863【旅ノウハウ】貧乏旅行は体力勝負。泊るところもこんなところで『駅寝』

旅のノウハウ(Travel)
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安旅をするためには様々な方法があります。
交通手段を安くするために、行うことができることはたくさんあります。
時間をとるか、費用をとるか。
かかる費用を抑えれば抑えるほど、激しく時間がかかってしまうのは世の常。
若く時間があるころには、夜行バス、青春十八きっぷなど、鈍行でのんびりの旅がぴったりですよね。

でも、まだまだ費用を抑える方法はあるのです。
それは宿泊費。つまり宿代です。
ゲストハウスやAirbnb、ライダーズハウスなどを利用すれば安く済ませますよね。
いやいや、もっと安く抑えることができるんですよ。
もはや費用という概念もないかもしれません。
何しろタダなんですから。

そんな究極の宿泊方法を駅寝、別名ステーションビバーク=STBといいます。
その名の通り、『駅』で『寝る』のです。
この存在を知らない人は、なんのこっちゃ??となるのではないでしょうか。
たしかに夜を駅で過ごす、スーツ姿の酔っぱらったおっさん・・・。
いえいえ、そんなハプニング的な宿泊ではなく、駅で寝ることをしっかりと計画の上で行う宿泊方法なのです。

そんな、一般的とは言えない宿泊方法ではありますが、旅する人々の中では比較的よく知られた宿泊方法である駅寝について今回は紹介していきたいと思います。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 旅の費用を究極に抑えるための方法、駅寝。しかし、実際に行うときは十分に気をつけて!!

駅寝

駅寝、別名ステーションビバーク=STBは、旅の最中に宿泊する際に、鉄道駅を利用する方法があります。
鉄道駅を利用するとは、鉄道駅に隣接する宿泊施設を利用するのではなく、鉄道駅そのものを宿泊施設として利用する方法なのです。

元々は登山愛好家の人たちにが、登山前日に駅舎で宿泊し、鉄道が走り始める前の夜明けとともに登山に繰り出した際に活用した宿泊方法が駅寝なので。
現在では、登山愛好家だけではなく、お金のない大学生たちがこぞって愛好した方法でもあります。

安い宿泊方法という側面が強いですが、始発列車、始発バスにどうしても間に合わせなければいけないという登山者にとっては、むしろマストな宿泊方法だったりします。
登山を愛する人々にはむしろ、備えておかなければいかないスキルの一つだったりするのですね。

おそらく、世界広しといえども、治安面で問題がない国でなければできないであろう駅寝。
日本は比較的できてしまう国なんですよね。
日本の駅舎は、ほとんどどこも立派な駅舎をもち、そこには待合室やトイレなどの水回り。
自販機もあれば電気もあり、十分一夜を過ごすための条件はそろっているのですね。
シュラフなどをもちこみ駅の中にマットを敷いて、その中で一夜を過ごす。
そして、朝早くには駅から旅立つ。
いかにも旅らしい旅の方法ですよね。
しかし、駅寝にもルールがあります。
まずは、最終列車が出るまでは寝ないことです。
当たり前のことですが、駅の営業中には一般の乗客がたくさんいます。
そういった人たちが一通りはけて、最後の列車が営業を終了するまでは寝ないというのがルールなのです。
そして、始発列車が駅に入ってくるまでには片づけて駅から去るということです。
あくまで、駅舎が営業に使われていない時間帯に、その軒先を利用させてもらうというのが駅寝の大切なマナーなのです。
あたりまのことですが、いつ何時でもやっていい宿泊方法というわけではないのですね。

そして、こちらも当たり前のことですが、駅舎の中で火を使ってはいけませんし、自分が宿泊したところの後片付けをきちんとするということがマナーです。
しかし、そういった当たり前のマナーを守れないがために、無人駅はまだしも、駅寝ができるような24時間開放されている場所をもつ有人駅はほとんどなくなってしまっているのだそうです。

最後に、寝床になる場所はしっかりと見つけようということです。
当たり前のことですが、ホームの中で寝るわけではいけません。
待合室が解放されていればそこで、ということもありますが、なるべく人通りが少なく、雨風が凌げて、なるべく暗めのところがいいかもしれません。
あくまで、他の人の邪魔にならない場所を選ぶことが大切です。

駅寝にルールやマナーが存在することを初めて知った人はびっくりしたのではないでしょうか。
駅で寝るということ自体違法行為では??と思ってしまうかもしれませんが、とんでもなく早朝に指定されている列車やバスなどもあることから、ある意味暗黙の了解で容認されているところがあるのです。
あくまでご厚意で泊めていただいている。
それに対して、誠心誠意きちんとルールを守って宿泊者も振る舞う必要があるのです。

なお、あくまで手段であった駅寝ですが、その駅寝を愛好しすぎて京都大学では駅寝サークルなるものが存在したようなのです。
手段が目的に。ありがちなことですが、何を愛好するか、それは人それぞれですしね。

いかがだったでしょうか。
旅の目的地も様々であれば、旅の方法も様々なのですね。
今回の駅寝は万人におすすめできる方法ではありませんし、十分に危険なことに巻き込まれないように注意が必要ですが、長い旅の文化の一つではないかと思います。
こんな旅のスタイルもあるんだなあ、というような気持ちで今回はご覧いただければと思いました。