自然の作りだした美しい光景、そこに住む手つかずの生態系が残る北海道の世界遺産、知床。
この知床には、知床八景と呼ばれる絶景ポイントがあります。
知床五湖
ウトロ港のオロンコ岩
カムイワッカ湯の滝
オシンコシンの滝
夕陽台
知床峠
プユニ岬
そして、
プレペの滝です。
今回紹介しているのはこのフレペの滝であり、知床の山々に降った雨水や雪解け水が、岩の割れ目からしみだしている知れとのこの絶景を代表する滝です。
実際に訪れてみるとそのスケールの大きさには驚かされます。
滝によって浸食されたと思われる海岸崖と滝のコントラストは、見ているものの心をわしづかみにすることでしょう。
ところでこのフレペの滝のある知床。
北海道に生きる生態系のトップに君臨するヒグマの一大棲息地でもあります。
このフレペの滝に到達するまでは、インフォメーションセンターから、
歩く
歩く
歩く・・・
しかもそこはヒグマの棲息地・・・。
さてこの、心奪われる絶景のフレペ滝と、そこにいたるまでの命の危険を感じる道のりについて今回は紹介していきたいと思います。
というわけで、今回のわきみちは、
これまでの道東の記事です。














フレペの滝
フレペの滝は、知床半島の西側サイドにあり、オホーツク海に流れ落ちる滝です。
その落差は60mもあり、知床八景の一つにも数えられています。
このフレペの滝は、一般的な滝とは大きく異なる点があります。
実はフレペの滝は河川から流れ込んでくる滝ではなく、知床連山の地下水が団代の割れ目から流れ落ちる滝となっています。
そのため水量がそこまで多くはなく、断崖からしみだす水が、涙のしずくのように流れ落ちる様子から、別名で乙女の涙という名前が付けられています。
このフレペの滝に行くまでに通るのがフレペの滝遊歩道です。
知床自然センターから始まり、フレペの滝までの1kmの道のりだけではなく、ウトロ灯台や自然園もぐるっと見て回ることができる散策路となっています。
しかしこの散策路の周辺がヒグマの一大棲息地になります。
そのため、道沿いにあるヒグマ注意の看板が非常に恐怖心をあおるエリアなのです。
スタート地点からしばらくはそこそこ高低差もあるため、実距離よりも長く感じます。
しかし、大部分の道はきれいに整備されているので、非常に歩きやすくなっています。
滝のすぐそばには展望台が設けられています。
ここまで歩いてきた苦労をねぎらうかのように、疲れも吹っ飛んでしまうような知床の風景が、ここを訪れた人を待っているのです。
それ以外にもシカだらけ。
運が良ければ鹿の角を発見することもできるそうです。
アクセス
知床自然センターから北西に1.5kmほど歩いたところにあります。
フレペの滝へ行ってみた
それでは、フレペの滝へ行ってみましょう。

こちらが知床自然センターです。
ここからフレペの滝に向けた散策路があります。

目の前にあるのはしれとこ100平方メートル運動ハウスという建物です。

『ここはヒグマの棲息地』
・・・大丈夫なんでしょうか。
とりあえずヒグマ除けに、スマホで大音量で音楽をかけながら歩いていきましたw

こちらが散策路です。
ちなみに両サイドはヒグマの棲息地です。
落ち着けません。

シカもかなり生息しているらしく、よくシカの角が落ちているそうです。

徒歩1.5kmなのでまだまだ続きます。

とりあえず滝らしきものはまだ見えません。

少し雰囲気が変わってきました。
軽く登り坂を上ると、

海が見えました。到着です。
この看板の裏にフレペの滝があります。

こちらがフレペの滝です。
けっこう遠目にあります。

おそらくこの海岸は、フレペの滝によって浸食されていったものでしょう。

写真ではわかりませんが、滝が滝つぼに流れ込む音が聞こえます。

ウトロ灯台です。
この奥にももう一つ滝があって、フレペの滝が乙女の涙と呼ばれているのに対して、男の涙と呼ばれているそうです。
何かにおいが漂ってきそうな名前ですが・・・。

それでは知床自然センターへと戻っていきたいと思います。

館内に入ると、早速ヒグマがお出迎え。

フレペの滝への道がいかにヒグマの棲息地か、恐怖心を植え付けてくれる展示品の数々。

いかがだったでしょうか。
この辺りはこのフレペの滝のような素晴らしい規模の滝がいくつもあります。
この自然の絶景を眺めることができるのが、世界遺産知床の魅力ですよね。
見どころたくさんの知床。
事前にたくさん下調べをして、ここでしか見ることができない素晴らしい風景を眺めに行ってみませんか。