874【北海道紀行】妄想紀行が現実に!!かつてアイヌの人々の拠点だった『チャシ』とは何なのだろうか

百名城/続・百名城(Castle)
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日本百名城の栄えある登録ナンバー001。
北海道根室にある根室半島チャシ跡群
1番でありながら、北海道の中でも唯一道東の離れたところに存在する百名城。
そんなところに城などあるのか?と誰もが口にすることでしょう。
そう思うかもしれませんが、あるんですここには。
チャシが。

チャシ・・・??
城でなくて???
そうです、チャシです。
これが城なんです。
確かに今見に行ってみると、そこに作られたものは上物の姿かたちをとどめていませんが、半島に施された跡は今もまだ残り続けているのです。

ではこのチャシとはいったい何なのか?
今回はこの日本百名城の中でも最難関といわれている根室半島チャシ跡群について紹介していきたいと思います。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • 半島に造られた砦の跡 チャシとは!?自然を存分に生かした古き良き遺構を見に行ってみよう。

道東の記事です。

936【北海道紀行】乙女の涙と呼ばれる知床の滝。そこまでの道のりは恐ろしいのですが・・・『フレペの滝』
今回紹介しているのは知床八景の一つ、フレペの滝であり、知床の山々に降った雨水や雪解け水が、岩の割れ目からしみだしている知れとのこの絶景を代表する滝です。実際に訪れてみるとそのスケールの大きさには驚かされます。滝によって浸食されたと思われる海岸崖と滝のコントラストは、見ているものの心をわしづかみにすることでしょう。
931【北海道紀行】北方領土を望む日本の東端、納沙布岬にある『北方領土資料館』
根室を含めた道東の地域には、北方領土に関する施設が数多くあるのです。その中でも今回紹介しているのは北方領土資料館という施設です。この施設は、日本最東端である納沙布岬にある資料館となっており、北方領土のことについて学ぶことができる資料館となっています。
918【北海道紀行】知床半島を横切る横断道路にある、世界遺産知床を望む峠『知床峠』
知床の中心を横断する道路が知床横断道路であり、その最も高いところに知床峠があります。世界遺産知床を一望できる場所にある知床峠。ここからはどのような光景が広がっているのでしょうか。世界遺産の知床を横断する知床横断道路にある広大な美しい景色を眺めることができる知床峠に行ってみましょう。
916【北海道紀行】ああ知ってる!香川県の…!?ではなく、北海道にある『金刀比羅神社』
全国各地にある金刀比羅神社なのですが、今回紹介しているのは北の端にある北海道は根室の金刀比羅神社です。そして、北方領土にも近いこの金刀比羅神社には、かつて北方領土にあった神社のご神体もここに移され置かれているのです。
915【北海道紀行】「叫びの像」「別海北方展望塔」も隣接する道の駅へ行ってみよう『道の駅 おだいとう』
いずれは北海道と切り離されてしまうのではないかと言われている、ラムサール条約にも登録されている(砂嘴)である野付半島。この野付半島を会場奉公4km先に臨むの野付郡にある道の駅。その道の駅を『道の駅 おだいとう』といいます。 非常にこじんまりとした、不思議な形の道の駅なのですが、この道の駅にある建物は、別海北方展望塔と呼ばれています。
909【北海道紀行】世界遺産知床の入り口にたたずむ、大人気の道の駅『道の駅 知床らうす』
北海道は、知床半島の中ほど。そんな場所に、北方領土の国後島に日本で最も近い道の駅があります。その道の駅とは、『道の駅 知床・らうす』。不思議な名前をしているなあと思いますが、地名です。羅臼という町にあるこの道の駅は、この道の駅を過ぎると世界自然遺産である知床の自然の光景を眼前に眺めることができる知床横断道路の羅臼側の起点となります。
897【北海道紀行】ヲンネモトチャシと共に、きちんと整備されたチャシ跡『ノツカマフ1・2号チャシ跡』
ヲンネモトチャシ跡は非常に整備状況がよく、納沙布岬からも近いことから、観光に訪れる人が多い所ですが、それに次いで整備が進んでおり見やすくなっているのがノツカマフ1・2号チャシ跡です。ノツカマフ1号チャシ跡とノツカマフ2号チャシ跡とが並んだ形になっており、一緒に2つの場所を見て回ることができます。
892【北海道紀行】街中にポツリと立つ歴史ある教会の建物『根室キリスト教会』
今回はそんなキリスト教の教会の中でも、根室にある根室キリスト教会について書いていきたいと思います。が、実際に中に入ったわけではなく、その外観を見たときにかなり歴史を感じさせる建物だなあ、とフィーリングを感じたのが実際であり、なかなかここについての資料は少なかったりするのではありますが、印象に残った建物の写真と共に紹介をしていきたいと思います。
888【北海道紀行】根室半島チャシ跡群の中では最もよく整備され、訪れやすいチャシ『ヲンネモトチャシ跡』
根室半島チャシ跡群の24か所の中でも人が入れるように整備されて公開されている場所はわずかとなっています。その中でも、日本最東端の納沙布岬からも近く、きちんと整備されているためにチャシ跡に訪れる人々のほとんどが訪れる場所がヲンネモトチャシ跡です。
886【北海道紀行】かつての日本最東端の駅。チャシを巡る旅には立ち寄り必須の『根室駅』
日本で一番東の端にある駅とはどこにあるでしょうか?頭の中に地図が思い浮かんでいることでしょうが、どのエリアが思い浮かんでいるでしょうか?日本最東端の駅とは北海道にあるのです。その駅の名前とは東根室駅という小さな駅になります。ただし、今回紹介するのは東根室駅ではありません。東根室駅が日本最東端の駅となる前に日本最東端だった駅があるのです。
397【妄想紀行】日本百名城の栄えあるNo.1の城跡。しかし、ここへ訪れるのは非常にハードルが高く…『根室半島チャシ跡群』
日本百名城ですが、その城ナンバーの01にある城をご存知でしょうか?北から順番に番号を振られているため、ナンバー01の城は北海道にあります。その名を、『根室半島チャシ跡群』と言います。

根室半島チャシ跡群

身の回りにもいませんか?日本百名城のコレクターが。
そんな日本百名城のコレクターたちにとって最難関といっても言い過ぎではないほどの場所があるのです。
それが、北海道は道東の町にある根室にあります。
そんなところにあるの?
という気もしますが、実はあるのです。
しかし、城が多く建てられた戦国時代から江戸時代にかけて。
北海道の地は、まだ日本ではなかったのでは??
と思うかもしれませんよね。

この北海道にある城というのはチャシと言います。
そして、日本百名城には根室半島チャシ跡群として登録されています。
チャシ?城でなくて??
そうです。チャシです。
チャシとは、北海道に暮らしているアイヌの人々によって造られた、主に16世紀から18世紀ごろに半島を利用して造られた砦の跡なのです。
チャシという言葉そのものは、この砦という意味や策で囲われた場所という意味を持っています。
半島に主に作られているのは、半島の断崖上の自然地形を生かした造りになっているためです。そこに堀や土塁、盛り土などをして造られています。
根室半島にあるほとんどのチャシは、海抜5m~50mほどのところの半島に堀を巡らせた面崖式(めんがいしき)がほとんどになっています。
中には丘陵などにも造られている丘先式のものもあるのだそうです。
百名城なので一般的な城をイメージするかもしれませんが、自然の地形が前面に出た単純な構造のものなのです。
用途としては主に戦いのための砦としてのものですが、それだけではなく、見張りに使われたり、祭祀に使われたり、人々が集会で利用したりと様々な活用がされたと考えられているのです。
ただし、残念ながらチャシは堀などの遺構はその様子がわかるものの、チャシ内にどのような建物が設けられていた仲ということは、資料が残っていないことから現在もわかっていないのだそうです。

そんなチャシの跡が北海道全域、主に道央から道東にかけて約700近く存在していたことが確認されています。
もしかしたら、かつてはまだまだあったのかもしれません。
その中でも道東の根室半島にはチャシが集中しており、32か所が確認されているのだそうです。
そのうちの24か所が国指定史跡に指定されており、2006年には日本百名城に根室半島チャシ跡群として登録されています

根室半島チャシ跡群として登録されているチャシ

1.ポンモイチャシ
2.ヲンネモトチャシ(☆)
3.ヒリカヲタチャシ
4.トウシヤム1号チャシ
5.トウシヤム2号チャシ
6.コンブウシムイチャシ
7.サツコタンチャシ
8.ノツカマフ1号チャシ(☆)
9.ノツカマフ2号チャシ(☆)

10.コタンケシ1号チャシ
11.コタンケシ2号チャシ
12.シエナハウシチャシ
13.アツケシエト1号チャシ
14.アツケシエト2号チャシ
15.ニランケウシ1号チャシ
16.ニランケウシ2号チャシ
17.ニランケウシ3号チャシ
18.ヲーナイ1号チャシ
19.ヲーナイ2号チャシ
20.ウエンナイチャシ
21.チヤルコロフイナ1号チャシ
22.チヤルコロフイナ2号チャシ
23.ニノウシチャシ
24.アフラモイチャシ

当ブログでは、実際に訪れた(☆)ヲンネモトチャシと、ノツカマフ1号チャシ・2号チャシについて個別に紹介する予定です。
この3か所のチャシは、見学がしやすいように比較的整備されているチャシになります。

アクセス

根室半島チャシ跡群として、根室半島にある24か所のチャシがチャシ跡群として登録されています。

根室半島チャシ跡群に行ってみた。

それでは根室半島チャシ跡群に行ってみましょう。
今回はここにざっくりと見るだけにして、後々詳細に紹介していきたいと思います。

まずは、ヲンネモトチャシ跡です。
ここは根室半島にあるチャシ跡の中で最も整備されて見やすいチャシなので、ほぼすべての人が訪れることになる場所だと思います。

堀の様子などの、半島に設けられたチャシの構成が最もよく見えるかと思います。

ただし、夏場などの草が生い茂る時期は、チャシがどのような形なのかはあまりわからなくなってしまいます。
かといって冬に訪れるのは苦行です。
ネット上には航空写真があるので、全域を見たい場合はそちらの方がいいかもしれません。

半島のかなり高い所に存在しています。
柵などは設けられていないのでご注意。

半島をそのまま生かしているのはなかなか賢い造り方ですね。

続いてノツカマフ1号チャシ・2号チャシですが、こちらはヲンネモトチャシよりも半島まで歩く距離が長く、草がかなりボーボーなので、雨上がりなどに行くと靴が再起不能なほどグチョグチョになります。

看板の左右に1号チャシと2号チャシとが分かれています。
1号チャシの方が、遺構の様子がよく分かったように思います。

道らしき道を進んでいくと、ノツカマフ2号チャシがあります。

半島のひらけた場所に出ます。
ここに柵が張り巡らされ、何らかの建物が設けられていたのでしょうか。

ノツカマフチャシからh、1号から2号が、2号から1号が、遠目に見ることができ、半島にどのように造られているのかが確認できるようになっています。

続いてノツカマフ1号チャシです。
こちらの方が、堀の跡などはよくわかりました。

いかがだったでしょうか。
次回は、今回も紹介しているヲンネモトチャシとノツカマフ1号チャシ・2号チャシについて個別に紹介する記事を更新していきたいと思います。