938【雑記】ん?ヨーロッパっぽい名前だけど、どこにあった国なの??『ローデシア』

世界のわきみち(World)
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世界には今はないけれどかつて存在していた国があります。
それはわずか100年以内の近代であってもいくつか存在していました。
ユーゴスラビアやアラブ連合共和国のようにこれまでにもいくつか紹介してきたような国々がありました。
そういった国々は、今は国名を変えて、その場所に存在し続けています。
今回もそんなかつてはあったけれど今はない国のことです。

今回紹介している国は1979年までは存在していた国です。
その国の名前はローデシアといいます。
まるでド〇ゴンクエストにでも出てきそうな国の名前ですが、実際にかつて存在していました。
では、この国は一体どこにあったのでしょうか。
その場所とは、アフリカ大陸だったのです。

アフリカ大陸というと、欧米列強によって強烈な植民地支配を受けていた地域。
ということは、この国にそういった歴史があることがなんとなくわかってくるかもしれませんね。

今回はこのかつてあった国、ローデシアについて調べていきたいと思います。

というわけで、今回のわきみちは、

【今回のわきみち】
  • かつてアフリカ大陸にあった国 ローデシア。どういった経緯で誕生し、そして消えていった国なのでしょうか。

ローデシア

ローデシアとは、かつてアフリカ大陸に存在していた国です。
現在で言うと、ジンバブエ・ザンビアの地域のことを言います。
このローデシアという地名は、19世紀にイギリスからこの地にやってきて、南アフリカ会社を設立し、この地域を開拓及び植民地化して至ったセシル・ローズの名前からきています。
この地域は、1850年代に入ってヨーロッパによって開拓が始められました。
当時のアフリカ大陸というと、ヨーロッパの列強が次々に侵出し、植民地化を進めていっていた時代です。
このローデシアの周辺だけでも、
オランダの植民地:トランスバール国・オレンジ自由国
ポルトガルの植民地:東アフリカ
といった国々に囲まれた地域でした。

このローデシアの地域が開拓されたのは、イギリスがそういった周辺の地域に対して圧力をかけつつ、さらに北方に対して開拓を行っていこうとする目的をもっていました。
さらには、アフリカ大陸に眠る鉱山資源を開発していく意図も持っていました。
しかし、元々の目論見は外れてこの地域で鉱山、その中でも特にダイヤモンド鉱山は発見できませんでした。
そのため、この地域での鉱山資源の採掘事業は暗礁に乗り上げ、撤退せざるを得ない状況になります。

思っていたよりも鉱山開発が進まなかったことから、この地域の開発の主体は農業による植民地開発を行う方針に変換され、現在のジンバブエである南ローデシアから白人が次々に入植していきます。
その後、現在のザンビアである北ローデシアにて銅鉱山が発見されたことによって、南北合わせたローデシアとしてイギリスの直轄植民地として開発されていきます。

南北ローデシアに加えて、現在のマラウイであるニヤサランドを合併したローデシア・ニヤサランド連邦も一時期誕生しますが、10年ほどでその連邦も解消されます。
また、北ローデシアも一足先にザンビアとして独立を果たし、残ったのは南ローデシアのみでした。
しかし、強権的な白人支配に対して黒人の抵抗運動が始まったことから、その抵抗に対して徹底的な弾圧が行われ、白人支配がより強くなっていきます。

さらなる白人支配体制を強化するために、南ローデシアは、当時のイアン・スミス政権がアパルトヘイトを維持するために、独立を強行します。
新憲法を制定の上でローデシア共和国としてスタートすることになります。
しかし、弾圧されていた黒人の人々からのゲリラ戦線も激しくなっていき、ローデシア兵との間での交戦が激しくなっていきました。

経済的にも疲弊が進んでいく中で多くの白人たちも国外脱出を試みるようになります。
この数年間で数多くの犠牲者を出しながらも、白人勢力側と黒人勢力側との折り合いがつかない状態の中、アメリカが仲介する形で黒人の参政権を認めてジンバブエ・ローデシアという名称となります。
さらにその後、1980年にアフリカ人による主権国家としてジンバブエ共和国として正式に独立することとなります。

いかがだったでしょうか。
ヨーロッパ列強による植民地時代、アフリカ大陸は列強の都合によって分割され、このように外からやってきた人々によって造られた国が並んでいたのです。
これ以外にもこの時代にアフリカ大陸にあったけど、今はなくなっている国というのは数多くあります。
このローデシアを調べていく中でもいろいろな聞いたことがない国の名前が出てきました。
外から入ってきた人々によって国の在り方が好き勝手に変えられてしまう。
そういった人類が積み重ねてきた悲しい歴史をしっかりと次代にもつないでいくためにも、過去のこういった国々を調べていくことには意味があるのではないでしょうか。