファンチョ E ヤラウスキン空港への着陸は、ある意味命がけなのです。
そんな島にある空港の商用滑走路は約400m。
そのうち使用可能なのは300m弱。
この滑走路は、空母よりも長く無い滑走路なのです。
そして、その滑走路の両端は海に切り立った崖。
その場所の恐ろしさがわかるでしょうか?
そのような空港ではあるものの、観光客を島へ呼び込み、島に住む人々が医療が必要な時に島外へと連れだしたりと、重要なライフラインとなっているのです。
サバ島では、この滑走路の切手があったり、ある土産物店ではサバ島上陸を生き延びたと書かれたTシャツが販売されています。
フェリーでもサバ島へは入ることはできますが、この世界で最も恐ろしい着陸を体験するためにフライトを選ぶ人も多いのだそうです。
サバ島へやってくる飛行機は、近くのシントマールテン島から19人乗りの着陸困難な空港に素早く停止するように設計された航空機で約15分のフライトで到着します。
そして、それを運転するパイロットは特別に訓練されたエリートパイロットを有する唯一の航空会社Winairです。

サバ島への着陸は、常にドキドキ感を与えます。
翼が最終アプローチで山腹をかすめる点など、心臓の弱い人には耐えられないかもしれません。
短く、下り坂である滑走路への着陸には、航空機の重量、風速制限、雨天などの天候など、あらゆる条件を考慮しなければ安全にこの空港へと着陸することができません。
一つのミスが事故につながってしまうので、エラーを許容する余地はないのです。
それでもパイロットたちは、自らの経験に基づいた航空技術によってフライトを行っているのです。
シントマールテン島を離陸すると、その眼前にはサバ島のシルエットがすぐに目に入ります。
この島に向かって一直線に飛行。
コックピットとキャビンとを隔てるドアはないので、常にパイロットたちが連携して素晴らしい作業を見ながらサバ島に向かって航行していきます。
自然を楽しんでいる時間はありません。
島が近づくにつれて、火山の斜面に向けてまっすぐに進んでいるかのように感じられるフライト。
最後の最後には、飛行機は滑走路の方向に鋭くバンクして、島の海食崖を眼前に見ます。
着陸に向けて飛行機が水平になると、翼が丘の中腹をかすめ、着陸をします。
それは非常に怖いけれど、価値がる瞬間でもあるのです。
そんな島に飛行機が最初に着陸したのは1959年。
それまで孤立していたサバ島はこの瞬間孤立から抜け出したのでした。
しかしそれでも安全上の理由からなかなか自由に航空機によって上陸ができなかったサバ島。
それは1963年になるまで続いたのでした。
サバ島の着陸は航空ブームを呼んでいます。
そして離陸するのもギリギリだったりするのです。
飛行機は離陸の際に滑走路の全長ほとんどを利用し、地面がほとんど残っていない最後の最後の瞬間に離陸を行います。
飛行機は滑走路の一番端から反対の端に向かって進み、一瞬水に落ちたかに見えた後、空へと向かっていきます。
このサバ島への離着陸のスリルは、世界で最も恐ろしいランキングでも独自の一を占めているのです。

いかがだったでしょうか。
下手な遊園地の絶叫マシンよりも恐ろしいかもしれないサバ島への離着陸。
心臓の弱い人にはお勧めできませんね。
しかし、こういったアピールの方法もあるということは、旅人たちへの訴求ポイントになるのですね。
旅に日常では味わえないスリルを求める人々は、訪れてみる価値のある場所の一つなのかもしれません。
