870【鳥取紀行】古き良き風情漂う、町歩きをするだけでも楽しい『若桜の町』

中国地方(Chugoku)
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今回は古き良き町並みが残る鳥取県にある街を紹介していきたいと思います。
その街の名前は若桜町の若桜地区です。
国選定重要店頭的建造物群保存地区 若桜町若桜として、令和3年に選定された地区となっています。
元々は、以前紹介した若桜鬼ヶ城の城下町として発展した地域であり、街道沿いにある宿場町としても発展した伝統的な地域です。
街道沿いに立ち並ぶ古き良き町並みが残されているこの地域を散策するだけで、まるで古き良き時代に戻ったかのように感じさせてくれる地域となっています。

ここに城下町が啓されるきっかけとなった若桜鬼ヶ城と、国登録有形文化財の若桜駅
これまで紹介してきたこれらと、今回紹介している若桜の町を合わせて、非常に見どころの多いエリアとなっているのです。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 城だけじゃない。駅だけじゃない。街そのものが魅力あふれる若桜の町。

鳥取県に関する記事です。

865【鳥取紀行】レトロな街並みにレトロな駅舎『若桜駅』
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若桜の町(国選定重要店頭的建造物群保存地区 若桜町若桜)

鳥取県若桜の町は、若桜町の中心街に位置しており、この地域は国選定重要店頭的建造物群保存地区 若桜町若として、令和3年に選定された、歴史ある城下町且つ宿場町の雰囲気を存分に残している地区です。

若桜町自体は、古くは和加佐と呼ばれており、古くは千数百年前以前からこの地にあった地名であると考えられています。
この地域の中心にあったのは、若桜鬼ヶ城であり、1200年には鶴尾山の山上に設けられました。
若桜鬼ヶ城には、矢部氏が16代にわたって代々居城し、豊臣秀吉の武将である木下氏が若桜鬼ヶ城に入ったことで城下町若桜を作りました。

若桜鬼ヶ城の城下町として発展した若桜の町は、江戸時代の一国一城令によって廃城となった後も、参院を行き来する交易の中継都市として発展し、城下町時代に出来上がっていた町割りや、街の中を通る街道をそのままに、宿場町としてさらに発展していくことになった町なのです。

町を南北に走る本通り沿いを中心として約9.5haの範囲が保存地区となっています。
明治期には3度もの大火を経験した街なのですが、その都度当時の住民たちが中心となって防火対策を盛り込みながら町を復興しており、現在の町並みの基礎となっています。
城下町時代・宿場町時代の町割りを維持しながら、明治時代から昭和30年代までの伝統的な町屋が立ち並んでいます。
山陰地方山間部の消化町の様子をしっかりと伝える歴史的な町並みとして国選定重要店頭的建造物群保存地に選定されるに至っています。

本通の裏側の通りは蔵通り(裏町通り)となっており、通り沿い南側には土蔵が立ち並んでおり、通り沿い北側には、蓮教寺・正栄寺・西方寺・寿覚院の4つの寺が立ち並んでいます。
また、地区のすぐ北を流れる八東川から用水を取水し、地域住民の生活用水として利用されるようになっています。

アクセス

鳥取県八頭郡若桜町若桜にあります。

若桜の町(国選定重要店頭的建造物群保存地区 若桜町若桜)へ行ってみた

それでは若桜の町(国選定重要店頭的建造物群保存地区 若桜町若桜)へ行ってみましょう。

こちらがかつての宿場町であった若桜の街の散策マップとなっています。
この地図の中で赤色の線で囲われた部分が、現在国選定重要店頭的建造物群保存地区となっている若桜町若桜の地区になります。

若桜鬼ヶ城を中心に、若桜の町並、若桜駅、そして道の駅 桜ん坊と、小さい町ながらも見どころ溢れる場所なのがわかることでしょう。

国選定重要店頭的建造物群保存地区 若桜町若桜として選ばれた経緯などが説明されています。
散策マップを見てみると、伝統的な町並みを見るだけではなく、そういった建物を生かして、工芸館や昭和おもちゃ館などとしても利用されていることがわかります。

こちらは旧若桜街道の町並みにあたる部分になります。
ここは現在延伸されて本通りとして利用されていますが、旧街道をさらに北上していくと、江戸時代の街道独特の道幅の狭い所に伝統的な建造物が立ち並ぶ雰囲気が今も残されています。

夢街道ルネサンスなるものにも2007年に認定されているそうです。

さてこちらは本通の裏側にある土蔵通り(裏町通り)です。
薄暗い小道ではありますが、写真の左側には土蔵が立ち並び、右側には大きな寺があったりします。
また、道のわきには川から引いた用水を通す水路が通されていました。

旧街道通りもよかったですが、個人的にはこちらの土蔵通りの方がお気に入りです。

いかがだったでしょうか。
若桜鬼ヶ城が続百名城に選定されたこともあって、若桜の町もだんだんと訪れる人が増えてくるのではないでしょうか。
城だけではなく、城下町の街並みの雰囲気もそのままに残す貴重な町、若桜。
鳥取の中心部からも離れた場所にありますが、一度は訪れてみる価値のある町ではないでしょうか。