列車の旅だからこそ味わえることってありますよね。
たしかに飛行機に比べると時間がかかる。
しかし、列車だからこそその長い時間を楽しめることはあるのです。
流れるような車窓。
自由に動き回れるゆったりとした造りの車内。
これらは列車だからこそ要素でしょう。
時間はかかる。
しかし、列車だからこそを楽しむためにあえて列車を選ぶ。
そんな人もいるのではないでしょうか。
今回見つけた記事は、インドネシア ジャワ島の豪華列車の話です。
インドネシア ジャワ島の列車といえば、中央を横断する路線ぐらいしかありません。
しかし昨今、この鉄道路線を豪華観光列車が走るようになったのだそうです。
これまでは単なる時間のかかる、そこまで便利ではない移動手段でしかなかったインドネシアの列車。
しかしそこに豪華な鉄道体験という付加価値をつけた、インドネシアとしては初めての試みが始まっているのです。
今回はこのインドネシア初の豪華列車の記事について紹介していきたいともいます。
というわけで、今回のわきみちは、
インドネシア初の豪華観光列車

インドネシアといえば世界的に有名な世界遺産であるボロブドゥール遺跡やプランバナン遺跡などを有する国です。
しかし、こういった遺跡に行くためには、中部ジャワにあるジョグジャカルタという都市にまで移動しなければいけません。
高速鉄道路線が整備されていないインドネシアでは、そのほとんどの人が最短で訪れることができる飛行機を選択することでしょう。
なにせ、電車では首都ジャカルタから7時間もかかってしまうのですから。
しかし、あえてこの時間のかかる選択肢を選ぶ人がいるのです。
それは、この鉄道体験を特別なものにしようとするインドネシア初の試みがあったからなのです。
その試みとは、KAI Wisata社が提供を始めた豪華観光列車なのです。
この豪華観光列車は、首都ジャカルタからスタートし、インドネシアの観光の中心都市であるジョグジャカルタまでの区間で提供されます。

この観光列車の利用は、ジョグジャカルタ近郊にあるアマンのリゾート施設であるアマンジウォでの滞在をする旅行者のみに提供されており、この列車旅を通してよりジャワの文化についてふれることができるようになっています。
この魅力的なツアーはThe Journey Through Java by Train世呼びます。
車内では伝統的なジャワの衣装に身を包んだホテルスタッフによって、アマンの朝食やランチが提供されます。
このツアーの魅力的なところは他にもあります。
それはアマンジウォに常駐している人類学者によって、宿泊ゲストのために伝統的なジャワのお話を聞くことができることです。

アマンジウォから車で8分のところにボロブドゥール遺跡があり、気軽に世界遺産を訪れることができる立地も魅力です。
ボロブドゥール遺跡といえば世界最大の仏教寺院。
インドネシアを代表する遺跡の壮大さには圧倒されることでしょう。
ボロブドゥール遺跡といえば、8 世紀と9 世紀に建造され、5 つの同心円状の正方形のテラス、3 つの円形のプラットフォーム、頂上のストゥーパ。
これらがもともとここにあった小高い丘の周りに造られ、3つの層を持つピラミッド型に建てられました仏教寺院です。
世界最大の子の仏教寺院は、長らくは火山の噴火によって地中深く二沈んでしまっていた遺跡でしたが、その存在が確認されてからはインドネシアを代表する遺跡として、世界中から多くの人々を集めています。
ボロブドゥール遺跡の観光で人気があるのが、日の出の時間に上部のストゥーパからボロブドゥールを鑑賞すること。
これもこの立地では体験しやすいかもしれませんね。
中部ジャワのその他の見どころというとマラタム王国のヒンドゥー教寺院や、王宮など。
そういった歴史的な遺跡がジョグジャカルタやさらに東に行ったスラカルタ(ソロ)にはありあす。
このようなインドネシアを代表するすばらしい歴史の数々を楽しむことができる鉄道の旅。
この鉄道の旅を体験したい人は、アマンジウォのパッケージを利用する必要があります。
2023年上半期であれば9回の実施が予定されているのだそうです。

いかがだったでしょうか。
日本でも非常に増えてきて、大人気な旅の手段ともなってきている観光列車。
今までは単なる移動手段でしかなかった列車を、観光の目的にしようとするインドネシア初の試みは、なかなか注目に値するかもしれませんね。
今後、鉄道路線網ではまだまだ伸びしろのあるインドネシア。
このような列車に乗るそのものが目的、という旅のスタイルが定着していくこともそう遠いことではないかもしれません。
