海岸に沿って流れる運河で有名な小樽。
札幌からも1時間ほどでアクセスできるこの街は、気軽に訪れることができる観光スポットとしても有名ですよね。
そんな小樽といえば、新鮮な海産物を楽しめる港であることと、歴史的な建物群を見ることができる大人気の町となっています。
以前は当ブログでも小樽運河については紹介をしましたが、今回はその小樽運河を含めた小樽歴史景観区域について紹介していきたいと思います。
小樽には運河意外にも歴史的な建物が数多く残されています。
こういった歴史的な景観を保護・保全するために指定されたのが小樽歴史景観区域です。
これに指定されている区域では、新たに建物などが造られる際には、大きさや色、素材など様々な厳しい基準が設けられています。
それでは、この小樽歴史景観区域にはどのようなものがあるのか、今回は紹介していきたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
北海道絡みの記事です。














小樽歴史景観区域
小樽歴史景観区域とは、小樽に残る歴史的な景観を保全するために指定された区域となります。
小樽には、最も有名な小樽運河を中心に、歴史的な建物が数多く残されています。
そういった建物群が、小樽らしい歴史的な街並みを作り上げています。
そのため、この小樽歴史景観区域に新しい建物などを建てる場合には、その大きさや高さ、色やデザイン、用いられる素材などには厳しい基準が設けられています。
この小樽歴史景観区域は、元々昭和61年に指定されたころは、運河周辺のところだけといった限られたところだけを指定されていました、現在ではその区域が拡大しており、北にある手宮公園のあたりから南にある築港までの広い範囲が小樽歴史景観区域となっています。
その広さは131.6haにまでなっています。
この小樽歴史景観区域では区域内の景観特性や歴史的背景から15の地区に区分して、それぞれの区域にあった良好な景観の保全を進めています。
①旧手宮鉄道施設を含む手宮鉄道施設地区
②旧日本郵船小樽支店、小樽運河を含む日本郵船地区
③小樽運河沿いの倉庫群の連なる街並みが残る色内3丁目周辺地区
④小樽北運河と周辺の工場建築が残る小樽運河北地区
⑤小樽南運河と周辺の倉庫群が残る小樽運河南地区
⑥臨港線沿い、運河沿いの旧小樽倉庫が立ち並ぶ小樽倉庫地区
⑦本通沿いの街並みが残る色内1・2丁目地区
⑧創建時の日本銀行旧小樽支店を含む日本銀行築
⑨歴史的な街並みで有名な堺町本通地区
⑩建物が有名な入船七差路(メルヘン交差点)地区
⑪三本木急坂地区
⑫境内からの眺望が有名な水天宮周辺地区
⑬臨港線を含む有幌・港町地区
⑭広大なウォーターフロントを生かした街並みになっている小樽築港地区
⑮現小樽駅を含める小樽駅前・中央通地区
となっています。
小樽歴史景観区域には、それぞれその区域の範囲や、そこに残るものなどの説明が看板で説明書きされています。
この看板を探しながら散策をすると、小樽の歴史的な経緯がよりよくわかることでしょう。
そんな小樽には1992年に「小樽の歴史と自然を生かしたまちづくり景観条例」によって歴史的背景から重要であると考えられる歴史的な建造物が小樽市藤六歴史的建造物として登録されています。
現在では79個の建造物が指定されており、その歴史的な建物を生かしながら、新たな店舗が中に造られたりして、古くから受け継がれてきた多々物を生かして、新しい試みがなされているのです。
アクセス
小樽駅から東に500mのところにあります。
小樽歴史景観区域に行ってみた
それでは、小樽歴史景観区域へ行ってみましょう。
すべての区域を回ることはできませんでしたが、限られた時間ではありましたが、
⑤小樽南運河と周辺の倉庫群が残る小樽運河南地区
⑥臨港線沿い、運河沿いの旧小樽倉庫が立ち並ぶ小樽倉庫地区
⑦本通沿いの街並みが残る色内1・2丁目地区
⑧創建時の日本銀行旧小樽支店を含む日本銀行築
⑨歴史的な街並みで有名な堺町本通地区
⑩建物が有名な入船七差路(メルヘン交差点)地区
この区域については回ることができました。
もう少し時間があれば、さらに北へ南へと行ってみてもよいことでしょう。

こちらは旧久保商店であり1907年に建てられています。
今はくぼ家となっています。

ここは、⑩建物が有名な入船七差路(メルヘン交差点)地区の交差点です。
1912年の建造されたこの建物は、現在は小樽オルゴール堂となっています。

北華楼の建物です。
かなり年季は入っていますが、指定歴史的建造物にはなっていないようです。

小樽歴史景観区域にはこの看板があります。
この看板を目指して散策してみましょう。

こちらは1893年に建てられた、旧百十三銀行小樽支店跡であり、現在は花月堂堺町店となっています。


こちらは1906年に建てられた、元は名取高三郎商店という建物です。
現在はナトリ小樽支店、大正硝子館となっています。

手前の建物は、1908年に建てられた百十三銀行小樽支店です。
今は小樽浪漫館となっています。

いかがだったでしょうか。
今回は時間の制約もあり、多くの建物を見て回ることができませんでしたが、時間をかけてじっくり回ってみると、もっとたくさんの発見がある街でしょう。
食も歴史も楽しめる、小樽の街は多くの人を満足させてくれることは間違いないでしょう。